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2013年8月31日 (土)

本・インテリジェンス: 国家・組織は情報をいかに扱うべきか・小谷 賢

ますます過剰化、多様化する情報の渦のなかを国家は、組織は、そして国民はどう生き抜いていけるのか。
意思決定者や軍が正しい行動をとるために、
情報機関にいま必要とされていることはなんなのか?気鋭の防衛省の研究官が、
「インテリジェンス」の歴史から、各国情報機関の組織や課題を詳述。
イランクが大量破壊兵器を保持しているという、
なんの根拠もない「事実」が信じられるに至るまでの情報の誤った伝達や歪曲、
スパイ・ゾルゲの活躍の裏側など、著名な歴史的事件をはじめ、豊富な事例を通して易しくわかる、
インテリジェンス入門の決定版。

20130831_book1


面白いと言ったら語弊があるかもしれないが、一気に読めた。
インテリジェンスの空極の目的。
「相手がかくしがっている事を知り、相手が知りたがっている事を隠す」
インテリジェンスの歴史から記述されている。
例が多いので、分かり易いと思う!

インテリジェンスの情報は政策決定者にとって、決定や行動の前提になる!
外交交渉にとって相手の判断基準をあらかじめ知っておくほど有利な事は無い!
主観的、客観的な情報がある。
意思決定者は情報を聞く前から、結論を出している場合が多い。
人間見たいものしか見ない!聞きたい事しか聞かない!
そう言う例が沢山ある。
イラクの大量破壊兵器の噂!タクシーの運転手との話が大きくなる。持っていなのに持っていると判断される。
同じ時期にイタリアがガセネタを掴まされる。
二つあれば真実になる。

バルバロッサ作戦。スターリンはドイツが攻撃してくる情報を無視した。
キューバ危機。ミサイルはあるのかないのか?
第4次中東戦争。イスラエル首脳は攻撃してこないと言う情報を信じた。
第2次世界大戦、レイテ沖海戦前の台湾沖航空戦、アメリカ空母19隻撃沈。
この真偽を調べ、間違いと連絡したが無視された!
この本ではないが、終戦前のスウェーデンの小野寺情報も無視された。

 

情報の収集がある。
シギント:相手の通信を盗聴する事により得られる情報。暗号解読もある。
イミント:画像情報。衛星による画像。
オシント:公開情報をもとにして得られる情報。

その例がある。
第一次世界大戦のドイツの暗号。メキシコに対米参戦すればアメリカ領土をメキシコに割譲する。
イギリスはこれを解読してアメリカに情報を渡す。
軍縮会議の日本の妥協点がある。これを英米に解読されている。
山本五十六撃墜の行動予定の暗号解読。
イギリスは暗号解読により、ドイツのスパイを寝返らせる。
そう言えば、大島ドイツ大使の通信も暗号解読されていた。
最近話題のCIAの各国の盗聴問題がある。
同盟国と言っても当然ではないかと思うが・・・・・・
信用するしないより、どうなるか分からない事を前提とした方が良い!
騒ぐ方がおかしいと思うが・・・・・・

アメリカの作戦を読んだと言われる、堀栄三。
アメリカの株価の動きで作戦の動きを掴む。
ドイツで新聞情報と公開情報でドイツ軍の詳細を判断する。ヒトラーは情報が漏れていると思った。
調査した担当者は、過去30年で自分が会った中で、最も偉大な情報活動の天才と言う!
「ハルノート」前のニューヨーク・タイムズの記事を見て、東郷外相は希望的な観測をした。
が結果は「ハルノート」で開戦になった。
この記事の出所は中国と言う!
話は違うが、中西輝政が記述していたが、
韓国の慰安婦問題のアメリカ議員に金を出しているのは中国だという。

周恩来が乗る飛行機が爆破される。
やったのは台湾だが、情報を掴んだ中国は変更せず、周恩来を乗せなかった。
爆破され何人もの人が死んだが、台湾は非難された!
同じような話になるが、第2次世界大戦んもイギリス、ドイツの報復爆撃の情報を掴んでいながら、
ウルトラを守る為にコベントリーを見殺しにした!
情報を求める人がいる。意思決定者がいる。
掴む人もどんな情報を欲しているか分からなければとり難い。
その情報を分析する。
分析は「アート」か「技法」か?
アートは、才能と実績を兼ねた人物が、直観的に情勢判断するイメージである。
誰にでも出来るものではない。
定石通りの考えでは勝てない?
ロンメル将軍は部下の定石の逆を行ったと言う。
山本五十六は亀島黒人を偏愛した。亀島だけが人と違う作戦を考える。
それを重要視した!

 

話は飛ぶが、ハニートラップがある。
これはソ連が得意とし、中国が今得意?のようだ。
日本だけでなく、ドイツも引っかかるようだ。
要は、男なんてだらしないものなのだ!
自分が分かっていない。女に持てるかどうか?
立場を考えるのであれば、怪しいと思わなければならないはず!
それも分からずに引っかかるのは、アホとしか思えないが・・・・
そう言うものだと思って対策を考えなければならない。
自殺して済む問題ではないが・・・・・・

そう言う例を多く記述しながら説明している。

インテリジェンスの世界で最も巨大な連合体。
アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドのアングロサクソン情報クラブ。
5Eと言う。
準協力国、ドイツ・トルコ・ノルウエー・デンマークがあるが、日本は外様扱いのようだ・・・・
フランスの元植民地の連合、ロシア・旧ソ連邦の連合がある。
日本は何処にも信用されていないようだ・・・・
日本にインテリジェンスが必要なのか?
日本は平和なんだろうと思う!
スパイ防止法もない。
インテリジェンスと言えば、軍国主義になると思う識者が多い!
今は改善されて来ていると言うが・・・・・
どうやるのか?
その方法論も記述されいる。
インテリジェンスリテラシー!インテリジェンスに関する知識を言う。
この教育も必要と言う。
大変よく分かる内容でした!

 

インテリジェンス: 国家・組織は情報をいかに扱うべきか・小谷賢

 

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