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2016年7月 6日 (水)

本・戦国の陣形 (2016/1)・乃至 政彦

鶴翼、車懸、魚鱗…「兵法」の意外な新事実。
軍勢を軍隊へと改めたのは織田信長ではなかった!?
甲斐武田氏と越後上杉氏が取り組んだ軍制改革の中身とは!?
歴史とは事実であらねばならない。徹底的に真実を掘り起こした渾身の一冊。

20160706_book2

著者の本はよく読んでいる。
面白い!
鶴翼の陣に魚鱗の陣。
上杉謙信の車掛りの戦法!
川中島で使われたと言う!
昔はそういう物に憧れを感じた!
必殺技である!!
今は冷めている!
そんなものは無い??
戦場で兵を、思うとおりに動かせるのか?
こう言う本は楽しい!
常識とされることが覆させられる!
内容は下記の通りである!

序 章     鶴翼の陣に対する疑問から
第一章   武士以前の陣形
第二章   武士の勃興と陣形の黎明
第三章   中世の合戦と定型なき陣形
第四章   武田氏と上杉氏にあらわれた陣形
第五章   川中島・三方ヶ原・関ヶ原合戦の虚実
第六章   大坂の陣と伊達政宗の布陣
終 章     繰り返される推演としての陣形

陣立ての図がある。
魚鱗、鋒矢、車懸、鶴翼、衡軛、鳥雲、雁行、長蛇、偃月、方円。
鶴翼の陣。

普通に考えれば、兵を横に並べて相手を包み込むように戦う!
包囲撃滅戦になる?
魚鱗に陣。
単に兵が集まっているだけ??

朝鮮半島の戦いがある。
百済が唐に滅ぼされる。
日本は百済の復興運動に肩入れする。
結局日本は朝鮮半島から撤退する。
朝鮮半島にかかわるとろくなことが無い始まりである。
兵を指揮するのに陣が必要になっている。
吉備真備を唐に遣わして、最先端の技術を学ばせる。
中国である!!

読んでいると、記録と言うものが当てになるのか?
甲陽軍鑑も偽書と言われた事もある。
昔の記録である。
そう思うと例に出している記録も当てになるのか??
著者は検証しているのだろう………

兵農分離がある。
純粋に軍事にのみ従事する専門家でなければ効率的な戦いは出来ない。
こうしてみると、武士の登場から鎌倉時代に室町時代でも軍記物は大げさに感じる。
指揮官の命令が行きわたるところまでしか戦えない。
魚麟の陣なんかは、指揮官の命令を聞く兵が集まっているだけなのか??
江戸時代に軍学が盛んになった。
甲州流、越後流………
なら信長流、秀吉流は無かったのか??

著者は上杉謙信、武田信玄の登場時に、兵力の運用を根本から改める土壌が整ったと言う!
中世の軍の特徴。
①    人数任せと少数精鋭の戦闘
②    騎兵主体、舞台主体の戦闘様式
③    不定形の陣形

戦国の環境変化

①    鉄砲の伝来と浸透
②    足軽・雑兵の台頭
③    大名への権力集中

武将に力が付く。
小領主の集まりであり、勝手に戦っている。
命令を聞かない!!
が変わってくる。
動員人数と武装内容を指定するようになる。
織田信長でもそこまで指定していなようだ。
信玄・謙信の方が進んでいたようだ………
地域性もあるのか??

三方ヶ原、川中島、関ヶ原の合戦がある。
三方が原の合戦は、始まった時間が夕刻なのは知っていたが、本当は??
鶴翼の陣と魚鱗の陣である。
これもそんなにきっちりとしたものだったのか??
川中島の合戦は、啄木鳥の戦法が有名である。
が実際には兵の移動には、時間通りには歩けない。
実践しているようだ。
著者の考える戦い方法が、記述されているが、うなずける!!

関ヶ原では、各武将の陣跡を回った。
資料が正しいと信じてである。
が、どうもエエ加減なところもある。
戦いの様相は、「司馬遼太郎 関ヶ原」が興奮する。
がどうもそうでもなさそう。
大体1日で戦いが済んでいる。
両軍とも決戦を求めたからそうなっている。
プロシア参謀本部のメッケル少佐が陣立てを見て「西軍の勝ち」と言った。
がこれもメッケル少佐が日本にいた時は、この陣立ての図は無かったようだ………
誰かが都合のよい事を言っている。それが独り歩きしているようだ。

大阪の陣の伊達正宗の軍制がある。
やたらと鉄砲が多い!!
どうも鉄砲を派手に撃ち、兵の損傷を避けたようだ!
ずる賢い!!
ロマンが無くなる!!
定説、常識が崩れていく………


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