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2011年6月 4日 (土)

本・「三人の二代目」 堺屋太一

堺屋太一は良く読んでいる。時代物も良く書いている。
得意のテーマは補佐官・NO2の人物像と二代目の苦労だと思う。
堺屋太一が二代目の苦悩を描けば説得力がある作品になる。

書いてある書名は忘れたが、こう言う話から始まっていた。確か唐の太宗の質問から始まる。

「侍臣にこう聞いた、国家統治事業を始めるのと、それを保持していくのとではどちらがより困難であろうか」

結論は両方とも困難である。となっていた。
実際に両方やったので説得力がある。 このエピソードは記憶に残っている。
これから二代目、毛利元就・上杉景勝の生き残りの方法が描かれる。
両者の方法は全然違う。   
それが印象に残っているので、三人の二代目を本屋で見つけた時は嬉しかった。 すぐに買った。
三人とは誰かと思ったら宇喜多秀家が入っていた。物語は謙信が亡くなった時から始まる。
三人とも織田信長に翻弄させられる。 退勢に入った辛さがにじみ出ている。
三人とも偉大な?先人がいる。 上杉謙信・毛利元就・宇喜多直家。
これに付け加えれば武田信玄―勝頼がいてもおかしくない。


①上杉景勝:偉大な天才戦術家謙信の影を演じる。真似をする。
「義」 これを表に出さなければ二代目は確保出来ない。
関ヶ原では徳川に走る等あり得ない。義に反する。家が保てない。

②宇喜多秀家:強力な後見人秀吉に頼る。秀家も徳川には走れない。豊臣の後継者に逆らえば家中が納められない。関ヶ原では秀家だけは本気で家康と戦った。八丈島に流され誰よりも長く生きた。

③毛利輝元:何事にも毛利の両川をたてて、調和を図りながら家中を納める。徳川の世となれば毛利120万石の存続は許されない。関ヶ原も吉川広家の本家を思う行動で、戦わなかったが36万石となる。

このテーマ、二代目はよく読んでいるので理解しやすい。

毛利・上杉は同じ120万石を30万石・36万石に減らされたが、家が存続したのは成功である。

との結論はうなずける。
両者とも徳川にへつらう事等出来ない。すれば家中がまとまらない。
毛利輝元については面白い話がある。
堺屋太一が書いている。毛利輝元の話である。

①毛利輝元の言葉として、「我が家は10カ国ある。一度の危機で半分になっても5か国残る。更なる危機で半分になっても2か国は残る」 実際に2か国になった時、爺さんの偉さを思い知ったのでは。

②家臣の女房を横取りしたようだ。それで後継ぎが出来たようだ。

③これは名言にあるが、家臣志道広良が、毛利隆元に 「君は船、臣は水」 (家臣は水であり、その水が無いと船は浮かばない。また、水は簡単に船をひっくり返す。

君臣の関係が大切と言っているようだが、実際に感じるのは、家臣あっての君主だと言っているように感じる。

時代を先取りしたような信長を相手にしなければならないのは苦労の連続だったろ!

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堺屋太一

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