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2015年1月 9日 (金)

本・山河果てるとも 天正伊賀悲雲録・伊東潤

「五百年不乱行の国」と謳われた伊賀国に暗雲が垂れ込めていた。急成長する織田信長が触手を伸ばし始めたのだ。国衆の子、左衛門、忠兵衛、小源太、勘六の4人も、非情の運命に飲み込まれていく。歴史長編。 

20150109_book1

この小説、伊賀なら必ず登場する忍びが出て来ない。
百地三太夫、藤林長門、服部半蔵・・・・・・
少し寂しい感じがする。
著者の好みか?
好みと言えば、四語熟語が各章の題名に使われている。
難しい・・・・・・・・

物語は伊賀の国の独特さから始まる。
まとめ役がいない。
各地の土豪?が沢山いる。
評定衆がいる。
どこまでまとめれるのか?

織田信雄がいる。
無能と言う。織田家では無能だろうが、普通の頭である。
一般人ならそれを自覚するが、なまじ信長の息子なのでアホと言う事が分からない?
信忠、信孝らに負けまいとして信長に内密で伊賀攻めを行う。
後で褒めてもらうつもりである。
そこからしてアホである。
失敗したらほり出されるか?殺される。
信長の子供と言う安心感がある。
見事に失敗する。
勝った伊賀も勝過ぎを恐れた。
信雄なんか恐れていないが、信長を恐れている。
なまじ勝ったので織田軍を甘く見る!
そのツケは2回目の織田の伊賀侵攻で思い知らされる。
負けを見越して織田に帰順しようとする者。
元の国主、北畠の暗躍!
裏切りだらけである!

練達の忍び、左衛門!
負傷してキリスタンに助けられる。
手当を受けている間にキリスト教の教えにふれる。
いつの間にか帰依している。
信長憎しから、キリシタンの為に信長を守ろうとする。
その辺は面白い。
そうして、天正遣欧少年使節と共にヨーロッパに行く事になる。
そこまでの信者になっている。

信長旗下の武将、滝川一益・丹羽長秀・蒲生氏郷・堀秀政ら伊賀攻めに参加する。
信雄は飾りに過ぎない。
皆後ろの信長を恐れている。
なで切りにされる。
その描写は読んでいて辛くなる。
本当にあった話だと思う!
人間ドラマを読んでいる感じがした。

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