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2013年6月 1日 (土)

本・イギリスの情報外交 インテリジェンスとは何か・小谷 賢

老練なイギリス外交の背後には、常にインテリジェンス活動があった。古くは16世紀のエリザベス王朝の時代に始まり、20世紀初頭に活動を開始したMI6は世界中に名を馳せた。そしてチャーチル首相は、毎日のように届けらる暗号解読情報を、「私の金の卵」と呼び重宝したのだ。本書は、近年公開された20世紀前半のイギリス情報関連史料をもとに、一九四〇年代のイギリスが、対日極東政策を推し進めるにあたって、インテリジェンスをいかに活用し、外交成果に結実させたのかを明らかにする   

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著者の本は最近何冊か読んでいる。
大変面白い!
まだ40歳前後である。今後が楽しみである。
開戦に至る1940年から1941年までの流れがある。
極東で日本がどう対応するのか?
チャーチルが描くシナリオ。
①日本が中立を保ったままアメリカが参戦する。
②英米対日独の構図。
③日米が参戦しない。
④アメリカが中立を保ち、日英戦争が勃発する。

イギリスにとって一番は①である。
これは現実性が薄い。となれば次善の②を目指す。
最悪は④である。
その場合は、極東のイギリス軍は壊滅する。
そうなりかけていたようだ。
アメリカには対英不信があると言う。
日本に対するスパイ活動。
やはり人種の問題があり無理だったようだ。
白人は目立つ。
となれば別の方策が必要になる。
暗号解読に力をいれる。が対独戦が優先され、日本の暗号解読は遅れたようだ!
そして日本の暗号は解読された。
日本も解読していたようだが・・・・・・

イギリスの対独戦争の状況。
日本の状況。
三国同盟への道。
チャーチルの松岡外相への忠告?
そういう流れが記述されている。
イギリスは何としてもアメリカを巻き込みたい。
がアメリカは対英不信がある。
1941年の2月極東危機!
蘭印」の攻撃をイギリスは覚悟した!
しかしその時アメリカは、アメリカの領土を攻撃されない限り、イギリスの力になれない。
そういう現実がある。
この時に日英戦争が勃発していれば、イギリスは極東で壊滅していたと言われる!
イギリスは各情報部が協力したようだ。垣根を取り払い・・・・・・・
イギリス政府暗号学校による、日本の外交暗号の解読。
これによりイギリスは優位に立った。そしていかにアメリカを巻き込むか?
日本の南部仏印進駐!
これも事前に情報をつかんでいた。
なので日本に対する制裁の内容も検討されていたようだ!
情報の収集から有効利用までの成功した例と言う。

イギリスの対日インテリジェンスは成功したと著者は言う。
1940年に日英戦争が怒れば、イギリスはあっと言う間に瓦解して、対独戦に多大な影響を与えたと言う!
失敗は日本軍の過小評価だったと言う!
イギリスも希望的観測にすがったようだ!(どこも見たくない物は見ないようだ・・・・)

最後にアメリカは、「御前会議」 を 「午前会議」 と誤訳した話があった!
笑える話である!
があり得る話である!
面白かったです!

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イギリスの情報外交 インテリジェンスとは何か・小谷賢

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