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2014年11月29日 (土)

本・司馬遼太郎・傑作短編集・戦国の女たち①『胡桃に酒・細川ガラシャ』

戦国乱世の時代、戦場を駆けた男だけでなく、女たちもまたそれぞれに「闘いの日々」を送っていた。異例の出世を遂げた豊臣秀吉の妻・北ノ政所、夫の異常なまでの嫉妬にさらされ続けた細川忠興の妻・伽羅奢(ガラシャ)をはじめ、有名無名六人の女性が戦乱の中で咲かせた「花」を描いた珠玉の短篇集。

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面白いと思った短編が何話かある。
『胡桃に酒』
細川忠興・ガラシャの話である。
勝竜寺城では、仲良く並んでいる絵と像があった。
亀山城からガラシャが、勝竜寺城へ輿入れのために来る。
老の坂と通ってくる。
昔は細い道だったんだろう・・・・・・
細川家の嫁取奉行は、小笠原小斎!
関ヶ原の合戦時、自害出来ないガラシャを斬ったのも小笠原小斎!
何か因縁じみたところがある。

嫁取の時にガラシャを見ている。
美しいと思う!
忠興の事を聞かれる。
「お心映えすずやかにして、なみはずれての武勇のもちぬしである!」
ただ、側近の中には「くるい者ではあるまいか?」
と言う声もあったようだが・・・・・・・

歌学にも通じている。
茶道にも天賦の理解力がある。
物の象や色についての感覚が鋭く、絹織物の染め方・色も指定するほどであり、ガラシャの衣装のみごとさの功の半ばは、忠興によるものと言う!
甲冑、陣羽織、太刀の造りも自分で工夫したと言う。
それも実戦向きである!

忠興は、ガラシャの美しさに執着し、自分の物だけにしたかったようだ。
奥に男子が入ることを禁じた。
ガラシャが来てからの、家法になった????
それほどガラシャを自分だけの物にしたかった???
忠興の父、幽斎がガラシャを褒めた!
忠興は父とは言え、ガラシャの容色に関心を抱いたと思ったが、違った!
『学問がある』
実際に後年、ラテン語とポルトガル語が喋るようになったようだ!

同じような話がある。
庭師がいる。ガラシャがいたわりの声をかけた。
庭師はビックリして、返事をしてしまった。
即座に忠興は庭師の首を刎ねた!
今度は屋根師である。
屋根師が屋根から落ちた。
理由は分からないが、忠興はガラシャに見とれたと思った。
やはり即座に首を刎ねた。
その生首を膳に据えた。
顔色一つ変えないガラシャに、
忠興  :そなたは蛇か?
ガラシャ:鬼の女房には蛇が似合いでございましょう!
そのような話があったとは思うが、どうなんだろう??

本能寺の変が起こる。ガラシャは離別して幽閉される。
幽斎も、忠興も光秀に組しない!
2年後、ガラシャを迎えに来たのが、小笠原小斎と言うのが面白い!
よほど因縁があるのか?

天下は秀吉の物になる。
女狂いが始まる。女房狩り!
忠興は落ち着かない!
『猿!』 『かの仇し者が』
いずれも秀吉の事である。
女房狩りの、鳥見役は、施薬院全宗!
病気と言う事で逃れる。

洗礼を受ける。
まわりの侍女も命がけである。
ガラシャにそっくりな小侍従が洗礼を行う。
死を覚悟する!
『伽羅奢』誕生である。
忠興が帰って来る。
呆然とする。
まず三男の乳母の鼻を削ぎ、両耳を落とす!
別な侍女は鞭をもって激しく撃つ!
十数人の侍女の髪を切り、頭をそらせた!
小侍従は無事だったようだが・・・・・・・
何か、鬼と蛇の夫婦みたいである!

食い合わせがある。
題名の『胡桃に酒』は、朝鮮半島から忠興から送ってきた胡桃割器と葡萄酒の話である。
胡桃を食べすぎたようだ。腹痛を起こすが、原因は食い合わせと言う!
少し笑ってしまったが・・・・・・・
鰻に梅、そばにタニシ、蟹に柿・・・・・・・
食い合わせと言われたが、ガラシャは違うと!
どうも細川忠興と、光秀の娘がそもそも食い合わせであると!!!!!!

秀吉が死に関ヶ原の合戦になる。
大阪で人質になる。
「地震の間」がある。
地震で他家からでも火が回れば、爆発するようになっている。
ガラシャは人目に触れない!
黒田家、加藤清正は冒険的な試みで夫人を脱出させている。
細川家ではそうはいかない!
忠興がやらせない!
小笠原小斎はすでに死は覚悟している!
最後は、屋敷の男女をことごとく落としたようだ。
嫡男の嫁と、忠興の叔母は、宇喜多家に逃がした。
嫡男の嫁は、戦後忠興に責められるが・・・・・・・
この辺りの指示の見事さは、流石光秀の娘と言う!
ガラシャの死骸は発見されなかったと言う!
ことごとく灰になったようだ。
大変面白い短編であるが、作者が司馬遼太郎である!
全て真実かと思ってしまう!

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