« 本・動因を探せ: 中東発世界危機と日本の分断(2016/3)・佐藤 優 | トップページ | 本・水ビジネス 110兆円水市場の攻防(2009/11)・吉村 和就 »

2016年10月 6日 (木)

本・使える地政学 日本の大問題を読み解く(2016/5)・佐藤優

シリア内戦で混迷を深める中東、ISをめぐり思惑が交錯するロシア・アメリカ・イギリス・フランス。パナマ文書流出の背景などを独自に分析。
地理的要素から政治を考えるのが古典的な地政学のアプローチだ。
だが、21世紀を“先読み”するには、歴史、宗教、民族、思想、ネット空間に広がるあらゆる情報からいくつものシナリオを用意しなくてはならない。
ロシア、中国、EUの次なる一手は何か。
新たなる覇権国家はどこか? 教養の一体理解で手に入れる最強の戦略的思考!

Photo_3


昔、地政学の本を読んだことがある。
満州を制する者は北東アジアを制する???
大陸国と海洋国家。
その程度の知識しかない。
その後生存圏とと言う概念を読んだ。ヒトラーである。
その為にウクライナの穀物地帯を狙った。
日本も満州、東南アジアを同じ理由で狙った??

現在の中東、トランスコーカカス、中央アジア………
ロシア帝国、ペルシャ帝国、オスマン・トルコの末裔が動いている???
そんな中で著者は沢山の本を出している。 よく読んでいるほうである。
今回の内容は下記の通りである。

まえがき
第1章 私と地政学の出会い
第2章 ロシアと中東をめぐる勢力図
第3章 「パナマ文書」と地政学
第4章 ネット空間と地政学
第5章 国家統合と地政学――沖縄編――
第6章 国家統合と地政学――EU編――
第7章 中国の海洋進出が止まる日
あとがき

地政学はヒトラーの言う生存圏と言う。
満州は日本の生命線と言った!
それを活用しているのがロシアのプーチン大統領である。
「地政学的な問題はイデオロギーと何の関係もない」
民族そのものが紛争の原因ではない。経済問題が原因である。
それが民族意識を高揚させていくと言う。

ロシアからのパイプラインを何処を通すのか??
通したところは数億ユーロの収入が見込める。
中抜きも出来る?? ウクライナも相当抜いていたとも聞く。
中東の混乱の理由が記述されている。
分かるような分からないような………
第1次世界大戦の、サイクス・ピコ協定がある。
オスマン・トルコの領土を分割する。
ロシア・イギリス・フランスである。
民族・宗教・経済合理性・地政学を無視している。
その混乱を引きずっている。
英仏が操り易い王族、名門を選んで統治させる。
たかが100年の事である。
それまでは物の行き来も自由だった??
シリアの混乱から、イスラム国、サウジとイランの対立。
アラブとペルシャは違う?? 当たり前である。
イランはイスラムを受け入れたが、アラブ化は拒否している。
イランがシーア派大国になった。
「シーア派はイスラームの抑圧された宗教的負け犬で、
ペルシア人はイスラームの抑圧された宗教的負け犬だ。
シーア派は正統派の宗教的権威を嘲っており、
ペルシャ人はアラブ人の宗教的権威を嘲っている。」

その頃から、オスマントルコとサファービー朝とは争っている。
現在もイランのプラスはトルコのマイナスであり、イランのマイナスはトルコのプラスで
ある。
この状況下にロシアは独自の動きをしていると言う。

パナマ文書の流出がある。
この分析がある。
南ドイツの新聞社、全国紙で高級と言うが、何故ここに持ち込まれたのか?
本拠地はミュンヘンにある。近くに連邦情報局もあるようだ。
1社では整理しきれないようだ。なので連邦情報局である。
理由がある??

英独は水と油と言う。フランスはドイツの属国とも言われている??
税金逃れが当たり前になっている。
一部の富裕層に富が集中している。

スターバックもイギリスでは子会社が赤字なので税金を払っていない??
そんな企業は一杯あるようだが………
多国籍企業の活動を規制できる協力は公権力が無いことも原因である。
そのツケは中間層、租税回避が出来ないサラリーマンが支払う???

「保育園落ちた日本死ね!!!」
これについては思う事がある。
落ちてなければこんなブログ書かないだろう!
反知性主義がある。 
客観性や実証性を軽視若しくは無視し、自分の欲するように世界を理解する態度と言う。
安倍政権がそうだと言っていている。

日露戦争の講和条件が気に入らずに、焼き打ちがあった。
当時でさえそう言う事があった。
現在はネットであっと言う間に広がる。 ネット世論である。
航路標識代わりだった尖閣諸島が、資源があるとの事で、地政学的リスクになった!
それを煽る勢力が双方にいる。

文字ではなく、直観、直視のイメージに共感する。

水戸黄門が行っても印籠が役に立たないのが、沖縄と言う!
昭和天皇の沖縄切り捨てが3回あったと言う?????
沖縄戦、終戦における沖縄放棄、米軍による沖縄占領の継続。合計3回の強制。
琉球処分。沖縄の集団自決。戦後の米軍基地への民間地の提供。
色々言い分はある。 140万の人口である。 元知事は民意を反映していると言う。
イギリスのEU離脱は民意を反映しているか????
民意民意とあまり言い過ぎると変な感じがするが………
が、著者は時代と価値観が交錯していることを認識して、地政学的に沖縄をとらえ直さなければならないと!

今回のイギリスのEU離脱に、スコットランド独立運動がある!!
グローバル化が加速するにつれて、国民国家が分裂する動きが活発になって来ている。
「負の記憶」
かってはスコットランドも国であった。
それがイングランドに負けて連合国家になった。 その思いが残っている??
300年は短いようだ!! 忘れれる時間、同化出来る時間ではないようだ。
日韓併合は35年のようだ! 35年で済んだとも思うが………

沖縄もかっては王朝であった。琉球処分と言われているのは屈辱になる??
イギリスがEUを離脱すれば、スコットランドのEU加盟にイギリスの拒否権はない!
通貨もユーロを使う??
離脱と言うのは、した方が益になると思っている。
スコットランドも独立した方が有利になると思っている勢力がある??
イングランドはEU離脱した方が、良い生活が出来ると思っている??
かっての大英帝国の栄光がある。 色あせていると思うが………
ヨーロッパよりアメリカを重要視していると言う??

著者が絶えず言っている、第2イスラム国の建国??
コーカサスに中央アジア、東南アジアもか??
中央アジアに新疆ウイグルは接している。
この中央アジアにイスラム国が出来れば、新疆ウイグルもイスラム国が入ってくる。
現にもう入っているとも言う。
そうなれば生半可な事にならない。
中国も新疆ウイグルに全勢力を傾けなければならなくなる。
二面作戦を行えるほどの余裕はない。
南シナ海、東シナ海に構っていられなくなる??
と言う分析がある。 これは以前から著者は言っている。
反対に言うと、中央アジアで何も無ければ中国の海洋進出は止まらない??
第2イスラム国が出来た時、中国をそれに巻き込みイスラム国に影の支援を与えるべきか?
それとも中国を安定させて、その消費は大きいとして商売の対象にするのか??

どちらも正解であると言う!
面白い本でした!!

« 本・動因を探せ: 中東発世界危機と日本の分断(2016/3)・佐藤 優 | トップページ | 本・水ビジネス 110兆円水市場の攻防(2009/11)・吉村 和就 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

イングランド」カテゴリの記事

スコットランド」カテゴリの記事

トルコ」カテゴリの記事

ロシア (バルト3国)」カテゴリの記事

中国 (モンゴル)」カテゴリの記事

中東」カテゴリの記事

インテリジェンス・国際情勢」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 本・使える地政学 日本の大問題を読み解く(2016/5)・佐藤優:

« 本・動因を探せ: 中東発世界危機と日本の分断(2016/3)・佐藤 優 | トップページ | 本・水ビジネス 110兆円水市場の攻防(2009/11)・吉村 和就 »

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
フォト
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

カテゴリー

無料ブログはココログ