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2016年9月20日 (火)

本・世界史の中から考える(1996/11)・高坂 正堯

本書は、世界的な政治学者にして歴史家である著者が、18世紀のイギリスに、19世紀のドイツに、あるいは戦前戦中の日本に読む者を誘いつつ、卓抜なアフォリズムを交えて今日の難局をサバイバルする術を授けてくれる。

20160920_book1

意図したわけではないが、タイムリーな本になった。
イングランドのEU離脱が決まった。
その日から読み始めた。
著者の本はよく読んでいる。政治学者である。
初めて読んだのは、「文明の衰亡する時」である。メチャメチャ面白かった。
この本は古本屋で買っていた。いつかまた読みたいと思っていて………
本の整理が進まない! いつも立ち止まって読んでいる(泣く…)

月刊誌に掲載されていたのをまとめている。完結せずに亡くなられたのは残念である。
内容の項目は多岐にわたる。
バヴル、イギリス………
このイギリスの記述がタイムリーである。

連邦国家の記述がある。
ユーゴスラビアにソ連の崩壊がある。
オーストリア・ハンガリー帝国の崩壊がある。
中欧は多民族である。宗教も違う。東と西のローマ帝国の境目でもあり、
オスマントルコの支配も中欧が境目である。
タタール人もここで止まっている。
多種多様な物を一つにまとめるには無理がある。ユーゴは崩壊した。
そこで緩やかな連邦制と言う話になる。が今イギリスが揉めている。
グレートブリテン及び北アイルランド連合王国が崩壊するかもしれない??
EU離脱でスコットランドに北アイルランドが独立なのか??
ヨーロッパの緩やかな連邦制がEUであり、ユーロなのか??
理想は現実にはならないようだ??

「田沼意次批判」
賄賂政治が横行していたと!
しかしそんなものなのか?? 金さえ出せば地位につけるのか??
そんなものではない!やはり能力が無ければ役職に就けない??
賄賂を持って行っても相手にされない人間もいる。そう言う人間が死後悪く言う。
田沼批判は、ほとんど没後に書かれたもののようだ!
現在の財テクブーム、乗らない方がアホのように言われて、バブルがはじけると、
批判と犯人捜しである。
現在と変わらいようだが………

陸奥宗光の日清戦争後の考えがある。
朝鮮半島である。どうするか??
①   そのまま朝鮮半島に任せる。干渉しない。
②   実質は日本の保護国にする。
③   日清で共同で独立を保証する。
④   スイスのように中立国にする。

成り上がり者の成功とナチョナリズムほど嫌な恐ろしいものはない。
日本を、国民性を洞察している。

軍縮会議がある。
艦隊派と条約派がいる。
対米7割確保と言う。根拠は??
日本の国力では建造能力が無いのは分かっている。
アメリカも、もう少し鷹揚さを見せればよかったのでないか??
日本も現実を見据えれば妥協できたと!
この会議の割り当てに、フランスは不満である。
そこで日仏共同、英国も譲歩する情報があり山本五十六はせめての意地を見せて頑張ったようだ………

バブルがある。 バブルで滅んだ国はないと言う!
オランダのチューリップの投機がある。
たかがチューリップの球根である。
信用取引と言うか、球根が無いのに紙切れ1枚で取引する。
儲けた人もいる。
しかし、割り勘の国、ケチと言われるオランダ人でもそう言う事をやってしまう。
時代がある。スペインに勝利し、30年戦争にかかわらずに繁栄した??
自信を持っていたようだ。
財産がすっからかんになっても、支払う事は出来たのか??
次に英南海泡沫騒動がある。
ニュートンも、儲けて欲を出して損をする!
普仏戦争後のドイツもバブルにあっている。勝利後に賠償金を貰い、国土も増えた。
バルブは必然だった??
アメリカも大恐慌がある。悲惨さにおいては例外的なものと言う!
それほどひどかったようだ!
昔の秩序を復活する、後ろ向きの対処はまずいようだ!
保護貿易の事のようだが………

「背信のイギリス」と言われる。
独占奴隷貿易で儲けていながら、事情が変われば奴隷貿易反対を言う。
幼少時の労働は何も言わない!
自分勝手なんだろう………
今のEU離脱を思い浮かべるが………

イギリスの、大陸から離れた島国の地政学上の問題がある。
成功の一因であるようだ。大陸から干渉されない。
英国は腐敗も多かったようだ………
国の成功のためには、力と技術に加えて、幸運が必要である。
(活力ある国民と、悪くない政治)

今のEU離脱についてどう言う意見なのか、興味があるが………

日本政治史から考えるに章を割いている。
明治維新からからの流れがある。
腐敗もある。国民性の問題もある。
愛国心??
徳川時代の末期に、日本に拘禁されたロシアの海軍士官がいる。
日本人の礼儀正しさと、平均的知的水準に強い感銘をうけたようだ。
日本人の欠点は、臆病と言うことのようだ。
剛毅・勇気・果断・男らしさに欠ける。
臆病な日本人が、太平洋戦争を戦った。臆病にも軍国主義にもなれる??
駐日大使グルーが、「外国の圧力に屈するよりも、国家的ハラ切りを選ぶ」
と報告したようだ!
真珠湾攻撃は、欧米と戦う事に興奮している感じである。
今の北朝鮮のようである???
作家たちもその瞬間は興奮している。
満州も、アメリカはパナマ運河を管理しているが、これとどう変わるのか??
アジア人蔑視があるようだが………
駐日大使グルーが言ったようだが、「日本人の大多数は、本当に彼ら自身をだますことついて、驚くべき能力を持っている。彼らは心から彼らのやって来たことが正当であると信じている」
読んでいてその通りと思えるので情けない!!


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