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2014年5月24日 (土)

弓は袋へ・白石一郎 『武辺の旗 黒田長政と後藤又兵衛』

関ヶ原の合戦から20年。戦乱の世は遠く去り、豊臣恩顧の大名たちは次次に排除されていく。当代随一の荒大名福島正則もそのひとりだった。些細な理由で芸備49万8千石からわずか4万5千石へと改易された彼は言う。「敵のある時は弓は重宝なものよ。しかし治国ともなれば袋に入れて土蔵にしまいこむもの」。乱世から治国へ、移り行く時代を生きた人々を描く時代短編集。

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短編集である。この中に「武辺の旗」がある。
黒田長政と後藤又兵衛の確執が主である。
最初から城井谷の宇都宮鎮房の謀殺から始まる。
宇都宮鎮房が中津に来る。
官兵衛は肥後へ出向いていて、長政が迎える。
呼び寄せたのか?
出向いて来たのか?
今となっては何とも言えないのか?
長政は恨んでいる。鎮房に惨敗している。
ここで宇都宮鎮房は討ち取られる。
これに反対したのが後藤又兵衛!
討ってに息子を差し出すように言われるが無視する。

官兵衛に長政と兄弟同様に育てられる。
官兵衛は長政を、自分に似ていないと!
短慮粗暴と言う。荒武者に育ったと言う!
長政と又兵衛の確執が多くある。
この辺りは読んでいて楽しい。
結局又兵衛は黒田家を出る。
仕官を邪魔される。相手が細川忠興・福島正則・池田輝政であっても遠慮しない。
刺客まで差し向けられる。
が人間の器が違う。
手を出せない。
切腹覚悟で長政に本当の事を言う!
長政も無理を認める。逆に加増があったと言う・・・・・・

乞食まで落ちぶれたとは言え、最後は大坂の陣で有終の美を飾れた。
幸せな人生だったのでは?
それに引き換え、長政の晩年はどうなのか?
面白い本です!

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