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2014年10月 5日 (日)

本・北条氏滅亡と秀吉の策謀・森田善明

約束を破る、時代が読めない―こんな田舎大名だから北条氏は滅んだのか?
歴史の定説に反し、最初から北条氏の滅亡を狙っていた秀吉の権謀術策を暴く!

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著者と言うか、歴史学者は大変である。
定説と言うか、固定観念はなかなか抜けない。
関東に覇を唱えた北条氏!
この領土に匹敵するのは、毛利元就の領土か???
謙信、信玄さえ落とせなかった小田原城!
三代目、氏康までは名将と言われる。
四代目氏政、五代目氏直は評価されていない。
氏政は、いつも飯にかける汁を一回ではなく、二回かけたと言って氏康にけなされる。
毎日の事なのに、一回で出来ないのか??
なんせ悪く言われている。
関東戦国時代。
謙信、信玄に北条、土豪達も沢山いる。
伊達死、最上氏、葦名氏、佐竹氏、結城氏はじめ出目のよいのが一杯いる。
これらが中央と手を結ぶ。
北条氏政も、信長に誼を通じている。
勝頼が滅び、上野が滝川一益に与えられる。
上野は北条は自分の領土と思っている。
ここら辺は、周辺の諸将の思惑もあり難しい。
ともあれ本能寺の変で、北条も救われた。
ここで家康と領土を決める。
信濃・甲斐は家康が、上野は北条が取る。
なんい第二次世界大戦の、チャーチルとスターリンのバルカン半島の勢力争いを感じさせる。

秀吉は上杉と同盟を結ぶ。
となれば、上杉の敵の北条は、秀吉の敵になる。
そして家康の同盟者である。
秀吉の敵と認識される。

小牧長久手の戦いがある。
織田信雄、家康連合軍VS秀吉である。
局地戦に勝った家康は、この評価を最大限に生かす。
この時北条も家康から援軍を求められる。
が関東が騒がしく援軍を出せなかった。

秀吉はまわりから潰していく!
紀州雑賀、四国長曽我部、越中佐々成政・・・・・・
残るは九州と関東になる。
地図があったが、尾張織田信雄、三河・遠江・駿河・信濃・甲斐は家康。
関東相模・武蔵・伊豆・上野・下野・上総・下総・安房は北条となっている。
つまり東海道は大国が押さえている。

この歪な状態は続かない!
織田信雄・家康・北条と連合すればどうなるか?
織田信雄は脱落!秀吉に降る。
各地の反秀吉勢力は、各個撃破されている。

著者の記述は面白い。
はじめ秀吉は、家康を滅ぼす気だったようだ。
が天正十三年に地震が発生している。
これにより、家康の領土は被害が無いが、まわりに被害がある。
それで家康を攻撃しにくくなったようだ。
そしてそれより先に九州の平定を優先した。
地震と言うのは初めて知った。

もし秀吉が家康を攻めればどうなっていたか?
小牧長久手の合戦のように、双方が決戦を求めれば決着は早い。
が家康が籠城したらどうなるのか?
家康は野戦の名人である。
秀吉は城攻めの名人である。
やはり家康の負けだろうと思う!
同盟者は北条しかいない!

話がそれたが、最初は北条も秀吉は許すつもりだったようだ。
北条氏規が上洛する。
国替えはあると思うが・・・・・・
が秀吉は方針を変更する。
北条は滅ぼす!

納得できる話であるが、上洛には金がかかる。
氏規は上洛出来たが、当主の上洛はもたついていたようだ!
それまでに開戦となっても良いように金を継ぎこんでいる!
結局上洛できないままに開戦になったようだ!

間に立つ家康は苦悩する。
秀吉側にも派閥がある。
上杉と親しい三成のグループ。
富田一白、津田盛月、施薬院全宗たちが北条の窓口になる。
北条も気の毒である!

四国攻めがある。知らなかった話である!
長沙我部元親は秀吉に臣従するつもりだったと言う。
阿波と讃岐を返上し、土佐と伊予を領土とする。
人質も出すと言う事でまとまっていた。
が先に、小早川隆景に土佐と伊予を与えると約束していたので、隆景がゴネた!
そで四国攻めが行われた。
多分本当だろう・・・・・

越中の佐々成政攻めも、成政は戦う前から降伏していたが、秀吉は許さなかったと言う!

九州攻めも、戦いはやりようによっては避けれたと言う!

デモンストレーションの意味もあったと言う!
三月一日の出陣にこだわっていたようだ!

開戦の理由の真田昌幸の名胡桃城の事件。
著者の見解は、北条はハメられたと言う事である。
有り得る話である。
だいたい真田からして、武田、北条・徳川・上杉・豊臣と保護者を変えている。
確かに信用出来ない人物である。
開戦理由を作る為に、真田が動いた。
北条滅亡後、信濃の領主は国替えを命じられているが、昌幸のみはそのままで加増されていると言う!
有り得る話どころか、真実と思うが・・・・・・

降伏後も、長宗我部元親、佐々成政、島津義久は許されている。
が北条は切腹である!
秀吉の悪意を感じるが・・・・・・

面白い本でした!
定説と言うのは、勝者によって作られる?????
北条もアホの集まりでは無かったようだ!
北条も秀吉が家康にやったような、誠意(?)を見せて欲しかったようだ!
仮にも関八州の王者である!
そこが田舎者と言うのか??
面白い本でした!

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