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2016年12月 7日 (水)

本・零戦と戦艦大和(2008/8)①帝国海軍VS米国海軍  日本はなぜアメリカに勝てないのか?・半藤一利他

半藤一利・秦郁彦・前間孝則・鎌田伸一・戸高一成・江畑謙介・兵頭二十八・
福田和也・清水政彦らの、「文藝春秋」の人気座談会を収録。
日本はなぜアメリカに勝てないのか?この問題の原点として太平洋戦争での海軍の戦闘を捉え直す。
論客達の議論から日本の現場力・技術力、
そして零戦・大和の真の実力が明らかに。

 

Photo_2

半藤一利もこのテーマの本は書き過ぎるぐらいある。
2部構成である。
第一部 帝国海軍VS米国海軍  日本はなぜアメリカに勝てないのか?
①  日米対決の宿命      マハンの「海軍戦略」とルーズベルト家の策略
②  リーダー、戦略、人事   ニッポン型現場主義VS米国型独裁トップ
③  イノベーションと技術力  職人芸、名人VS大量生産、サイエンス
④  インテリジェンス戦争   ミッドウエー海戦と海軍乙事件
⑤  上司と部下        戦時の美意識と民主主義
⑥  失敗の本質        非常時に求められる「リアリズム」

どの国も仮想敵国があり、作戦計画がある。
ドイツもアメリカもカラーで分けている。
アメリカは20ヶ国ぐらいの作戦計画がある。
黒:ドイツ、赤:イギリス、緑:メキシコ黄:中国となりオレンジが日本。
日本も帝国国防方針がある。
日本は国家財政を傾けるほど海軍に予算を継ぎ込んでいる。
これで戦争が出来ないと言えば、その存在意義が疑われる!

「100年兵を養うは何の為か?」
映画トラトラトラである。

マハンが登場する。
秋山真之の先生である。
マハンに学び日露戦争に勝つ!
そうして日米戦争が不可避になった!
セオドア・ルーズベルトにフランクリン・ルーズベルト!
ルーズベルト家で34年海軍を指導している?
海軍提督については谷光太郎が詳しい。
キングについては本も出している。マハンもである。
キング提督は有能である。
自信たっぷりである。
太平洋戦争はキングのプライベート戦争である。
アメリカの主敵はやはりドイツである。
まずヨーロッパであるので、太平洋は米軍の15%ぐらいまわしている。
ドイツの海軍は日本ほど強力ではない。キングは太平洋に海軍戦力を回す。

アメリカの提督がいる。
ミニッツ、ハルゼー、スプルーアンス………
アメリカは戦意不足と見ればどんどん更迭する。
キンメル、ゴームリー、フレッチャーと更迭する。
日本じゃ考えられないと言う!
南雲忠一なんかとっくに更迭されている。
栗田健男もレイテで司令官にはなれない。
キングにミニッツは嫌でも対談し意思の疎通を図っている。
自分の考えを部下に示している。
成績も今一だったのがハルゼーと言う!
日本の提督は成績優秀だった?
戦時に有能なのと、成績とは違う!

ミッドウエー海戦は勝てる戦いだった。
索敵機に問題があった。
その索敵範囲の雲の上を飛んだ。下を飛んでいれば米空母を発見出来たようだ!
この飛行長はそれを自認していたようだ。
俺のせいで負けたと!
が、当時は問題にならなかったようだ………

負けたのはミスが重なった。
それはコミュニケーション不足と言う!

日米海軍の技術力違い!
職人芸とマスプロ大国の戦いと言う!
日本は差をつけたがる。
大量生産の考えが無い!
アメリカはそこそこの性能があれば大量生産に走る。
「標準化」の考えが無いようだ!
それだけ設計者の腕が重要視される。
元海軍パイロットが、アベンジャー雷撃機に乗った時、あまりの鈍重さに、
こんなのに負けたのか!

と思ったそうだ!

中国大陸で不時着したP51に積んである無線機が入手出来た。
これと同じ物が造れなかったようだ!
陸軍三式戦闘機飛燕。
ダイムラーベンツのエンジンを積んでいる。
が日本はシャフトを造れなかった。
それで佐貫又男がドイツにまで行く。
ドイツで言われたようだ。
「何が難しいのか?」
それほど技術の差がある。

アメリカの戦闘爆撃機は1トン近い爆弾を積める。単発である!!
日本の爆撃機も同じくらいかまだ少ない。
比較にならない!!

零戦は三菱で造っている。
中島でも制作したが、勝手に仕様変更を変える。
それを三菱に知らせないので、整備員が困ったようだ!
その話のついでに思い出したが、機銃の事である。
アメリカはブローニングM2重機関銃がある。12,7mmである。
初速が早く、弾道性能が良い。
この機関銃を陸海空と使う。
機銃は7,7mm、12,7mm、20mmが使われる。
補給と言う面から見れば統一された方が良い!
3つの機銃を積んでいる戦闘機もある。アメリカではない!!

安全性が恥になる。
戦闘機に防弾板を付ければ、命が惜しいのか!
空母で部屋が外からしか開かない。
改造を要求すると、卑怯者と言われる。
そんな話は一杯あるようだ………

「命を惜しむ卑怯者」
兵器の劣勢や作戦のお粗末さを精神主義で誤魔化す上層部の方が、はるかに卑怯者である!
谷光太郎が詳しい。
「断じて行えば鬼神も避く」「不可能を可能にする」
「溌剌たる指揮」「迅速な機動」「追随を許さない創意」

参謀は、三暴と言われた。
「横暴」「無謀」「乱暴」

日本のインテリジェンス能力は相当なものであったと言うのは、佐藤優!
インテリジェンス能力は、国力に比例すると!
この評価は分かれる。
暗号解読ついての評価も分かれる!
ミニッツは情報将校を重要視した。
エドウィン・レイトン!
ミニッツに南雲艦隊はミッドウエーに来ると言った。
暗号の解読は全部は出来ていない。
だから有名なAFが何処か分からないので、「ミッドウエーの浄水器が壊れた」
との通信を平文でさせた!
これに日本はものの見事に引っかかった??
レイトンをミニッツは高く評価した。
日本にも情報を重視した将校はいたようだ。
良く本を読んでいるので思うが、福留繁、富岡定俊の名前を聞くとあまり良い感じはしない!
福留繁は暗号を奪われていながら、出世する!
アメリカでは当然更迭である。

戦時中に、海軍の暗号は小学校レベル、陸軍は大学院レベルと言う事で威張っていたが、アメリカは必要上海軍の暗号から解読している。
陸軍も解読されている。
海上自衛隊の長田順行が、自衛隊各部隊や外務省の暗号を解いて、危険だと指摘したら、外務省に余計な事をするなと!!
アメリカ海軍の分析能力を誉める。
航空写真で爆弾工場と思われる写真を分析する。
海軍は、植物学者、天文学者、土壌学者等を連れて来て分析させる。
影、植物等から本物かどうか分析する!
風船爆弾がある。
これも何処から飛ばされたか、土壌を調べて判断する当たっていたようだ………

考えが、それこそ小学校と大学院ぐらいの差がある??

日米のリーダーシップがある。
アメリカ海軍軍人としての要点(抜粋)
① いつも部下にその任務を理解させておくこと。
② 提案を歓迎する。そしてそれをよく吟味すること。
③ 提案を得るためには、常に会議を開くこと。
⑤ なぜ訓練が必要かその理由を説明すること。
⑦ 部下には何事についても、上司に意見を求めるようにする。
⑧ 部下の独創性を啓発するよ、わかりやすく指導すること。
⑪ 部下が過ちをした時は、部下にはそれだけの経験がないから過ちをしたんだというふうに考えてやることが必要である。
  諭してやればその過  ちは矯正できる。
⑫ 小さな過ちを激しく叱ってはならない。その過ち及ぼす物をよく分からせる。
大変具体的である。

日本海軍の「士官心得」
① 功は部下に譲り、部下の過ちは自ら負う。
② 部下に努めて接近し、下情に通ぜよ。しかし部下に慣れ親しむルは最も不可なり。
③ 自分ができないからといって、部下を矯正しないのはよくない。部下の機嫌をとるが如きは絶対禁物である。
④ 悪いところはその場で遠慮なく叱って正せ。しかし叱責する時はその場所と相手をよく見てやれ。
⑤ 世の中なんでもワングラスで評価してはならない。
「おいあくま」
 怒るな、威張るな、焦るな、くさるな、負けるな。
「だらり追放」
 むだ、むら、むり。
「三惚れ主義」
 仕事、任地、奥さんに惚れろ。
日本海軍は、標語めいたものが多い。

日本海海戦の完全勝利が出来過ぎだった??
良くも悪くも後世に影響を与えている!

日本はリアリズム感覚がない!
太平洋戦争は、嘘やごまかしが多過ぎた!
「失敗は成功の始まり」
「成功は失敗の始まり」

勝利の為に何が必要なのか??
チャーチルはエニグマの秘密を守る為に、コベントリーを見殺しにした??
非情にもならなければならない!


零戦と戦艦大和(2008/8)①帝国海軍VS米国海軍・半藤一利

 

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