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2016年11月10日 (木)

本・花と火の帝 (日経文芸文庫 2013/10)・隆 慶一郎

武力と政治的権力を背景に、天皇から権威を奪おうと威圧する家康、秀忠の徳川幕府。16歳の若さで即位した後水尾天皇は、八瀬童子の流れをくむ岩介ら「天皇の隠密」とともに幕府と闘う決意をする…著者の絶筆となった、壮大な構想に基づく伝奇ロマンの大作。

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隆 慶一郎は好きな作家である。
初めて読んだのは「影武者徳川家康」である。
メチャメチャ面白かった。
エッセイも読んだ!
記憶に残るのが、救急車はタクシー代わりに使えと言うのがあった。
身内で夜中に救急車を呼ぶのは悪い!
明け方亡くなったようだ。
「救急車はタクシー代りに使え!」
アメリカだと、とんでも無い話だろう………

最後の作品で未完である。
ブックオフで上下で216円である。最初に発行された時に読んでいる!
その頃から思うと、知識も豊富になって来ている。
改めて面白い!
著者が亡くなったのは、非常に惜しい!
この後、「ヤマトタケルノミコト」を書くようだった。
是非に読みたかった………
そう言えば新宮正春も「愛洲移香斎」を書く予定だっと聞く。
戸部新十郎と言い残念である。

「帝は何故偉いのか?」
「何故帝にあだなしてはいけないのか?」

これが主題のように思える。
「後水尾天皇」
徳川幕府との対立。
天皇の駕輿丁??
「八瀬童子」
「猪瀬直樹・天皇の影法師」で読んだ事がある。
天皇陛下の崩御の時に出番があった………
調べると、伝説では最澄(伝教大師)が使役した鬼の子孫とされる。
寺役に従事する者は結髪せず、長い髪を垂らしたいわゆる大童であり、履物も草履をはいた子供のような姿であったため童子と呼ばれた。

特殊な能力を持つ!
戦国時代と言うより、豊臣から徳川に政権が移る時の話である。
岩介と言う子供が天狗にさらわれる。
と言うより自ら天狗と共に行く。
修行の世界である。
行先は朝鮮半島である。
男の子と女の子が集められている。
それぞれ修行する。
女は当然閨房術である。
男は殺人・暗殺・格闘技と超能力を磨く為の訓練である。
岩介は、11年修行して日本に帰ってくる。
それまでは親父が活躍する。
関ヶ原の合戦もある。
禁裏と親しいのは、細川幽斎である。
死ぬ覚悟の細川幽斎を天皇の命令で救いに行く!
徳川の世になり、禁裏への圧力が高まる!
そう言う時に、岩介は帰って来る。
後水尾天皇への譲位がある。
ここら辺りは読んでいて楽しい!
天皇と言えども人間的である。

天皇親政を目指したのは後醍醐天皇!
天皇家に取って代わろうとしたのは、足利義満!!
ここで問題は「何故帝は偉いのか?」
武力を持っている分けではない。
帝自身が宮本武蔵の強さを持っている分けでは無い。
何故偉いのか?

「天皇の隠密」
いるのかどうか?
服部半蔵はいないと断定した。
禁裏への圧力を強める徳川家康。
著者の本では、出来の悪い陰険に描かれる秀忠。
裏の柳生!
二流の人物と言う、柳生但馬守宗矩!
この時期、伊賀者は3つに分かれている。
伊賀同心、藤堂高虎配下、裏柳生。
戸隠の忍びは猿飛。
風魔も登場する!
ここら辺りは著者のお得意である。
大坂の陣が起こる。
著者は遠慮がない。
淀君にお江の事はぼろくそである。
信長に浅井長政の血をひいている。
英傑の娘とも思えない………

真田の名前は出て来るだけである。
猿飛佐助、霧隠才蔵の二人の忍びがいる。
この二人は特殊な人間であるが、修行により技を習得する。
猿飛と岩介のやり取りが面白い。
騙しあいである!

果心居士の名前が出て来る。
弟子であり、抜群の記憶力を持つ朝比奈兵左衛門。
居るかどうかも分からないほど存在感が無い。
岩介と対立する。
人の心が読める岩介。
秘密を嗅ぎ当てる。
「帝は何故偉いのか?」
帝の夢に忍び込む!
一喝される!
恐れなければならないと感じる。
もはや死ぬしかない!
岩介が天皇の隠密にスカウトする。
猿飛も同様にスカウトする。
噂だけに聞いていた、「天皇の隠密」が本当にある。
霧隠才蔵を入れた別働隊を、八瀬童子と切り離して作る。

天皇の隠密は人を殺さない!
従って京に来る柳生の群れに警告する。
但馬守をはじめとして、左足を狙う。
嫌でも警告が分かる。

遠くにいて念力で相手を倒す!
後水尾天皇にもその能力はある。
家康を狙う!
結局家康は死ぬ。
そうなれば秀忠が表に出て来る。
もう天皇の隠密の存在を信じている。
が野望がある。
徳川の血を天皇家に入れる。
娘、和子を入台させる。
が後水尾天皇は拒否する。
側室が懐妊したとなれば、柳生が襲う!

岩介に対して新たな敵が出て来る。
国内の修験者。念力争いである。
山田長政の命を受けた、真人。
インド人で、岩介が兄と慕い、朝鮮半島で修行を一緒した。
強い!
岩介と戦い自分の居所は日本にはないと悟る。諦めてシャムに帰る。
が、再びやって来る。
今度は警告の為にやって来る。
刺客が放たれた。
宦官である。
白と言う!
その戦いが始まった時、著者は亡くなる。
どう言う展開になるのか?
惜しい!!
最後の戦いは、4,5年かかるとある。
それからするとまだ相当な構想があったと思う!
本当に残念である!

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