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2016年10月28日 (金)

本・賊軍の昭和史③・米内光政、山本五十六、井上成美・今村均(2015/8)・半藤 一利・保阪 正康

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本・賊軍の昭和史③・米内光政、山本五十六、井上成美・今村均(2015/8)・半藤 一利・保阪 正康

第四章 米内光政、山本五十六、井上成美  無力というほかない賊軍の三羽烏
著者の大好きな三羽烏である。
海軍は伏見宮の影響がある。 皇族である。それに東郷元帥である。
能力より見栄えを気にする。
米内光政のように、軍服の似合うすらっとした容姿を好む。
ちびやデブはダメである!!
山本五十六もちびで気に入られていなかったようだ………
三国同盟に反対する。
海軍部内は井上が押さえて、対外的に新聞社に山本がアピールする。
昭和になっても海軍は官軍主流!
賊軍は差別される!
山本五十六も成績は良かった。
砲術から航空へと動いた。主流の砲術では上に上がれない。
軍令部に所属していない。 なので真珠湾攻撃が出来た!
「海軍善玉説」がある。
保坂正康が否定している。 海軍も戦争をやりたかった??

又第一委員会が出て来る。
薩長とドイツ派、対米強硬論者が集まっている。
何故ドイツ派になるのか??
留学すると、メイドと称して女性をあてがわれる。
露骨なハニートラップである!!!
これを読んで思ったが、駐独大使、大島浩は長い間ドイツにいた。
あれほどドイツ贔屓になったのはそのせいなのかと??

戦争をやりたくても、勝利はドイツ頼みである。
他人の褌で勝負している。
アメリカと戦争しても勝てない!!
① 米本土は広大で占領不可能。
② 首都ワシントン攻略は不可能。
③ 米海軍は強大で、殲滅は不可能。
④ 米国の対外依存度は低く資源が豊富で、海上封鎖は無効。
⑤ 海岸線が長く陸地の奥行きが深いので、海上からの攻撃は無効。
⑥ カナダと南米の中間に位置し地理的条件が良すぎるため、降伏させることは不可能。
井上成美が報告している。
実際その通りだが、中国、ソ連(ロシア)にも当てはまる。

官軍と官軍史観が始めた戦争を、賊軍が収めた。
著者達のいつもながらの説である!!

第5章 今村均 贖罪の余生を送った稀有な軍人
今村均は仙台出身である。
名将と言われる。
インドネシアは親日である。
オランダとの独立戦争で3000人からの日本兵が協力した。
武器の供給、持ち去るのを黙認、戦闘の教え、共に戦う等があった。
1000名が亡くなり、1000名がインドネシアに残り、1000名が日本に帰ったようだ。
感謝の気持ちが濃厚にある。
この行為に批判もあるようだが………
ただたとえ1年でも今村均が司令官でいたのが大きかった。
大宅壮一もこの時期にインドネシアに行っている。
今村均のいた時は非常に良かったと!
生ぬるいとの声もあった!!
転任してからは悪くなったようだが………

山本五十六と仲が良かったようだ。
ガタルカナル撤退も成功した。 今村均と山本五十六のコンビである。
ラバウルに赴任した。
この島をアメリカが攻略したら、硫黄島・沖縄も色あせたものになっていた??
今村均率いる10万の兵、豊富な武器弾薬食料、地下に病院まで造っていたようだ!
キニーネが欲しくて、廃品の飛行機から不死鳥のように蘇らせて取りに行ったようだ。

戦後の戦犯でも刑を部下達と一緒に刑期を努めた。
マッカーサーが、初めて本当の武士を見たと言ったようだ!
この今村均は陸軍士官学校の19期の卒業である。
この時は、幼年学校からの入学は無しで、一般中学から取っている。
将校が不足すると思っていたようだ。
1000人近くとっている。普通は300人ほどである。
18期も1000に近くとっている。ただし幼年学校からもとっている。
これが違ったようだ。一般常識に差がある。

「戦陣訓」がある。
ただの礼儀作法、行儀の内容だった。
そんな事をしてはいけない。
恥ずかしいことをするな。
それが「生きて虜囚の辱め受けず」
となった。 島崎藤村が仕上げた。
石原莞爾は、あんなもの読むなと言ったようだ!

戦後も功を誇らず、静かな生活をした。
印税や取材の謝礼などは、戦死者や戦犯の遺族にわたしていたようだ。
辻政信や富永恭次と言った、「それいけ、やれいけ」 の人達と違う温厚な人間的にも信頼出来る軍人だったと言う!!

最後に面白い話があった。
終戦になり、陸軍士官学校・海軍兵学校の学生が東大医学部に行っている。
教授会で一回決めたものは直ぐに変えれない!!
軍人と医者は似ているようだ! 当然良い意味ではない!
軍関係で東大出は100%信用出来る仲間意識があったようだ。
これも官軍の負の遺産と言う!!
昭和の戦争で、最も裁かれるべきは軍参謀である!!

著者達の言葉がある!
半藤一利
「あの戦争で、この国を滅ぼそうとしたのは、官軍の連中です。もっとも、近代日本を作ったのも官軍ですが……。
この国が滅びようとしたとき、どうにもならないほどに破壊される一歩手前で、何とか国を救ったのは、全部、賊軍の人たちだったのです」

保坂正康
太平洋戦争を批判するとき、実は薩長政権のゆがみが継続していた点は見逃せないのではないでしょうか……。
薩長閥の延長にある軍部を(賊軍の官軍的体質といったものまで含めて)批判するという視点がそのまま持ち込めるように思います。

半藤一利・保阪正康

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