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2016年8月26日 (金)

雑誌・日本軍「戦略なき組織」検証 失敗の本質① 情報敗戦 戦場のリーダーシップ

ダイヤモンド社、ハーバード・ビジネス・レビュー・(2011/1)
本の整理をしていたら出て来た雑誌である。
題名を見て欲しくなり、アマゾンで買ったのを思い出した。
野中郁太郎の本はわりと読んでいる。
情報敗戦 戦場のリーダーシップ 野中郁次郎

20160826_book1

軍人、リーダーシップをとれる軍人の才能は何処にあるか分からない?
ところが国は一定の軍人を揃えなければならない!教育する。
となれば成績の良い人間が出世する。軍も官僚化する。
(司馬遼太郎・坂の上の雲より)
そう言う人間は、自分が天才と思うのではないか………
評価される軍人、評価されない軍人がいる。
何が違うのか??

日本軍は過去の成功体験への過剰適用がある。
「成功は失敗の元」
陸軍は銃剣をもってして突撃する。
海軍は艦隊決戦で勝負する。
日ロ戦争の勝利から離れられない。
戦後の政治組織、官僚組織も陸海軍の失敗から学んだとは思えないようだ。

リーダーに求められる、六つの能力。
フロネシス???
賢愚、実践的知恵と言う。実践知とも言う。
以下の六つの能力を言う。
①  善い目的をつくる能力
②  場をタイムリーにつくる能力
③  ありのままの現実を直観する能力
④  直観の本質を概念化する能力
⑤  概念を実現する政治力
⑥  実践知を組織化する能力、組織に組み込む能力

何となくわかるが………

①  現場感覚     :現場の背後にある関係性を直観する。
②  大局観       :本質を概念化・言語化する能力を備えた大局観。
③  総合的判断力  :それらを実践する政治力を含めた能力。

これを持って日本の軍人、組織を評価する。

日本軍の軍人として、二人の将軍を対比させている。
①  硫黄島・栗林忠道、         沖縄・牛島満
②  インパール作戦・牟田口廉也、  モンゴル撤退・根本博
③  レイテ沖海戦・栗田健男、     キスカ撤退・木村昌福。

硫黄島、沖縄は島嶼防衛作戦である。
話は変わるが、アメリカの将軍が何処の島か忘れたが、もっとも勇敢なドイツの将軍でも1週間で手をあげると!!
硫黄島は現地の状況を把握して、出血を強いる戦いに徹したようだ。
米軍に日本の損害を上回る死傷者を出させた。
栗林忠道、牛島満とも部下からは慕われたようだ。
現地を理解して作戦を立てる!
この時期、上陸時に水際で叩く作戦は出来ない。
どちらも引き込んで出血を強いる戦いになる。
栗林は3つを兼ね備えている。
異を唱える参謀を更迭した。政治力を使った。
牛島は攻勢を求める大本営の命令に逆らえなかった。
その為に民間人を含めて膨大な損害を出した。
牛島は政治的な判断力と実行力に欠けたと言う!
合理的な実行力を放棄した!

上陸作戦がある。
連合軍の大陸反攻がある。
ノルマンデイー上陸作戦である。
迎え撃つドイツは水際で撃退する作戦と、引き込んで出血を強いる作戦がある。
ロンメルはアフリカで連合軍の物量戦を経験している。
一旦上陸されて拠点を確保されれば撃退は出来ないと思っていたようだ。
硫黄島に沖縄の出血を強いる作戦は正解だったようだ!!

インパール作戦の牟田口廉也は、ぼろくそに言われている!
モンゴル撤退の根本博は台湾と中国との金門島を巡る争いで、蒋介石を助ける為に台湾行ったのが、最近評価されている??
半藤一利が牟田口廉也をインタビューしたようだ。
家に入れて貰えなかったようだ。
海外の本で、牟田口廉也を評価(?)、悪く言っていなだけなのかも知れないが、
それを振りかざして自分は間違っていなかったと言ったようだ!
自己の栄達の為に作戦を敢行した。
人民裁判なら確実に死刑である。
牟田口廉也は現場経験もある。
ある程度の大局観も持ち合わせている。
決定的に欠けていたのが、ジャッジメントの能力と言う。
状況に合わせて手を打てない。
ミッドウエー海戦の南雲提督もそのようである。
戦争をしているのである。スピード感が必要なのに欠けていて判断力にも欠ける。

モンゴル撤退の根本博は、終戦時武装解除しなかった。
何処に降伏すれば、民間人を無事に日本に帰せるのか?
その為に武装解除せずに、ソ連とも共産党とも戦った
選択肢はソ連、中国共産党、国民党。
根本は国民党を選んだ。
蒋介石は約束を守った。
その恩義に報いるために台湾に渡って、蒋介石を助けたようだ。
現場の背後の関係性を直観し、大局観を備えた、総合的な判断力があったんだろう………
もっとも蒋介石を助けに行ったのは理性と言うより感情であったんだろう………

最後は海軍である!
酷評されている栗田健男。
レイテ海戦での、「謎の反転」
過去の成功体験への過剰適用なのか?
日本海海戦のような艦隊決戦での勝利を望む!
理由は色々言われているが、レイテ湾突入まで行っている。
小沢囮艦隊も成功している。なのに反転した。

「栗田は撃沈されて艦を乗り換えている。疲れていたんだろう。
この栗田と同様の経験をしたもののみが審判者たる資格を持つ!」

確かチャーチルの言葉と思う。やはりチャーチルは偉いと思う!
栗田が指揮官になったのは、日本の年功序列、ハンモッグ番号のせいなのか??
南雲と言い、栗田と言い問題である………

キスカ撤退の木村昌福は、海軍の伝統から最も遠い位置にいた様だ。
キスカ撤退に立てた方針を堅持する。
濃霧が必要になる。
その時期を待つ。
気象予報士まで連れて行っている。
中央が何を言っても受け流して作戦を継続する。
偶然も利用する。
そう言うジャッジメントの能力があったようだ。

栗林、根本、木村を成功例としている。
フロネテック・リーダーの育成。
経験、教養。
専門バカになるなと言う事に感じる。
陸軍大学校や、海軍大学校が教養を重視したとは思えない。
これがバランス感覚を無くしている。
アメリカは民間人を多用して硬直化を避けている。
日本では素人が何を言うか!
と言う事になる。
ノックス海軍大臣は軍隊経験があると言っても新聞王である。
アメリカは抜擢人事も多い。
階級、柔軟に考える。

成績が重要視される日本のシステム。
今も変わらないのか?
「大丈夫か?シンドローム」
責任は俺が取ると言うリーダーが少なくなっている。
投資案件の決裁で、大丈夫か?
と聞くだけ。
最初から大丈夫な投資なんて儲からない。
世の中はスピードある動きをしている。いかにタイムリーにジャストライトな判断をするか。80年代は出来るリーダーがいた。
立て直しをしなければならない。
事業部の壁を壊してトップ直営のタスク・フォースを形成し、チャレンジングなテーマ与える。
その中から将来のフロネテック・リーダー生まれ、組織的なフロシネスが生まれる。
この辺りは難しい!!!

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日本軍「戦略なき組織」検証 失敗の本質① 情報敗戦 戦場のリーダーシップ

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