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2016年10月14日 (金)

本・なぜ日本は同じ過ちを繰り返すのか 太平洋戦争に学ぶ失敗の本質(2016/7)・松本 利秋

開戦劈頭、快進撃を続けた日本軍。だが、その後の作戦の失敗から学ぶことなく、雪崩を打って敗戦へと向かった。その裏では、意思決定の矛盾や、問題の先送り、無責任体質といった、極めて今日的な問題が起きており、現代の日本企業の凋落と衰退にも通じる共通のジレンマがあった。本書は「先送り」「不決断」などの視点からあの戦争の「失敗」に迫り、現代的教訓とするもの。

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半藤一利が推薦している。
著者の批判がある。
「決められない」「時流に便乗する」「空気に流される」「見通しを誤る」「先送りする」「棚上げする」
日本軍と現代日本に共通する組織的特徴(欠陥)を、

「不決断」「先送り」という視点から読み解き、現代日本人の教訓とするものである。

いまだに日本は変わらないようだ!!
負けたのは、戦争全体を見通す戦略の欠如、組織の温存を考え決断を先送りする徹底した官僚的発想。
陸海軍のセクショナリズムが原因であると言う。

日本にも戦争に対する考えがある。
堺屋太一が記述していたが、ヨーロッパにあって日本に無い物!
本格的な籠城戦、計画的な皆殺し、長期に渡るゲリラ戦!
例外は織田信長と言う!!
皆殺しが当たり前のヨーロッパとは、戦争観念が違う!!

ゼロ戦開発のDNAを受け継ぐ、三菱自動車。
江戸時代のからくり儀右衛門・田中久重の精緻な技術の流れを汲む、東芝。
海外に買収された、シャープ。
サンヨーはパナソニックに戻った???
不良債権隠しの金融機関がある。
日本の体質なのか??
日本軍と現在も体質は変わっていない???
こうした日本的な組織の特性は、今日の日本企業の凋落と衰退を生み出す大きな要因となっている。
赤字事業の売却、撤退の判断…がその典型的事例だ。
決定が遅れれば、損失が膨らみ、いよいよ処理が難しくなる。

今でも日本の問題点として指摘されるリーダーシップや意思決定の不在。
あの戦争の時も、首相も天皇も最終的な決定権はなく、誰も望んでいない開戦に押し流されていった。
典型的な無責任国家は今も現在進行形であると言う。

関東軍の暴走!
暴走する関東軍に手を下せない陸軍中央。
ノモンハンではソ連の損害も多かったようだ!
がそれを掴んでいない。 自軍の損害の大きさに目を奪われている。
辻政信がいる。成績は優秀である。エリートである!
この人達は責任をどう考えているのか??
部下に責任を押し付けている。
アメリカの情報機関が接したが、「政治にも情報工作にも性格と経験のなさから無価値」
と判断されたようだ。 
半藤一利が、「絶対悪というものが出現存在する気配にとらわれた」と思ったようだ。
要は声が大きいのが勝ちなのか??

現在も学歴偏重の改革が言われて久しいが、今なおその改革を先送りにして成績偏重主義である。

怠慢と言うか、情勢判断が出来ていない。
真珠湾攻撃の開戦通告の、対米最後通牒の手公が遅れる。
この時期に送別会をやっている。知人の家でトランプ遊びやっている。
半藤一利も記述していたが、アメリカは体制を整えていて待機していたようだ。

開戦前に通告が行われていても、戦争の結果にはそんな違いは無さそうである。
そうは言っても怠慢である。
処分はされなかったし、勲章まで貰っている!
「マリコ」の世界である??
外務省と陸海軍の連携も悪い。 緻密な連絡なんてない。
開戦日も陸海軍は情報流出を恐れてひた隠しにしている。
無通告開戦と言う話もあったようだ。 防衛戦争ならば許される??
勝った場合に話ではないのか??

ミッドウエー海戦で負けた理由は語り尽くされている。
真珠湾攻撃以前に存在していた組織と発想の柔軟性が減少していった日本軍。
敗北から組織改革と発想の転換をし、進化していったアメリカ軍との差が現れた。
負けた、引き分けた珊瑚海海戦でのパイロットから情報と意見を聴取した。
ミッドウエー海戦で負けた日本は、戦った軍人達を閉じ込めて情報が漏れないようにした。
瞬時に変化する最前線で、トップがどれだけ問題を正確に把握しているかである!!

日本軍は、数々の作戦の失敗から学ぶことなく、敗戦へと向かった。
組織が陥りやすい意思決定の矛盾や、大本営と現地とのコミュニケーション不全といった、
極めて今日的な問題が起きていたのである。

大陸打通作戦。インパール作戦。マリアナ海戦。台湾沖航空戦。レイテ海戦。沖縄。特攻等の作戦がる。
大陸打通作戦は連戦連敗の太平洋戦線より国民党相手の方が、勝利を収めやすい??
結局国民党はこの戦いで戦力を消耗して、共産党との戦いに敗れたようだ。

特にインパール作戦は勲章欲しさに始めた戦争と言われる。
直線距離では81㎞だが、3000m級の山が立ちはだかっている。
補給も何も考えていない!!
こう言う記述を読むと、陸大出の秀才は何を勉強していたのかと思う??
佐藤優なら、地図もよう見ないとなるだろう………
勲章まで貰っているし、飢餓も経験していないようだ!
特攻がある。 何も言えないが………
終戦の最後に宇垣長官が特攻に出た。
これも一人で死ねばよいのに、部下を道ずれにした花道が欲しかった??
そう言われても仕方がない!!
やはり、阿南陸相、大西長官並に一人で自決すべきであったと思うが………
戦後の人材は残すべきであった。

台湾沖航空戦の隠ぺい隠し。
この大勝利に水を差す。
「戦地で命がけで戦う者を疑うとは何事であるか?」
戦火を報告した者に確認すれば結果が怪しくなった。
がこの戦火でレイテ沖決戦が決まった???
この戦火の疑問の電報を、今頃にといって握りつぶしたのが、瀬島龍三と言われている??

この隠ぺいを、現在の福島原発の都合の悪い情報隠しに繋がっていると言う。
納得できる話である。
政府関係と現場の意志と疎通が無い!

日本の技術は進んでいるのか??
太平洋戦争時のアメリカとの技術差がある。
大量生産、VT信管、レーダー、空母に積める戦闘機の翼、情報に対する組織。
日本は精神力が優先されたようだ!!

先送りによる最大の失敗は、「降伏決定の先送り」である。
天皇の「時局の収拾も考慮すべきだ」という敗戦の覚悟を、戦争指導者全員が共有できていたら、国民の犠牲者はもっと少なかったはずだと考えられる。
沖縄決戦も、首里決戦で終わらせておけば沖縄住民の損害もこれほどにはならなかった?
本土決戦の為の時間稼ぎに使われたが、肝心の本土決戦にどれだけの成算があったのか?

組織的欠陥、「不決断」「先送り」がまだ残っている??

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