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2016年10月 4日 (火)

本・21世紀の戦争論 昭和史から考える(2016/5)・半藤 一利・佐藤 優

あの戦争はまだ続いている―。七三一部隊の闇、ノモンハン事件と北方領土問題、原爆と報復の関係、昭和陸海軍と日本の官僚体質。昭和史の大家とインテリジェンスのプロが初めて語り下ろす。新しい戦争に必要な新しい昭和史とは。

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佐藤優と半藤一利の対談である。
佐藤優の母親と、半藤一利は同じ年代である。 親子の対談である。 両者の本はよく読んでいる。
それぞれの分野での第一人者と言うべきか??

一番印象に残った事がある。 日本兵のシベリア抑留である。
ここで沢山の人が死んだ。 食料事情も悪かった。
がソ連から見れば、収容所の人間なんてこんなものであると思っている。
実際ソ連の収容所の人間は耐えている???

「山本七平の一下級将校の見た帝国陸軍」がある。
これに日本軍の行進の話がある。1,2割はぶっ倒れる事を計算に入れている。
それから見れば、バターン死の行進なんて、特別な事では無い???
そう言う比較がある。
批判する時は、皆道徳家になるようだ!

内容は下記の通りである。
第一章 よみがえる七三一部隊の亡霊
第二章 「ノモンハン」の歴史的意味を問い直せ
第三章 戦争の終わらせ方は難しい
第四章 八月十五日は終戦ではない
第五章 昭和陸海軍と日本の官僚組織
第六章 第三次世界大戦はどこで始まるか
第七章 昭和史を武器に変える十四冊

七三一部隊が出て来る。
アメリカの免責により、罪は問われていない。
が実際に人体実験までやっている。メチャクチャナ話である。
南京の大虐殺と言うものは無かったと思う。虐殺と言うか、戦闘の混乱による殺人はあった。
これをどう見るか?  戦闘の流れに中での不幸な出来事なのか?
計画的と言う事はあり得ない! 日本にそんな頭は無い!!
細菌戦を実際に使用していたら、被害と言うより報復が恐ろしものなっている。

果たして天皇がこれを知っていたのか??
軍は硫黄島で使おうとした??
風船爆弾でアメリカ本土を攻撃しようとした??
一億総玉砕だから、後の事を考えずに使用しようとした!!
最終的には、天皇が許可しなかったようだ。
もう一つの「聖断」と言う。

ノモンハンは勝っていた??
情報が公開されて、ソ連の被害が多かった事が分かって来ている。
なので日本はもう少し頑張れば勝っていた??
実際にソ連があれだけの兵力を動員で来たのが日本軍には分からない。
前線の指揮官を自殺させている。 それで現場に責任を押し付けている。
服部・辻と名前が出て来る。兵の命なんて何とも思っていないようだ………
半藤一利が辻政信にインタビューしている。
恫喝されたようだが………
負けていたと思っている。 もっと頑張ればもっと損害が出ていたのではないか??
補給の、ロジェステックの考えが違う。

ソ連・ロシアは領土を接したくない。緩衝地帯が欲しい。
モンゴルが中国との緩衝国になる。
東欧では、バルカン半島にポーランド・東ドイツ等衛星国を置きたいようだ。
ソ連、ロシアに組み込むと領土が接することになる。これは嫌がる。
北方領土についてもそんな考えがある??
日本と国境を接したくない??

終戦に日本はソ連に仲裁を依頼した。
佐藤優のグループの、東郷和彦の祖父、茂徳が外務大臣である。
それしか方法がなかったのか??
瀬島龍三についての記述がある。 死んでしまったので分からないが、ソ連も信用はしていなったようだ。
ソ連のスパイとはっきり言う人もいる。
日本の終戦に、原爆とソ連参戦のどちらが影響したのか??  原爆になるようだ??
アメリカは、日本が玉砕と言っているが、どこかで降伏すると読んでいるし、日本の過去・民族性を調べている。
その後押しをしたのが原爆なのか??

日ソ中立条約がある。 日本はウブである。スターリンは現実主義者である。
中立条約なんて何時でも破れる。タイミングの問題である。一番高く売れる時に破る??
(日本が高く売れる時は、独ソ開戦時か?)
8月15日以降に、占守島での戦闘がある。これを見事に撃退している。
撃退していなければ、北日本??  北海道の半分はソ連に占領されていたと言われる。
樺太からの引上げ船、小笠原丸がソ連の潜水艦に撃沈される。
日本が反撃していたら、まだ戦闘行為を止めていないと言う事でソ連は侵攻してくる。
その事態は免れたようだが………

軍隊は戦争する。がしなければ官僚化する。
日本の軍隊は日露戦争以降、戦争をしていない。 近代戦を経験するのはノモンハンである。
そうなれば成績の優秀なものが出世する。 ついでに言うと、声の大きいものなのか………
外務省にいるようだ………
「私の利益は、外務省の省益で国益でもある。それが世界平和になる」
本気でそう思っている人間と、確信犯的な人間がいる。
どちらもたちが悪いが………
がこの手の人間が力を持つようだ………
半藤一利は、いろんな関係者にインタビューしているが、反省していなと言うか自分が正しいと思っている人が相当いるようだ。
「一億総特攻」「一億総玉砕」「一億総活躍社会」
一億がなじみになっている??
陸軍の学校がある。幼年学校、士官学校、大学校と進む。
超エリートである。どうも偏っている感じがするが………
作戦を重視している感じがする。
人間の才能には数値化されない部分がある。それをどう評価するのか??
谷光太郎が良く記述しているが、日本の将軍は成績が良い。
成績と指導力がイコールであればよいが、そう言うものでもない。
アメリカ海軍の提督なんて、キング、ミニッツ、スプルーアンス等優秀な人間は多いが、落第に近い人間も多い。
戦意不足と見れば即更迭する。
日本は温情がある?? 
総大将が素人でも、幕僚がしっかりしていたら戦いは勝てると!
日露戦争でのそう言う成功体験がある。『成功体験の呪縛』 これが太平洋戦争まで引きずっているようだ。
海軍は艦隊決戦で勝負か決まると思っていた。その作戦計画もある。
が山本五十六はこうならないと考えて真珠湾攻撃に走った。
アメリカも艦隊決戦を考えていた。 が真珠湾で多くの戦艦を失い出来なくなったので、航空決戦に向かったようだ。
修正が効いている。 日本はロジェスチックを重要視しない!  偏った教育だったようだが………

ここで思うのは、作戦の鬼と言われた小畑敏四郎がいる。
作戦だけで勝てるのか?? 武器も要る。 そうなれば国力がものをいうと思うが………
やはり偏っていると思うが………

ここで面白い話をしている。
ノモンハンでのソ連の戦闘機を誉めている。美しくは無いが頑丈である。
ソ連のAK-47も頑丈と言われている。 どぶ水につけても撃てると言う。
世界で信頼されている物二つと言えば、トヨタのランクルにAK-47と言う。
無骨であるが信頼性はある??
そう言えばソ連、ロシアには、T-34に、イリューシンⅡ型攻撃機もある。 P51のような優雅さは無い。
38式歩兵銃、銃と弾丸を造り過ぎて何時までも使い、太平洋戦争を戦った??
この銃は、ロシアに言わせればアメリカには効果がある。負傷させて後方に送るのに兵が付くので戦力が下がる。
ソ連、ロシアは負傷兵をほっておく。 アフガンでは捕虜をなぶり殺しにされるよりはと言って構わずに攻撃するそうだ!
ソ連と戦争しない方が良い??

第3次世界大戦は何処から?? 
ここは佐藤優、宮家邦彦、山内昌之、手嶋龍一の世界である。
サウジアラビアVSイエメンと言う。 国土の面積は違うが、人口は同じくらいである。

スンニ派のサウジに、シーア派のイエメン。
イエメンにはイランが付いている。 
もうこれ以上殺したくないと言うまでやらなければ収まらないと言う。
日本は太平洋戦争で三百万人死んでいる。
その数がいくらなのか??
この章はいつもの宗教による分析は無い。 ページ数が足りない………

最後に著者達が推薦する本の紹介がある。 何冊かは読んでいる。
この章に、沖縄決戦がある。
沖縄の司令部は首里決戦を行おうとしていた。
実際にやっておれば、アメリカの被害も相当になっていたと思う。
そこで終わらしておけば民間人の被害がもっと少なくて済んでいる。
本土決戦の為の時間稼ぎの為に戦っている。
映画・沖縄決戦での司令部。小林圭樹、丹波哲郎、仲代達也が演じている。
えらい仲代達也が冷静な役だった。 この八原博通参謀が持久戦を主張した・
「沖縄県民かく戦えり。県民に対し後世特別のご配慮を賜らんことを」
との電文の太田実指揮の海軍守備隊は首里決戦で全滅している。 
陸軍の命に服していないようだ。
沖縄にしてみれば、おかげで犠牲者が増しただけだと!!

こう言う対談集は楽しい。 佐藤優も大変である。
対談集も多い。
今回の半藤一利に、宮家邦彦、山内昌之、手嶋龍一、池上彰、田原総一郎等多い!
又読んで行きたい。(本はいっぱい積んである)

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半藤一利・佐藤優

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