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2016年5月26日 (木)

本・歴史探偵 近代史をゆく(2013/5)・半藤 一利

良いことも悪いこともしながら、人間がつみ重ねてきた時間の跡である歴史は、底がしれなくて、知れば知るほど面白い。本書では、明治から昭和を賑わせた事件の「その後」や秘話を探索。「山本五十六の恋文の行方」「松岡洋右宛・チャーチルの手紙」「東京初空襲の真相」「ロシア皇太子襲撃事件の顛末」など、大胆な推理と新発見で近代史の裏事情を探り出す。

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内容は下記の通りである。大変面白い!!
第一章    遺書と恋文と極秘書簡
第二章    言葉の裏に歴史あり
第三章    戦時期の作家たち
第四章    口が過ぎた人びと
第五章    戦時外交の決断と誤断
第六章    戦時と戦う庶民たち
第七章    事件、事件、また事件
第八章    原爆と敗戦下

著者の持論がある!!
開戦に突っ走ったのは、薩摩・長州・土佐であると!
反対したのは、米内盛岡、井上仙台、山本長岡!
終戦も鈴木首相は関宿。
皆賊軍の藩出身であると!!
折に触れて出て来る!!

◎遺書と恋文と極秘書簡
秋山真之の二百三高地への執着心!
ドラマ坂の上の雲でも描かれていた。
実際は、湾内を碁盤の目のように区切り、計画的に砲撃して旅順艦隊は壊滅していたようだ。
着弾点も見えないので分からなかったようだ!
艦隊を沈めたい海軍に対して、占領を考えた陸軍の考えの差がある!!

山本五十六の愛人!
英雄色を好むのか??
こう言う話は読んでいて楽しいが………

◎言葉の裏に歴史あり
著者の本はよく読む。
読めば日露戦争は不都合な事実は消されているようだ。
乃木の話もそうである。
もう愚将説がまかり通っている??

ドイツUボートでもイギリスの息の根は止められなかった。
建造する以上に撃沈しなければならない。
あわやと言うところまで追いつめてはいるが………
開戦前の議論にもあったようだが、撃沈数と建造数は等しいと!
この商船は民間人である。
何人死んだのか??
どんな計算をしていたのか??
もっとも正確な推測を計算で出している部署もあったようだが………

陸軍の解体!
最後の陸軍大臣に鈴木内閣の後継内閣、東久邇宮首相は下村正を指名する。
本人は満州にいて生粋の軍人である。
つまらない陰謀に加担していない。
著者は東久邇宮首相を評価していないが、この人事は評価している!
自らやんちゃ皇族と言っている!
誠実に実行したようだ!
議会でも陸軍の責任を認めている。
最後を締めたようである!!
ホッとする話である!

◎戦時期の作家たち
著者は永井荷風の坂口安吾が好きなのか??
良く名前が出て来る。
著者のあら探しがある。矛盾が出て来る!
作家も人間である。
保身も必要であろう………

◎口が過ぎた人びと
この章では近衛文麿である。
日本人は血に対する信望がある。
そんなもの当てにならないが………
責任と言う物を感じていない!
細川護煕もそうであるが、執着心が無い。
直ぐに諦める!!
だいたい日本は防共協定を結んでいる。
であるのなら敵は共産主義である。
蒋介石と毛沢東の両巨人を相手にしている。
アホと言うしかない!
蒋介石と組んでまず毛沢東を滅ぼす!
そうやってから考えればよいのに、一撃論ばかりで何の戦略も無い!
「国民政府を相手にせず!!」
両面作戦をする力も無いのに良くやる!!
こうなれば石原莞爾が失脚していなければと思うが………

◎戦時外交の決断と誤断
この章は面白い!!
石原莞爾が登場する。
異能の天才なのか???
現状認識だ出来ていると感じる??
出る釘は打たれるのだろう………

野村吉三郎駐米大使。海軍大将である!
映画、トラトラトラでは島田正吾が演じえていた。
あまり良くは言われない!
外相に抜擢され荒療治をふるうが、若手官僚、革新派、つまり対米強硬論者にそっぽを向かれて、辞表を出されてどうにも出来なくなる!
官僚なんてそんなものなんだろう………
杉原千畝が干されのも分かる!!!

バネー号撃沈事件がある。
誤爆では無い!
確信犯である!
アメリカは非難轟々である。
日本は非をただちに認めて謝罪した!
駐米大使、斎藤博も独断で謝罪している。
グルー駐日大使にも広田外相が言い訳をせずに謝る!
日本国民が義捐金を送る。びっくりするほどの額だったようだが………
『詫びて済む問題でな無いが、本がいについては、金で解決できる部分ではいかなる補償にも応じる。』
山本五十六は責任者を追放している。
著者の自慢が始まる!
山本・斎藤とも越後長岡出身である!
河井継之助である………
そう言う事もあったんだろう。

松岡洋右がいる。能力はあるのだろう………
独断が過ぎるのか??
ヒトラーともスターリンとも会う!
ヒトラーに炊きつけられる!
ドイツと日本は利害関係が無い。遠交近攻である!
ドイツはヨーロッパで、日本はアジアで盟主となれと!!
これに酔ったようだが………
松岡宛のチャーチルの手紙がある。
これは知っているが、メチャメチャまともな事が書かれている。
イタリアはドイツにとって力になるのか?それとも重荷になるのか?
世界情勢を見れば、ドイツの劇的な勝利に眼を奪われているが、ちゃんと見い!!
と言っているのだろう………
松岡は見えなかったようだ……

◎事件、事件、また事件
著者も軍事教練を受けている。恨みに思っている??
いざと言う時の予備へ兵的な思惑があったようだが………
この章では東京空襲の捕虜の処遇の話がある。
全員死刑である。それは止めたようだが、本気で考えていたようだ。
大戦末期のドレスデン大空襲!
必要無かったとされるが、これに対してゲッペルスは連合軍捕虜の処刑を主張したと言う。
報復を招き、殺し合いになるので辞めたようだが………
しかし日本も良くやると思うが!!

中学校の社会の授業で先生が話してくれた。
陸運と警察の揉めた話である。
今その話を読んで良く分かった。
その時は分からなかったが………
しかし意地の張り合いである!
最終的には天皇のどうなっているとの質問で、どちらも早期収拾を図ったようだ!!

◎原爆と敗戦下
原爆投下は最初から日本と決まっていた?
これはよく言われている。
アメリカにも例えば北海道でも落として、その威力を知らしめるだけでよいと言う意見はあったようだ。
前もって投下を知らせる事も必要ではないかと!
投下に反対して辞任した軍人陣もいる。
がこのエノラ・ゲイの乗組員たちは投下に対して何の疑問も無かったようだ。
その発言記録がある。
が、対日戦勝50周年を記念してこれを公開するのは反対したようだ。
アメリカにとって何の益も無い。
単に原爆投下したアメリカが非難されるだけであると!
そう言う意味での反対のようだ。
ましてその効果まで展示するとすれば何を言われるか???

マッカーサーの日本での生活と仕事が記述されている。
真面目だったようだ!
時間がある時、40分だが東京見物に行っている。
この時同行した案内人は、見物後質問攻めにあう。
マッカーサーはどんな人間なのか??
軍人と言うより、政治家であると!
当たっていたようだ………

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半藤一利

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