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2016年11月27日 (日)

本・この国のかたち〈5〉(1999/1)・司馬 遼太郎

「葦原の瑞穂の国は神ながら言挙げせぬ国」(万葉集)―神ながらということばは“神の本性のままに”という意味である。言挙げとは、いうまでもなく論ずること。神々は論じない。神道や朱子学はわが国の精神史にいかなる影響を与えたか。日本人の本質を長年にわたって考察してきた著者の深く独自な史観にもとづく歴史評論集。

5_2

もう〈5〉になる。93~116で付録がある。
今回は、神道に朱子学が主である。
今までに、どちらも断片的には記述されている。
今回は章を割いている!

朝鮮半島に行ったら、儒教の国だと言う人が多い!
そう言う人達は、分かっているのかと思っていた??
(現実に元大統領はたいがい弾劾されている! 今の朴政権も危うい!)
あれだけ好きな事を言われているのに………
いい機会なので調べてみた。引用すると、
儒教は、五常(仁、義、礼、智、信)という徳性を拡充することにより五倫(父子、君臣、夫婦、長幼、朋友)関係を維持することを教える。

仁:人を思い遣る事。
義:利欲に囚われず、すべきことをすること。
礼:仁を具体的な行動として、表したもの。
智:学問に励む。
信:言明を違えないこと、真実を告げること、約束を守ること、誠実であること。

朱子学は11世紀の栄の時代に朱子が現れて、儒教を基に朱子学を大成した。
日本にも伝わっているが、日本的な物になっている??
朝鮮半島はそのまま取り入れている??
朝鮮半島から見れば異論はあると思うが………
日本は全てを取り入れた訳ではない!
科挙に宦官は取り入れていない。
江戸幕府は、封建支配のための思想として利用され、幕府や各藩の政策に大きな影響を与えた。
著者曰く、日本では水戸が巣窟であると!
中国は中原以外は夷である??
正邪で言えば夷は邪である??
日本は当然夷である。
日本の中でも武家政治とは夷ではないかと考える思想があった。
後醍醐天皇がそのようだ??
南北朝時代がある。
南朝が正とする??
それにより楠正成は浮き沈みする!
足利尊氏が九州から攻め込んでくる。京を空にする防衛策を進言するが、公家の坊門宰相清忠により一蹴される。
この中で著者は、「統帥権」を持ち出す!
相当執念深い!
統帥権の基本に「帷幄上秦権」がある。
首相や国家に図ることなく、内密で戦争を始めれる。

そこまで言うのかと思うが………
楠正成が、坊門宰相清忠により一蹴された情景が悲憤としてあったのではないか??
南北朝と昭和を結びつけている。
戦後朱子学的正イデオリギーの歴史は消滅した!
著者は、憎しみを抱いている??

神道から始まる。
よく分からないが、自然に神を敬う事は良いことではないのか??
それ程の理屈がいるのか??
と思ってしまうが………
今も神道は生きている。
初詣、夏祭、秋祭、祇園祭、山王祭、靖国参拝、七五三の祝い、地鎮祭、神前結婚、月参り、合格祈願、式年遷都………

東大寺、伊勢神宮、出雲大社等と仏教との関係は??

八幡神ほど、無名から出て中世初頭まで世に注目された神は無いと言う。
日本は有数の記録の国である。
なので由来が文献で裏付けされると言う。
568年、宇佐に出現した。
この神は仏教に帰依した。
その辺りが良く分からないが………
京の石清水八幡宮から神霊を勧誘した。
鶴岡八幡宮である。
武士と言うのは開拓農民である。頼朝は鶴岡八幡宮を利用している??
江戸時代も学者、平田篤胤が神道に宗教を持ち込んだ。
思想になった!
幕末尊王攘夷が始まる。平田国学を奉じる旦那衆が志士を助けた??
日本は複雑である………

会津藩がある。
藩祖保科正之がいる。名君である。
秀忠の息子であるが、忠実に幕府に仕えた。
教育水準も高い。政治的野心も無い!
幕末、望まないながら京へ行く。
著者は会津には同情的である。短編だが会津の立場を描いた作品がある。
薩長の恨みは会津に集中した??

鉄の話がある。
製鉄には多量の水と火力がいる。
火力を得る手段は、木を燃やすことである。
その為に豊かな森林がはげ山になる。
日本は恵まれている。
植樹をすれば30年で元に戻る。
風土に恵まれている??
鉄は武器として使用する。
日本刀は輸出されたようだ。
良く切れる!
が買い上げて倭寇の被害を防ぐ意味もあったようだ。
倭寇といっても偽物と思うが………

「看羊録」
秀吉の朝鮮侵攻で捕虜になるのが、姜沆。秀才である。
当時は李氏朝鮮である。
朝鮮半島は、はっきり言えば明から柵冊を受けている、属国である。
古来朝鮮はは日本を野蛮とし、みずからを文明とした。
華の国、明に対して“事大”の礼をとり、明を天朝と呼んだ。
小国は大国に事する方が良いとされていた時代もある。
要は、朝鮮半島は日本を馬鹿にしている!!
根拠は「夷」と言う事なのか??
これを読んでいると、隣国の何処が儒教の国なのかと思ってしまう??

藤原惺窩がいる。儒者である。
著者の作品では、関ヶ原に登場する。
姜沆にも会っている。
明や朝鮮に生まれたかったと言ったようだ!
日本は孤島である。20世紀まで思想は海外にあると思い、思想を生んだ国まで理想化した!
藤原惺窩がそのようだ………

最後に人間の魅力がある。
村田蔵六が印象深い!!
今回は、表題がまとまっている。
神道、鉄、宋学、看羊録とあるが、朝鮮半島に中国のかかわりが多いと思った!
面白かったです!!

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