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2016年10月14日 (金)

本・石田三成(廣済堂出版・1972/9)・『石田三成』・尾崎士郎

死の床にある秀吉をめぐって、北政所と淀殿、石田三成と古参の武将たちが激しく対立。慎重に時を待つ家康の巨大な影が、無言の圧力となって人々を脅かす。知性の人・石田三成の悲劇を描いた長編歴史小説。

実家の本の整理をしていると面白い。
昔古本屋で見つけた本である。学生時代に出版されている。
尾崎士郎は「篝火」が有名である。 本人が傑作と言っている。
司馬遼太郎が記者時代に、尾崎士郎にインタビューして 「ここに一升瓶があれば…」
と言われた話は面白い。あわてて酒を手配したようだ。
酒飲みである! なんせ人生劇場の作者である。
最近著者の本を読んでいる。
「石田三成」は文庫本で、「石田三成」のみ発行されている。
「篝火」では、「篝火」と「雲悠々」が文庫本では収められている。

Photo
これは文庫本の表紙である。

順番は下記のようになる。
「石田三成」    太閤死去から利家の死まで。
「篝火」       関ヶ原の西軍諸将。
「関ヶ原夜明け」  島左近と本多忠勝。
「雲悠々」      関ヶ原合戦後。
以上のように続いていると感じた。 まだ他にもあるのだろうが………
「雲と残月」「山河歳月」  立花宗茂の復帰の物語。
「春や昔大阪城」        幸村の大阪城入場。

この「廣済堂出版・1972/9 石田三成」は5つの中短編小説から成っている。
① 石田三成
② 関ヶ原夜明け
③ 雲と残月
④ 山河歳月
⑤ 春や昔大阪城
この内①②が関ヶ原の合戦前後の三成の話である。もっとも三成と言うより周りの武将を通じて三成を描いている。
③ ④が関ヶ原以降の筑後柳川の立花宗茂の流浪の物語である。
④ 真田幸村の物語である

「石田三成」
狂言回しの武将が多い。
前田慶次郎が登場する。
この作品は著者の好みなのか、すぐに酒になる。
結城秀康、直江山城守、大谷吉継、後藤又兵衛らの親三成派の武将がいる。
後藤又兵衛とは面白い。 この三成に対する態度でも長政と仲が悪いのがわかる。
前田慶次郎も、この時期に京・大阪はどうなのか??
高野山にいる! 
高野山も比叡山に引き続き焼かれようとしていたが、本能寺の変で救われる?
秀吉の圧力がかかる。 これを前田慶次郎が上人に化けて交渉に行く。
そこで色々ある?
兼続が、三宝寺守重が手打ちにした百姓を閻魔大王に手紙を書き、持たせて処刑した話が出て来る。 
その三宝寺も登場する。

朝鮮撤退時に博多での酒宴がある。
清正、長政らの強硬派。 狸の如水!
清正を止める、島津義弘に立花宗茂。
三成より周りの諸将を記述して、三成を際立たせているのか??
「山本周五郎 さぶ」みたいな感じがする。
後藤又兵衛に、如水が顔を出すなと言いに行かせる。
下は大騒ぎである!
又兵衛と三成は接点があったのか??

秀吉の亡くなる前後の状況である。
前田利家も最後の時を迎えている。
親前田派の武将もいる。 但し親徳川と重なっている。
家康警護に集まる武将。 細川忠興は二股をかけている?
上杉、小西、毛利、佐竹、宇喜多は外れている。
大谷形部が来る。 本多正純が喜ぶ。  
吉継は如水と挨拶する。
如水は、朝鮮半島で碁をうっていて、使者の形部を無視している。
多士多勢である。
ただこの会合が家康警護と思い来るが、三成討伐に変ってきて吉継は引き上げる!
珍しく藤堂高虎が出て来た?

太閤亡き後の、家康の婚儀の話がある。
結城秀康は家康の息子である。
心情はどちらにあるのか?? 三成派である??
結城秀康が言う。
「今の世、叩けばホコリの出ない奴はいない! ことさら家康の非を鳴らしても………」

関ヶ原の合戦時、兼続・秀康出来合い説があったようだ!
司馬遼太郎にあったが、三成を追い詰めた浅野幸長が言ったと言う話がある。
「三成が居なくなってから、世の不正を不正とも思わなくなった!」

やはり貴重な人だったんだろう………
利家の死で終わる!
著者の本は、独特の解釈、美学があり大変面白い!
今になって読み返している!!

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