« 本・信長は謀略で殺されたのか―本能寺の変・謀略説を嗤う①・鈴木 眞哉・藤本 正行 | トップページ | 映画・ロックアウト »

2012年12月 9日 (日)

本・信長は謀略で殺されたのか―本能寺の変・謀略説を嗤う②・鈴木 眞哉・藤本 正行

犯罪で疑われやすいのは、得をした人間だ!
そう言うことであれば秀吉が怪しい!
が著者の分析は納得しやすい。
「司馬遼太郎 播磨灘物語」
これに毛利が和平の条件を出した。秀吉は独断で返事できない。信長の指示をもらわ なけばならない。
返事は15日待って欲しい。どう言う事かと言うと、京から備中松山迄の使者の往復時間が15日。
光秀と義昭が、そんな重要な話をどうやって誰と誰が連絡するのか?
今のように電話、メールで瞬時に伝わらない。
秘密なんて喋った瞬間に漏れる運命にある!
だから陰謀説はあるとは思えない。
現に光秀も重臣に打ち明けたのは、決行前と言う!

「司馬遼太郎 国取物語」 光秀が重臣に打ち明けた時、
「この秘密はいずれ漏れる。やらなければならない!」 とあった。
後には引けない! と言う事が印象に残っている。
著者は例をあげて陰謀の相談があった場合の、その後がどうなるか分析している。
納得できる!
著者も言っているが、光秀の陰謀の決意がある文章があると言うが、それを信長に見 せられたら終わりだ!
要はそんな文章は偽物だと言いたいのではないか?

面白い小説があった。井沢元彦の小説だが、光秀が本能寺の変の後、足利義昭に密書を出す。
これが秀吉に渡る。面白い事に暗号で書かれている。
解いたのは黒田官兵衛だ!
それぐらいの事をしなければ漏れる。途中で捕まればどうするのか?
そんな証拠は残さない!残すなら何か意図があるのだろうと思う。
分析で面白かったのがある。
①足利義昭、陰謀の主であればもっと活躍した思えるが、変の後結局何もしてい ない。
②イエスズ会黒幕説。そんな風に動いた南蛮人がいたかもしれないが、それだけの事か?そんな余裕があったのか?信長がそんなアホでは無いと思う
が・・・・・・・矛盾点を突いている。面白い!
③家康が武田が滅んだ後、無用な存在になり滅ぼされる可能性があるという。実 際に佐久間信盛のように用済みになったので追放された例がある。が家康は地元の勢 力である。忠実な部下を持っている。佐久間信盛は信長の兵を与えられているだけである。
いずれ信長にとって家康は不要になるので先に手を打ったとも言えると思うが・・・・
がこの時点では動機が薄い。黒幕とは言えないと思うが・・・・・
④毛利輝元・長宗我部元親は幸運なだけで、変の首謀者も知らなかったと言う・・・・・
⑤高野山は比叡山に次いで攻撃される予定だったようだ!動機はあるがそういう資料は見当たらないようだ!
⑥堺商人説も、動機のある商人はいるが、それだけのことだと言う!資料的裏付 けは無いようだが・・・・・
⑦初めは朝廷黒幕説が大好きだった。今回は近衛前久の名前は出て来ない。これも無理がありそう!だいたい朝廷と光秀が連絡をとりあったらすぐに分かるはず。
⑧斎藤利三はさらりと出てくる。重要人物ではあるが、それだけである。光秀か ら打ち明けられたのは、明智秀満と斎藤利三と言われるが・・・・・・
少しさびしいが・・・・・

最後に謀略説の特徴を記述している。
①事件を起こした動機に触れても、黒幕とされる人物や集団がどのようにして光 秀と接触した説明が無い。
②実行時期の見通しと、機密漏洩の防止策への説明が無い。
③光秀が謀反に同意しても、重臣たちへの説得をどうしたかの説明が無い。
④黒幕たちが、事件の前も後も、光秀の謀反を具体的に支援していない説明が無い。
⑤裏付け資料がまったくない! (秘中の秘と言うことで資料は残っていない!)

納得できる!
著者らしい内容である。
自分が今、謀略説を信じなくなってきている。
面白かったです!

12

鈴木眞哉

12

« 本・信長は謀略で殺されたのか―本能寺の変・謀略説を嗤う①・鈴木 眞哉・藤本 正行 | トップページ | 映画・ロックアウト »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

戦国武将(武将)」カテゴリの記事

 明智光秀 (明智・細川)」カテゴリの記事

 織田信長 (織田関連)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 本・信長は謀略で殺されたのか―本能寺の変・謀略説を嗤う①・鈴木 眞哉・藤本 正行 | トップページ | 映画・ロックアウト »

2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

カテゴリー

無料ブログはココログ