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2016年11月26日 (土)

本・この国のかたち〈4〉(1997/2)・司馬 遼太郎

日本人の本質は何か、日本の歴史、社会を作り上げている根源は何か。歴史文学の巨匠がエッセンスを詰めこんだ刮目のエッセイ。「馬 」「李朝と明治維新」 「統帥権」など20編。 「日本人の二十世紀」も収録。

4

73から92まで収録されている。
騎兵、馬についての章がある。
「NHKスペシャル 大モンゴル」
これに冬季の雪の中の馬に乗る耐久訓練があった。
少年達がやっている。 凄い訓練である。
こうやって馬になれて、戦士となって行ったんだろう………
モンゴルは替え馬を20頭??
沢山連れていっている。
補給用の馬もいる。 死ねば肉を食べたんだろう。
馬乳もあるのだろう。

モンゴルのヨーロッパ侵攻では何頭の馬を率いて行ったんだろう??
いまや馬は農耕でも使わない。 中欧では見かける。運搬に使っていた。
道路でも馬車がゆっくり歩いていた。 のどかだった………
日本では関東が馬の本場である。 源平合戦で源氏が馬を何頭も連れて来ている。
騎兵と言うものついては、坂の上の雲で良く語っている。
日露戦争で、ロシアのコサック騎兵と対決している。
ロシアは馬も大きく、兵も身体が日本と違う。
騎兵と生れたからには、サーベルを振って突撃する騎兵戦を演じたい??
が、秋山好古は馬から降りて戦った。 やれば負ける。
フランス留学で教官に騎兵は天才にしか使えないと言われている。
ハンニバル、フリードリッヒ、ナポレオンにチンギスハーンである。
坂の上の雲では、モルトケも入っていた???
義経の一ノ谷の奇襲は、東北で馬を見て育った義経だから、集団使用が出来た??

著者の怨念の「統帥権」の話になる。
幕末からの話になる。
統帥権について半藤一利も記述しているが、司馬遼太郎の考えが基準である。
実際に満州まで兵として言っている著者にとっては、恨みもあるだろう………
責任を取らなくて良い。
いまだに責任を取らすと優秀な人間のなり手がいなくなると言っている。
この方が問題である。
「統帥綱領」 「統帥参考」 を陸軍内の思想的合意の文書と言うべき機密文書と言う。
「非常大権」と言う項目がある。
国家の変事に際しては、軍が日本のすべてを支配しうると言うことのようだ。
幕末からの話になるとは思わなかった。

漆の話がある。
日本は名産地である。 普通名詞のジャパンが漆器の意味であることは、オランダで成立したらしい。
が、中国を度外視して日本が代表していいのか??
若狭で縄文遺跡が見つかった。
ここで漆絵の破片が見つかった。六千年から一万二千年前である。

新井白石の父の話があった。 面白い……

松の話もある。 そう言う風に話が飛ぶが面白い。

室町幕府がある。 著者は評価していない。
鎌倉時代のように、いざ鎌倉と集まって来ない。
大名の力が強い。
住んでいるのが兵庫で、軍師官兵衛巡りで作用の上月城、福原城には行っている。
その作用に赤松満祐がいる。 くじ引き将軍義教がいる。
力もないのに権力を持てばろくなことはない。
結局赤松満祐の庭で将軍は殺される。引き上げる時に誰も追っ手にならなかった………
異様な風景と言う。
結局殺されるが、室町幕府も名前だけになるのか??
庭には力を入れている。日本文化の醸成期と言う。
石川丈山の名前が出て来たのにはビックリ!
新宮正春が良く登場させる。
関係ありません………

李朝と明治維新の話がある。
古代中国の影響を朝鮮半島、日本は受けている。
が受け入れ方が違った。 日本は全部取り入れていない。
宦官に科挙、儒教を取り入れていない。
李朝は中国が天朝である。 日本など認めていない。

が対馬には少しだが米と官職を与えている。 対馬は嫌な性格である??
日本が明治維新を起した。何をしたいのかと思ったのではないか??
李朝の礼にあっては、「皇」の付く人は北京に在すのみである。
いまだに天皇にこだわっているのは、そう言う事なのかと思った??
今の情勢を著者はどう思うのか??

錦帯橋のアーチ型の橋のヒントはオランダから。
蒸気船を自力で作った藩が3つ。
薩摩、伊予宇和島、肥前佐賀。
どの藩も名君がいる。島津斉彬、伊達宗城、鍋島直正。
独力で造ったのは日本だけだと言う。

最後が日本人の二十世紀である。
日本は第1次世界大戦に参戦していない。アジアの果てで漁夫の利を占めた。
もし参戦していたら、日英同盟は堅持された。
その消耗戦、総力戦を知らずにいた。
なので武器も進歩していない。 造り過ぎた38歩兵銃と弾を使い続ける。
当時の常識で考えれば、朝鮮半島は防衛の為に取らなければならなかった。
実際は分からない。 ロシアが取っていてもどうなったか??

日本の知識人の教養の中に軍事知識はない。
そんなものある方が問題と考えている。
確かにそれは言える。
孫子も読んでいないような識者が沢山いるのではないか??
明治の軍人、政治家は幕末の戦争を経験している。
日露戦争でも自我の戦力を把握して、アメリカに仲裁を依頼する事まで考えている。
いざとなれば、伊藤博文も戦う気だったようだ。

ノモンハンで戦った須見新一郎大佐が、「元亀天正の装備」言ったようだ。
旅順要塞攻撃は、著者は憎しみを感じている??

陸軍の体面にこだわり、巨大砲も必要ないと言った。
こうなると、日本の参謀もエエ加減と思ってしまう。
明治から昭和にかけてであるが………
『作戦要務令』に兵力は分散させてはならないとある。
が太平洋戦争は、島に兵を分散して敵を待っただけだと!
著者は瀬島龍三に言ったようだ。 良く言ったと思う。

著者が街を歩いていると、凄いエネルギーの消費だと思ったようだ。
今さら江戸時代に戻れない。
武田邦彦言うところの偽善者が多い。
自分達だけ環境の良いところに住み、省エネを言う。
もはや戻れない。
物を造って売って成り立っている。
お得意さん大事と言う精神、このリアリズムだけが、日本を世界に繋ぎとめる唯一の精神ではないか??
商人国家のリアリズムで、交渉すべきと!!

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