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2016年8月29日 (月)

本・ヒトラーと国防軍(1976/1)・ベイジル・ヘンリー・リデルハート

戦後、ドイツ国防軍の中枢にいたルントシュテットやブルメントリットなどの将帥たちの証言、回想、弁明をもとに緻密に分析し、編みあげたナチス・ドイツ軍の全貌。
ドイツ軍とヒトラーの関係や、ドイツ軍の軍事と政治の本質を初めて明らかにした名著。

20160829_book1

子供の頃から戦史物は好きだったので、分かり易い本をよく読んでいた。
それが間違いであった!
そんなに単純なのもでは無い。
リデル・ハートは有名である。
実家で本を整理していたら、続々と懐かしい本が出て来た。
改めて読み直している。
ドイツ国防軍に参謀本部は特異な存在である。

題名通りに、ヒトラーと国防軍の将軍との話である。
生き残った将軍から話を聞く!!
思い込み、刷り込み、自己弁護が無いとは言えないのだろうと思うが………

スターリングラードにおける証言は、全部ソ連に持って行かれている。
なのでドイツ側の証言はないと言う。
パウルス元帥も洗脳されていたようだ??

ヒトラーの台頭から始まる。
最初は危ういが………
軍はどちらかと言えばヒトラーに引っ張られる。
第三帝国も問題が多い。
ヒムラ―にゲーリングがいる。
足の引っ張りあいである。
怪しげな情報により失脚する将軍もいる。
精強なドイツ空挺部隊。
ゲーリングの財産なのか?
結局クレタ島の被害により作戦に用いられずに、歩兵とし消耗して行く!

日なたの将軍、ロンメルにデイートル!
太陽(エジプト)と雪(フィンランド)!
ヒトラーから見れば軍人である。政治的野心がないと思われる。
将来脅威とはならない!
日かげの将軍。
ルントシュテット、マンシュタイン、グデーリアンと言う著名な将軍が並んでいる。
この辺りは政治的野心が無いとは思われない!
取って代わろうと思われる!!
緒戦は、シュリーヘン計画ではなく、マンシュタイン計画でアルデンヌの森を突破した。
ヒトラーの最後の博打、バルジ大作戦!
ルントシュテット攻勢と言う。名前だけのようであるが………
ドイツの将軍は有能と言う!

証言を読んでいると、ヒトラーは直感に優れている。
単に、将軍たちに反対なだけなのかもしれないが………
ヒトラーは伍長である。
将才なんて何処にあるか分からない。
学校教育では一定の才能ある軍人は育てれる。
やはり多い方が良い。
参謀本部の人間はヒトラーとの論争に疲れる1

ヒトラーが政権を取り戦争へと向かう。、
国防軍との関係が記述される。
チェコ・ポーランド・オランダ・ベルギー・フランス・ソ連に中東と戦線を広げる。
各戦線の状況が記述される。
ヒトラーが失敗するようになったのは、ダンケルルク撤退からか??
イギリスとは和平を求めたいが、チャーチルが妥協しない。

ソ連に対する記述がある。
ヒトラーはスターリンが羨ましい!!
粛清により軍を、スターリンの意のままに動かすことが出来る。

証言を読んでいると、ソ連は大きな国である。
電撃戦により、スピードが重要になる。
が補給が追いつかない。
道路事情も悪い!
冬将軍もいる!
戦線が伸びると、側面からの攻撃を受け易くなっている。
ソ連も学習する。
初めは手強くなかったが、だんだん学習して強くなってくる。
兵器も良くなっている。
ドイツの将軍は、スターリン重戦車を絶賛する。T-34もある。

ヒトラーに確固たる戦略があったのか?
イギリスに対する戦略。ダンケルク撤退は阻止すべきであったようだ!
ルントシュテットが言っているが、1941年の時点で大陸反攻はあると思っていた??
1944年のノルマンディー上陸であるが、1943年に上陸していればと言う意見もある。
1944年に待ち構えていたドイツ軍は精強であったようだが、1943年はそれほどでもない!!
ドイツもソ連をどう屈服させるのかの考えが無かったようである!
戦争資源の確保を第一に考えている。
自由裁量で戦いたかったようだ!
自由に撤退してソ連の戦線が伸びきったところで反撃して、消耗させる!
これをやればドイツが勝っていたと言うと、そう言う問題ではない!
ドイツの将軍も、戦後の事なんだろうが、撤退を認めない事が正解だった例も認めている。

独ソ開戦で攻撃開始日を遅らせたのは、ユーゴスラビアと思っていた。
今回ギリシャの事が記述されている。
そこらはイギリスで問題なのだろう………
ギリシャは何の影響も与えなかった??
クルクスの戦いもドイツの攻撃が遅れた。
理由はあるが、その遅れがソ連に準備を与えたようだ。
『巧遅は拙速に如かず』
上手だが遅いよりも、下手でも速いほうがよいということ!
そう言う意味に感じる!

無条件降伏がある。
これにより講和が難しくなったようだ!
『無条件降伏は戦争をどう変えたか・吉田 一彦』
この本が詳しいと思う!
日本も無条件降伏だった。
もっとも無条件と言う条件があるはずであると!
チャーチルは日本に条件降服を認めたらどうかと言っていたようだ!
どちらにしても、戦争犯罪人の裁判は自国でやりたい!
ドイツも、無条件降服のために講和の交渉が出来なかったと!!

ドイツ国防軍の歴史である。
チェコ、ポーランド、ベルギー、オランダ、フランス、アフリカ、バルカン半島、ソ連と、
戦線毎の証言があり、非常に良く分かる!!
読み返してみてよかっと思った!
なんせ40年前である!
それからすれば知識の量が全然違う!
面白かったです!!

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