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2012年5月 5日 (土)

「孫子」の読み方⑫・⑩地形篇・山本 七平   

⑩地形篇  組織の統率に意を用いよ
戦場の地形には六種類ある。
1)通:両軍が自由に往来・行動出来る地点。
2)挂:進撃が容易だが撤退がむずかしい地点。
3)支:出撃した方が不利になる地点。
4)隘 :山間部のようなで、先に占拠する。先に占拠されれば攻撃をしない。
5)険:険阻な地形で、先に占拠されていれば撤退しても攻撃してはならない。
6)遠:自国を遠く離れているので彼我互角なら挑戦してはならない。
その六つの地形を理解せず他の要因が加わると、軍は六つの状態を生じる。
1)走:敗走
2)弛:兵が強く軍幹部が弱くて統制出来ない。
3)陥:士気があがらず窮地におちいる。
4)崩:部下が勝手に戦って崩壊する。
5)乱:将師がぜい弱で厳格で無く命令も徹底せず幹部も兵も一定の原則を守らない。
6)北:将師が敵情を察知できず、弱兵で精鋭部隊を持たない。
話は変わるが、プロシア参謀長モルトケは、前線司令官の独断を許したようだ。
戦場で戦っている将師が一番よく分かっている。
ついでに思いだしたが、パウルカレルの独ソ戦!
ドイツのフィリッツバイエルライン将軍。
仕えた大物将軍、グデーリアン、ロンメルが言ったと言う。
目の前の戦闘が優先される!
孫子も言う。戦場の地形等後方の君主が分かる訳がない。
必ず勝つとの見通しが立てば戦い、負ける見通しが立てば戦わない。
将師は功績をあげても名誉を求めず、退いても罪を避けない。
こう言う将師は国の宝とあった。
が面白い例があった。
太平洋戦争、香港攻略戦で隙を見つけ、命令違反を行った若林中尉!
これにより損害も減らせて、時間も節約出来たようだ!
後で軍法会議にかけろとの意見があったと言う!
言ったのは陸大出のエリートだろう!
こう言う人間は、自分が立てた作戦が上手くいかないと人のせいにする!

遠慮せずに戦って良い場合が八つある。
1)寒風が吹き行軍に無理を重ねている場合。
2)真夏の炎天下で疲れ果てて遠方に行こうと無理している場合。
3)長く戦場にいて厭戦気分になり、為政者がそれを阻止できない場合。
4)物資が尽きて、略奪する場所もない場合。
5)人数が少なく、水利が不便で流行病にかかり、救援軍が来ない場合。
6)行軍で疲れて、食事もせず、鎧兜も外している状態の場合。
7)敵将に威厳が無く、兵に団結が無く、相互に助け合わない場合。
8)宿営しようとしているが設備が出来ず、相互に連絡が取れないような場合。

逆にこのような場所に味方をおいてはならない!

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