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2016年10月10日 (月)

本・「昭和」という国家(1999/3)・司馬 遼太郎

「日本という国の森に、大正末年、昭和元年ぐらいから敗戦まで、魔法使いが杖をポンとたたいたのではないでしょうか。その森全体を魔法の森にしてしまった。発想された政策、戦略、あるいは国内の締めつけ、これらは全部変な、いびつなものでした。魔法の森からノモンハンが現れ、中国侵略も現れ、太平洋戦争も現れた。」
司馬遼太郎が、軍部官僚の「統帥権」という“正義の体系”が充満して、国家や社会をふりまわしていた、
昭和という“魔法の森の時代”を、骨身に軋むような想いで「解剖」する。日本のあすをつくるために。

Photo_2

いつもながらのブックオフで見つけた。出版されたときに読んでいるが、読み返すと楽しい!
著者の恨み骨髄の「統帥権」が出て来る。
魔法の森とは良く言ったと思う!! 20年続いたと言う! 1945年までである。
日本陸軍の力は本当はどうなのか??
兵は忍耐強い! 下士官も教育されている。
ノモンハン事件のソ連のジューコフ将軍が日本の兵を誉めた。
が上級士官はぼろくそに言われたようだ!

日本軍の大演習をソ連の軍人が観戦に来た。
日本軍は真剣にやっている。
「日露戦争の模擬演習をやっているのか?」
それぐらい装備は遅れていたようだ。

それにまつわる話は、中学の社会の先生がしてくれた。
工場で立ち入り禁止がある。そこは見てはいけないものである。
最新鋭の機械等で無く、前時代の機械等が置いてあるようだ。
元亀天正の武器でソ連と戦ったようだ………

自己満足である。これぐらいで良いと比較対照もせずに決めつけるようだ。
そうは言っても、著者が記述しているように、日本は職人の世界である。
それなりの技術はある!!

東南アジアのイギリスの司令部で話題になっている。
「日本軍のなかで信じがたいほど愚かなのは、参謀肩章つった連中だ!」
教科書通りにしかやらない。それでも軍が崩壊しなかったのは、兵が信じがたいほど強かったからだと!!

ソ連をはじめ、敵国を正確に報告すると、褒めることになる。
そうすると、死ぬのが怖いのか! と言われるようだ。
他の書籍であるが、戦闘機に防御板を付けると、命が惜しいのか? と言われる。
軍艦でもその話があった。扉が改造して中から開かないようになっている。
解決はすぐに出来るのだが、これも命が惜しいのかと言われるようだ。
どんな軍隊かと思うが………

「坂の上の雲」がある。 大変面白い!
著者は「関ヶ原」で悪者扱いの石田三成を弁護している。
日露戦争は侵略戦争では無い! そう言う観点から書かれたようだ。
もっとも朝鮮半島、シナはエライ迷惑であるが………

統帥権をインチキと言う。
半藤一利も統帥権の事を記述する時に、司馬遼太郎を出して来る。それぐらい恨み骨髄である!
金モールをつけた参謀は、天皇を「お上」と呼んだ。
身内みたいに思っている。 独断専行!!
「帷幄上奏権」 天皇に直接軍事プランを説明する。
自分達は特別な存在である。
軍人勅諭を利用する。
忠節、礼儀、武勇、信義、質素の5ヶ条である。
朝の点呼の時に読む。 これを間違い、切腹した軍人もいる。

日本は滅びるでしょう、と言ったイギリス女性がいる。
昭和2年と言う。
日本は比較がないと言う。 中韓では比較にならないのか??
日本はいずれ軍人が政権を取る。軍事一筋で自分が一番と思っている。
こう言う人が滅ぼすと言う!!
ヨーロッパは、イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、ロシアと比較できる。

江戸時代の職人が上げられている。研究家でもあるようだ………
海保青陵:相場の研究
山片蟠桃:神秘性を一切排除した思想??
富永仲基:日本の大乗仏教のお経はインドで生まれたものではない。お釈迦さん自身が説いた物では無い
三浦梅園:自然科学・宇宙論。
本居宣長もいる。

幕末に、ペリーの来航で、蒸気船を造った雄藩。
佐賀、薩摩、宇和島とあるようだ。
とにもかくにも造っている。 それだけの基礎があったようだ。

日本はドイツ参謀本部からメッケル少佐を招いた。
やはり著者の本で名前は知った。
少佐が軍隊言葉を作るように言ったようだ。
間違いのない、どうとでもとれるような曖昧さを無くす!
これは絶対に必要である。
そう言っても、昭和の陸軍は美辞麗句で装飾されている。谷光太郎である。
「断じて行えば鬼神も避く」
「不可能を可能にする」
「溌剌たる指揮」
「迅速な機動」
「追随を許さない創意」
何の根拠も無い話であるが、砲の配置がいくらあれば問題ないかを言う!!
「マリアナ地区は、たとえ海軍航空がゼロになっても敵をたたきだせる。計算では1キロあたり3,3門あればよいところへ、軽砲5門配置される予定」
「今や、軍は、周到着実なる作戦準備に邁進しておりまして、築城の促進、訓練の向上、新戦法の採用等、日と共に、『待つあるを恃む』 の必勝体制を完整しつつあります」

アメリカの軟弱性を言う。 ドイツの戦術が一番である。アメリカに戦術は無い!!
良く戦争したものと思うが………
日本の参謀の頭の程度なんてそんなものだったんだろう………
兵も死ぬだろう………

東北大震災で見せた日本人の美徳!!
著者が津和野に行った時、水路に鯉が泳いでいる。
「誰か取る人はいないのですか」
ビックリしたような顔をされたようだ!
この美徳は何時までも持ち続けなければならない!!

日露戦争に勝利する。
そこからペーパーテストの秀才が、官僚が前に出て来る。
日露戦争の勝利のきわどさ! 実際は勝っていない。
が民衆が騒いだ。
この群衆が日本を誤らせたのではないか??

朱子学については必ずと言ってよいぐらい記述している。
江戸時代は、朱子学に染まらずに自由だったようだ。
それが良かったようだ。
司馬遼太郎は、批判する人も多いがやはり読みごたえはある!!

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