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2016年1月14日 (木)

本・インテリジェンスの最強テキスト(2015/9)手嶋 龍一・佐藤 優

本書は、日本を代表する二人のインテリジェンス・マスターが共同執筆し、三年の歳月をかけてまとめあげたインテリジェンスの決定版です。国際政局の前線に身を置いてきた貴重な経験をケース・スタディとして紹介しながら、インテリジェンスの本質を初めて学ぶ人たちにもわかりやすく伝える一冊です。
日本にも「インテリジェンス・オフィサー」の名に値する人材が活躍する時代が来ることを願って、豊富な実例を盛り込みながら、読者の知的好奇心に応える一冊です。

20160114_book1

おなじみの二人の本である。
今回は対談ではない。
しかし面白い。
国際情勢も知らない見方があり、裏読みと言うか深く掘り下げているので大変為になる。

主要目次は下記の通りである。
I.    インテリジェンスの感覚を磨くために
II.     インテリジェンスで読み解く「ウクライナ」
III     インテリジェンス機関が読み解く国際事件
IV.    歴史で読み解くインテリジェンス
V.   歴史の教訓
VI.  「イスラム国」をめぐる中東のパズル
VII.  対テロリズムのインテリジェンス
VIII.  9・11テロのインテリジェンス

サウジアラビアの原油増産がある。
ロシア・ベネズエラ潰し、そしてシェールガスつぶしとも言われていた。
原油価格を抑えて、原油収入を下げる。
たしかに減産して価格を調整するのが普通であるがそれをしない。
ところがこの本でイスラム国の話が出て来る。
何よりも盗掘している。原油を!
それを売って活動資金にしている。
当然密輸であるが、そんな事が出来るのかと思うが??
イスラム国の活動資金を増やさない事を目的とする為に原油価格を下げる。
なるほどと良く分かった話である!!

イスラムは内部的に対立しても、対イスラエルでは団結する。
シーア派大国イラン。12イマール派を信じている。(これも著者の本で知ったが)
イスラム国はスンニ派である。
なのでスンニ派のサウジ・カタール・トルコから援助がある。
公然とではないが………
イランの悪魔のささやき。イスラム国は敵である。
対イスラム国でアメリカと共闘する???
敵の敵は味方??
イスラエルにとっては悪夢である。
イランが核を持てば、サウジも持つ。サウジは軍拡に走っている。
パキスタンから出来上がった核を移動させる。
そう言う密約がある。そもそもパキスタンみたいな貧乏国が何故核を持てたか??
サウジの資金援助と言う………
ロシア・プーチン大統領の中東政策がある。
シリアの化学兵器がある。
使った時点で超えてはならない線、レッドラインを越えた………
アメリカは攻撃できず、ロシアが化学兵器を放棄させた。
北京・モスクワ・テヘラン枢軸???

イスラム過激派にはチェチェン系の活動家が紛れ込んでいる。
地元チェチェンと中東のチェチェン人は、同じスンニ派でも法学派が違う。
「土着のイスラム教」VS「外来のイスラム教」

これが内戦になる。プーチンは地元の寛容なチェチェン人を優先する。
ユダヤ教ともキリスト教とも平和的に共存している。原理派では無いと言う!!
プーチンはシリアとイランとの関係強化で「イスラム国」の影響が中東全体に広がるのを阻止しようとしている。シリアの安定が必要である。
シリアにはチェチェン人が数多く住んでいる。
これがロシアに攻め入りでもされれば問題である。
プーチンは戦略がある!!

イスラム国の将来像がある。「シナリオ」分析がある。
①   「イスラム国」が勝利する。中東・アフリカがが支配下にはいる。
②   「イスラム国」が解体される。世界各地で小規模なテロが起こる。
③   「イスラム国」かってのソ連邦のようなものになる。領土拡張を諦める。

可能性は②と③が高い。その為の対策は必要である。
『インテリジェンスの要諦とは、想像すらできない事態を想定し、それに備える事である。』 

破綻国家・ウクライナの分析がある。
読んでいて思うが、ウクライナもウクライナである。
ウクライナは、「赤い兵器廠」と言われる。
武器輸出国である。
アメリカ・ロシア・中国に次ぐようだ。
ロシアとウクライナを足せば当然世界一である。
中国初の空母も元はウクライナ製である。

ロシアはウクライナを離さない!
ドイツは緩衝地帯としてウクライナは存在して欲しい。
ウクライナに関しては歴史上複雑である。
独ソ戦でドイツ側で戦った人も多い!
ドイツメンケル首相の考えは??
アメリカはどうしても知りたい。盗聴に走る!!
西側はロシアとの提携に走られれば困る!
肥沃な穀物地帯である。

ウクライナがNATOに加盟すればロシアは困る。
「赤い兵器廠」は確保したい。
ウクライナのクルミアの親ロ派は、かっての満州に似ていると言う。
出先の機関が勝手に動いている。本国の統制が効かない???
これにアメリカ、NATOが本気で武器援助したらどうなるか??
悪夢の始まりである!!
ロシアの諜報機関。
MVD、FSB、SVRがあり、GRUがある。GRUは軍参謀本部である。
GRUをプーチンは抑えているとは言い難いようだ………
このGRUが暗躍すれば、戦争になる??
ウクライナ東部は実効支配出来ていない空白区と言う。
武器工場がそこらにある。
世界の兵器マフィアにとっては願っても無い闇市場と言う・・・・・・・・
ウクライナと中国は地下で繋がっている。
ウクライナ製巡航ミサイルがある。
中国はウクライナの願っても無い武器供給国になっている??
ウクライナ紛争に対する見方が変わってしまった・・・・・・・・

歴史上のインテリジェンスがある。
アメリカのイラクの生物兵器?
見事にひっかけられた例である。
第2次世界大戦の中欧の状況。
チェコスロバキア、ハンガリー、ポーランド………
ザカルパチア・ウクライナ人と呼ばれる住民がいる。
反スロバキア、親チェコ、反ウクライナ、親ソ連と言う感情がある。
スロバキアのザカルパチアが、ハンガリーの領土に組み入れられたようだ。
これが欧州情勢を占う重要な判断材料と言う。
独ソ戦に多大な影響を与えた。
そう言う意味ではノモンハンも重要と言う!!
現在も中欧は複雑である!
専門家でなけば分からない情勢であると思う。

第1次世界大戦は、各国が同盟を忠実に守った為に起こった???
「同盟とはいかに恐ろしいか」

日本の事も記述している。
日独伊三国同盟に、日ソ中立条約、独ソ不可侵条約がある。
これらの条約をどう使うか??
日米開戦不可なり!小野寺信
独ソ開戦!杉原千畝

そう判断した外交官に軍人もいる。

ノモンハン事変に、スパイ・ゾルゲ!
情報を漏らした日本人がいたと思うと情けない………
しかし独ソ戦勝利の最大の立役者である。
イギリスもフィルビーがいる。
祖国を裏切っても、共産主義に走る。
第2次世界大戦のドイツのスパイ達!
イギリスに潜入するが捕まり、二重スパイを強要される。
しなければ死刑である。
それによりドイツに間違った情報を送る。
時には、正しい情報も送る。どうでもい情報である。

9・11のテロも情報はあったようだ。
が無視される。
後知恵ではどうにでもなる。

情報の収集!
ヒューミント、情報部員を情報源にして入手する機密情報。
オシント、新聞・雑誌・テレビ・インターネット等のオープンソースで得られる情報。
シギント、特殊な回線にアクセスして、内容を傍受して分析する。
コリント、良好な関係の諜報機関と情報交換する。
ウエビント、ウエブサイト上の情報を収集し、分析して意図を解き明かす!

まだ学生時代に、ドイツの話だったと思うが、第2次世界大戦前に、新聞とか公的機関で公開されている情報を分析し記事にした。
これが当たっている。スパイがいるのかと調査したが、何も無かったようだ………
素晴らしいと思った事がある!!

現在進行形の事件の分析もあり大変為になる。
この二人は人間が信じれなくなるではないかと思うが………

内容説明に、日本にも真の意味で「インテリジェンス・オフィサー」の名に値する人材が活躍する時代が来ることを願って、豊富な実例を盛り込みながら、読者の知的好奇心に応える一冊として編まれています。
とあるが、今からやるには遅いかもしれないが、やらなければならない!!
大変為になる内容でした!!!
これからも著者達の本は読んで行きたい。
特に佐藤優の本は積んであるので、順次読んで行きたい!!

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インテリジェンスの最強テキスト・手嶋龍一・佐藤優

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