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2014年8月20日 (水)

本・小村寿太郎とその時代・岡崎久彦

明治維新から日清・日露戦争を経て、世界の頂点に躍り出た日本。陸奥宗光に見出され、桂太郎内閣では外相として、その外交を一手に担った小村寿太郎は、英米の力を背景にロシアに対抗し、その後日本独自の大陸発展を目指したが…。本書は、興隆期日本の命運を背負った小村寿太郎の生涯とともに、日本近代化の歴史を描く力作評伝である。

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日清戦争までは、著者の「陸奥宗光」を読まなければならない??
小村寿太郎の活躍を描く。
著者の本も何冊か読んでいる。
テレビにもよく登場する。
喋り方がぶっきらぼうである。
当時の日本の政治がよく分かる。
帝国主義がある。日本は遅れて参画した。
なのでイギリスほどの老獪さなんてない。単刀直入である。
日韓併合の過程がよく分かる。
朝鮮半島はどう思っているのか分からないが・・・・・・
当時朝鮮半島は苦しい。
清・ロシア・日本に囲まれている。
日本は防衛上から、朝鮮半島は中立が望ましい。
が中立なんて出来るのか?
ロシアは、満州から朝鮮半島が欲しい。
韓国内もロシアと結びたい勢力がある。
といっても、ロシア・日本・列強とも朝鮮半島の国民の事を思っているわけではない。
自国の事だけしか考えていない。

そういう中で、日露戦争が始まる。
この時期の外相が小村寿太郎である。
頭は良いのだろう。
が親の借金を背負う。
借金取りに追いかけられていたようだ。
が実力がある。外務省でのし上がる。

この時期の国際情勢も大変よく分かる。
日露協商か?日英同盟か?
イギリスは、義和団事件等の日本軍の規律を評価したようだ。
アジアで同盟に値する国と評価した。
が、陸奥宗光、伊藤博文らは、イギリスが日本と同盟を結ぶなんて考えられなかったようだ。
伊藤博文は、それより現実的な日露協商に走る。
この辺りは読んでいて楽しい。
満韓交換説がある。
満州はロシアが取り、朝鮮半島は日本が取る。
勢力範囲を決める。
ただし、清・朝鮮半島の意志は関係ない。
ロシアは日本を侮り、決めるのは日本では無く、ロシアだと!!!!!
しかし列強はロシアの影響が大きくなるのは困る。
イギリスは、ロシアの影響がアジア、インドに及ぶのを避けたい。
複雑である・・・・・・
日露戦争後、列強は朝鮮半島の日本の支配を支持する。

日露開戦から、ポーツマス条約がむすばれるまで記述されている。
日露戦争ではどうしても乃木大将が登場する。
愚将か?名将か?
司馬遼太郎は明らかに愚将説である。
著者は名将説であると感じた。
莫大な損害を出しているが、戦後の日本の評価を上げたのは間違いない。
坂の上の雲にもあったが、ロシア陸軍は負けていない。
日本は奉天でもかろうじて勝ったが、立ち直れないほどの損害を受けている。
ロシアは、まだまだ精鋭を送れる。
海軍は負けたが、陸軍はハルピンに100万の兵を集結させて、勝てばよい考えである。
日本は幸運だったのだろう・・・・・
そこまでしないで講和に持ち込めた。
日露双方、譲られない地点での妥協を図る。
かろうじて、南樺太は日本の物になった。
これはルーズベルトがロシアにそう言ったからと言う。
『イギリスの情報で、皇帝が譲ってもよい。と言う話も読んだことがあるが・・・』

著者言う。
朝鮮半島支配は、現在から見れば暴挙であるが、当時としては他の方策があったのかと!
インド支配のイギリスは、インドに不良イギリス人を入れなかった。
一旗揚げようと言う、不良外人を入れなかった。
そういう人間はオーストラリアに行って貰った?????
それに対して、日本は他に行く所が無いせいか、朝鮮半島に行ったのは不良外人が多かったようだ????
真面目な人も多いと思うが、支配する側の立場で傍若無人な態度だったようだ。
日露戦争で、朝鮮半島は日本軍と共に戦ったわけではない。
世界の眼は、ロシアの勝利が見える。
その時に、日本に協力したとなれば戦後どうなるか?
これは当然の態度と思う。

ともあれ、そう言う帝国主義の時代であった。
列強に入るために最大限の努力をしたのだろう。
当時の世界情勢、日本の情勢、清、朝鮮半島の情勢もよく分かる。
しかしそれを見据えて、進路を決めた明治の政治家たちがいる。
昭和とは違うと言う事か?
こういう本で、朝鮮半島の事を教えればよいと思う!
いつまでも朝鮮半島に好きな事を言われないためにも、そう思う!

後、陸奥宗光から著者のシリーズを読んで行きたい。
『何冊かは買っているが・・・・・』

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