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2016年10月 4日 (火)

本・組織の掟(2016/4)・佐藤優

あらゆる組織には「掟」がある。
暗黙の内に共有され、時に法より重んじられ、破れば大きな代償を払わされる。
組織でうまく生き抜く極意とは、この掟を熟知して利用することにあるのだ。
「組織は上司に味方する」「ヤバい話は聞かないでおく」「外部の助言で評価を動かせ」
「問題人物は断固拒否せよ」「斜め上の応援団を作れ」「後輩のために仕事をサボれ」……
“最恐“の組織、外務省にいた著者が全ビジネスパーソンに送る「超実践的処世訓」。

Photo_4


相変わらずの著者の本である。 メチャメチャ参考になる。
今まで経験してきたことに当てはまる事柄が大変多い。
著すあの本のファンからしてみれば、外務省で仮名を使ってもすぐに分かる。
下月??  上月と直ぐに分かる。
外務省時代の組織に対する思いがある??
読んでいて楽しい。 実際に当てはまることも多い。
内容は下記の通りである。

第1章 組織の活用術 組織は自分を引き上げてくれる
第2章 組織の従属術 上司には決して逆らうな
第3章 組織の分析術 人材には適した場所がある
第4章 組織の管理術 デキる部下を見極めよ
第5章 組織の防衛術 問題人物からは遠ざかる
第6章 組織の処世術 人間関係はキレイに泳げ
第7章 組織の戦闘術 ヤバイ仕事からうまく逃げろ
第8章 組織の外交術 斜め上の応援団を作れ

自分の会社の事になる。 こう言う事を言っていた人間がいる。
「あいつに任せておけば安心や!」
会社にそう思われればダメやと!! ほっておかれるだけである。
それより大丈夫かなと思われた方が良いと!
結局いいかげんな仕事をし続けて辞めたが………

著者の経験が語られる。
やはり神学部卒業と言うのが奇異な目で見られていた???
外務省に入り、「モスクワ政務班はこの世の地獄だ」と言うソ連に配属されている。
雑用からやらされる。 この時の経験が役立ったという。
10年も居れば一人前になると言う。
組織は人を切る時の恐ろしさも知り、引き上げる事も知るようになるのは時の流れがあるようだが………

組織の掟は「物理の法則」と同じである。
嫌な仕事は上司から部下に押し付けられる。
水は高き所から低きへ流れるがごときに………

「若い頃の苦労は買ってでもしろ。それは肥やしになる!」
肥やしになるのは高い方である。 実際にやっている方には何もない??

「仕事は部下を信頼して委せ、上司は責任をとるためにいる」
建前論に過ぎない! これは良く分かる。 実際にそう言う人間をいっぱい見ている!!
ついでに言うと、分かっていてもあいつは部下の使い方が上手いとなる。

どうするのか??
上司から断って来るように持っていく??
その例が記述されている。 なるほどと思う!

より高いところの人間に訴える。 外部から言わす。
平社員に出来る事は限られているが………
出世は巡り合わせと運である!
会社で上に行くのはこの人が適任と言うことはない。
この中で、この人がましだから………
現に失敗した人事なんていくらでもある。
大変よく分かる話である!!

モサドの伝説的なインテリジェンス・オフィサーの職業的な適正の判定のテキストがある。
点数による分析である。 大変面白い。
① 利己的なサメ
偏差値秀才と言う。人間に問題があっても高い成績を出すために評価される?? 
② バネが伸びきっていないタフガイ
地頭が良い。真の意味でエリートであるが、評価されない可能性がある??
③ 慣習に従う一般層
優秀でもあるが、流れに逆らわない。仕事はこなすし、上司には逆らわない。
④ 無害な弱虫
休まず、遅れず、働きすぎず。 無難な人生をおくれる??
⑤ 高潔過ぎる正義感
自分なりの正義感や価値観を追及する。一番たちが悪いタイプ???

優秀な部下は誰でも欲しい。
① 能力があり、やる気のある部下
② 能力があるが、やる気のない部下
③ 能力がなく、やる気もない部下
④ 能力がないが、やる気のある部下

④ のタイプが一番達が悪い。
自身の例で言えば、やらなくても良い事をやらせようとする。
自分がやっていると思いたいようだ………


試験が基礎能力を維持させる。
外務省の仕事で「ロジェステック」「サブスタンス」と分かれる。
下のロジェステックに従事する人間で、サブスタンスが成り立つ。
要はロジェステックが出来ない人間は、サブスタンスも出来ない。
基礎能力が無い人間は、そこまでと言うことなのかと感じた。
英語の重要性を言っている。
英語ができれば他の外国語の能力も向上する。
外務省の話であるが、これに点を付けて告知する。
偏差値の秀才は得点に敏感と言う!!
能力がなく、やる気もない部下は影響のない部署に配置する。
倉庫係りか………

組織の仕事は掛け算である。足し算ではない。
0の人間がおれば、掛け算なので他が良くても0になる。
出来ない人間は遠ざけるに限るようだ。
嘘つき人間はなおらない。 これは良く分かる。 飲み屋の姉ちゃんの方が嘘つきは多いが………

「自殺の大蔵」「汚職の通産」「不倫の外務」
良く言うと思うが………
自殺の大蔵:多少の事があっても働かせる。
汚職の通産:業者との付き合いが多くなると金の誘惑が………
不倫の外務:暇なのか?? プライバシーに関与しない??

著者が入院した時、幹部連中が見舞いに来た。
ここで著者に倒れられると困る。 著者の身体を心配しているのではない。
調子よく組織に使われている。 健康管理も仕事のうちである。

上司や組織を信用すると危ない!!
自分の身は自分で守れ!!

政局がらみの著者の経験が記述されている。
著者も切った張ったが好きなんだろう………

働きやすい環境は自分で作る。
斜め上の応援団を作る。無視できない影響力がある。

例えば岡崎久彦がいる。
危機の時に態度を変えなかった3人の記者もいる。実名をあげているが………
そう言えば山内昌之なんかもそう言う人間だったようだ。
落ち目になると人間が見えるようになって来る。
組織の外に理解者を造る。
常識の違う人は、違う現実を見せてくれる。
本業以外が組織を出てから役に立つ!
著者の実体験が語られているので、大変信憑性のある話になっている。

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組織の掟(2016/4)・佐藤優

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