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2011年8月13日 (土)

「本能寺の変―光秀の野望と勝算」 樋口 晴彦

戦国時代を震撼させた「本能寺の変」。織田家随一の智将と称された明智光秀がなぜ事変を引き起こしたのか。果たして光秀に勝算はあったのか。通説のイメージとは異なる光秀の実像と多くの謎に満ちた事変の実相に迫る。

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大好きな謀略説は一蹴されている。
沢山あるが朝廷黒幕説が、大好きだ!(単純な性格です)
著者は本能寺の変から山崎の合戦までをドキュメンタリー風に記述している。
最初に光秀の人物像を推理する。
信長の配下としてほぼ最高の地位まで上り詰めた。
そんな人物が繊細で小心者で神経質であるわけがない。
旧体制で保守的であれば信長の信頼は得られない!
「用心深く抜け目のない勇敢な司令官だった」 と言うのが正当な評価か!

本能寺の変は、怨恨説でも謀略説でもなく偶然のなせる出来事だった?
理由は分からない。絶対に分からないだろう!
状況が、信長と後継者信忠が裸同然で京都にいた偶然が無かったら反乱は無かったのかも知れない!

著者は信長亡き後の各方面の人物の状況を記述している。
これは分かり易い!筒井順慶と光秀の相互不可侵条約?とかの話がある。
光秀の対応も間違っていないようだ。
勝家もそんなに対応が遅かったわけでも無い!
単に秀吉が早すぎただけなのか?

信長襲撃の根回しをしていなかったのも正解!していたら間違いなく漏れている。
現に決行前に初めて重臣たちに打ち明けている!
その時も重臣たちに、決行の言葉が出た以上もう後に戻れない。
やらなければいずれ漏れると言われている!これは説得力がある!
そんな状況で足利義昭や毛利まで巻き込んでの峰略説なんて出来るはずは無い!
朝廷黒幕なんて絶対に洩れる!
情報交換だけでも何日かかるか?その打合せに人間が信用できるのか?
秘密は洩らされる為にある。

①独特な歴史観に基づいて黒幕を指摘する。一方的な思いこみ。

②歴史資料を誤読・曲解して、自説を補強する材料だけを拾い集める。

③自説に反する歴史資料をことごとく無視する。

④「黒幕がどうやって光秀を操ったのか」には触れない。

⑤説明が不十分な点については「謀略だったから証拠は残されなかった。

もっともだ。近衛前久の変な動きを見て、朝廷黒幕説が好きな、素人の私としては返す言葉が無い。
著者は警察庁に採用され外務省情報調査室・内閣官房内閣安全保安室等に在籍していたようだ。歴史学者とは違う目で見ているのだろう!
面白かったです!

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