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2014年10月11日 (土)

本・実録 戦国北条記 戦史ドキュメント・伊東 潤

大注目の歴史小説家が渾身の思いを込めて描く、あなたの知らない、そしてフィクションではない戦国北条氏の生き方・戦い方。 これを読めば、あなたの北条氏に対する考えはもちろん、乱世であった戦国時代とそこに生きた人々へのまなざしが変わるはずです。

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最近著者の本はよく読む!
大変面白い。
戦国時代の関東がメインで、甲信越も書く。
関東なので知らない話も多く、読んでいても楽しい。
北条の関東における戦いが、記述されている。
あまり読んだことが無いので、大変興味深い!!!
子供頃は、と言うよりつい最近まで、「伊勢新九郎」伊勢の出身で、中年の星と思っていた。
がそうでもなさそう。
備中出身は確認されているようだ。が、その証拠を探す苦労が大変である。
ともあれそんな年ではない!もっと若い・・・・・・
ロマンが無くなる・・・・・

早雲、氏綱、氏康、氏政、氏直と続き、秀吉に滅ぼされる。
関東は複雑である。
土豪が多いと感じた。
それも名門と言われる小土豪が・・・・・・
鎌倉公方、堀越公方、古河公方・・・・・・
足利幕府はかなりいい加減である。
これに扇谷上杉、山内上杉。
やりたい放題なのか?
京も同じようなものだろうが、織田信長がいる。
軍師官兵衛で、播磨の土豪が一挙に毛利に付いた。
三木城攻防戦が始まる。
この三木城の支城を回った。
城の名前の城主は、ほとんど滅亡した。
それだけ妥協しなかったと思う!

そう言う意味では、北条も甘いのではないか?
臣従すると言えば直ぐに裏切る。
これの繰り返しと言う。
悪く言えばよく関東を保てたと思う!

早雲は「五公五民」から「四公六民」の税制に改め、領民の支持を受けた。
「クールな現実主義者」
「己を知っていた」

あまり知られていない、氏綱の話も多い。
目立たないが、名将と言う。
『祿壽應穏(禄寿応穏)』
「禄(財産)と寿(生命)は応(まさ)に穏やかなるべし、領民全ての禄を寿を北条氏が守っていく」
素晴らしいと思うが・・・・・・・
『義を違いては、たとえ1国、2国切り取りたるとはいえども、後代の恥辱』
『勝って兜の緒を締めよ』
『適材適所を心得よ』
北条を保つために苦労したようだ。
議を貫いた戦いに終始した、稀有な武将と言う!

三代目氏康。
日本三大奇襲戦に一つ、河越合戦が有名である。
この合戦の状況もいろいろありそう?
果たして真実は????
氏康は、上杉謙信・武田信玄・今川義元とまわりに強敵が多い。
そして関東の諸将!
その中で早雲以来の領国統治の基本。
『万民哀憐』 『百姓尽礼』
著者はべた誉めである。戦国期を代表する名将と言う!!!

氏康の事績がある。
検地と所領役帳による効率的かつ平等な両国統治。
納法や升の統一。
他にもいろいろある。
優れていたのだろう!

氏康と言えば、今川・武田との「善得寺の会盟 三国同盟」が有名である。
謙信は気に入らないだろう・・・・・・・
謙信に小田原城を包囲される。
信玄が動き、謙信は引き上げるが、関東の諸将は謙信から離れる。
この辺り、信濃へ侵攻した信玄は着実に従わせている。
もっとも信玄亡き後はメチャメチャになる。
信長も着実に従わせるか、滅ぼしている。
そう思うと、謙信・氏康は甘いのか???
直ぐに裏切られているようだ。
氏康の時代に、謙信・信玄に小田原城を包囲されている。
この時も、信長・秀吉が相手であれば、小田原城も落ちていたかも分からないと思うが・・・・・
北条は一門には恵まれていると思う!
人材は多そうだが・・・・・・

織田信長の登場で各地の武将は、苦労する!
今川家は衰退する。武田・徳川に領土を侵食される。
三国同盟が破綻する。
氏康は信玄と手を切り、謙信と結ぶ!
遠交近攻になる!
が機能しなかったようだ。
家督を氏政に譲る!

氏政は無能と言われている。
が悪く言われ過ぎている。
氏政は、武田との同盟回復に走る。
謙信との同盟はメリットが無かったようだ。
が氏政は、天下統一に走る、信長と戦わなければならない。
それなりの対策を講じているが、信長は今までの武将とレベルが違ってきている。

面白い記述があった。
「祿壽應穏」 『民を本位とした思想』と言う。
が、信長の「天下布武」と争う。
北条も変わる!
勝頼に上野に攻め込まれる。
佐竹、結城等関東の諸将も反北条に走る。
この時、氏政は信長に通じる。
織田の配下での生き残りにかける。
そこまで北条は追い詰められている。
が武田家は信長配下の家康との攻防戦がある。
そして滅ぼされる。
信長から北条には恩賞は無い。
上野一国は滝川一益に与えられる。
そこで本能寺の変が起こる。
神流川の戦いで北条は滝川一益を敗退させる。
本能寺の変が天正十年。
開戦が天正十七年。
この期間に北条として対策ななかったのか?
家康との同盟が頼りだったのか・・・・・・・

秀吉も北条対策は一貫性が無い。
臨機応変に対応していると言うより、気まぐれを感じる。
氏規が上洛した。
が官位も無く恥をかかされた???
これにより氏政は上洛を渋ったようだ・・・・・・
なにか秀吉の悪意を感じる。

著者は、「北条氏滅亡と秀吉の策謀・森田善明」を勧めている。
先に読んでいるのが、両方読めば北条の状況がもっとよく分かる。
面白かったです!

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実録 戦国北条記 戦史ドキュメント・伊東潤

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