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2016年12月13日 (火)

本・指揮官の決断―満州とアッツの将軍 樋口季一郎(2010/6)・早坂 隆

昭和13年、ナチスに追われたユダヤ人を満州に逃がした陸軍軍人・樋口季一郎。
5年後、戦局が傾く中、今度は司令官として非情の決断を迫られる。運命に翻弄されたヒューマニストの生涯を追い、戦場における生と死のドラマを描く力作評伝。

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著者の本では、世界の日本人ジョーク集を読んだことがある。
こう言う本も書いているとは意外である。
樋口季一郎の事は良く知っている。
杉原知畝と同じく、迫害されて行くところが無いユダヤ人を救った。
終戦後、侵攻してきたソ連と占守島で戦い、撃退した??
ソ連の侵攻を止めたのは間違いないようだ。
防衛に戦車を出撃させたようだ。ソ連が上陸でT34を持って来ていなくて良かった??
スターリンが、この時の恨みを忘れずに、戦犯として扱われそうになった時、ユダヤ人が救ったようだ。アメリカのユダヤ人協会が合衆国に働きかけた。
アッツ島玉砕の時の、北方軍司令官である。

キスカ島と、占領しているが戦線の拡大ではないか??
必要なかったと思うが………
将来の対ソ戦の為でもある??
アッツ島玉砕。キスカ島は撤退に成功している。
配属された兵にとっては運が悪いとしか言いようがない………
キスカ撤退には海軍木村昌福の存在が大きい。
この辺りは沢山の書籍がある。
成功には100人の母がいる???

樋口季一郎は、淡路島出身と言う事では親しみを感じる。
成績も優秀だったようだ。
篠山の学校を出ている。
石原莞爾、南雲忠一とは親しいようだ。
昭和の陸軍の抗争には入っていないようだ。皇道派でも統制派でもないようだ。
1931年の橋本欣五郎のクーデター計画、「10月事件」がある。
5.15、2.26事件を上回る計画だったようだ。
荒木貞夫を首班とする軍事政権を造る。
昭和史を読んでいると、真崎、荒木と、どんな人間かと思うときがある。
調べると面白い。

陸相時代には天皇を退位させて、生後間もない皇太子を即位させる計画を持っていた??
1933年、大阪でゴーストップ事件が発生。
陸相であった荒木は「陸軍の名誉にかけて大阪府警察部を謝らせる」と!
1936年の二・二六事件の際には、皇道派の首領として青年将校達を裏で支えていたのでは、という疑惑があったようだ。
石原莞爾は、荒木の無責任と無能ぶりが我慢ならずに徹底的に嫌ったようだ。
真崎のことも嫌悪していたようだ。

永田鉄山を刺殺した相沢三郎が部下だったようだ。
軍歴は偏っていない。
ドイツにもポーランドにも行っている。
ポーランドでユダヤ人への迫害を見ている。
ウラジオストックにも行っている。ハルピンにも行っている。
コーカサスやウクライナにも回っている。視野が広かったんだろう………
インテリジェンス活動もしている。
当時の満州は多士多勢である。
東条英機、松岡洋右、今村均、富永恭二、田中隆吉………

満州でオトポール事件がある。
その前に極東ユダヤ人大会がハルピンで開催される。
樋口季一郎は祝辞を述べて、ナチスを批判した。
良く罰せられなかったと思う!
シベリアからのユダヤ人難民がいる。
オトポール事件は。オトポールに逃げて来たユダヤ人を入国させない事件である。 見るに見かねて樋口季一郎は、満州国外交部にビザをださせる。
入国させてハルピンまで特別列車をだしてユダヤ人を救う。

その数2万人とも言う。
実際の人数は分からない。列車も何本出てのかも分からない。
数字が独り歩きしている。
逆の数字が南京の虐殺で、30万と同じである??

ユダヤ人からは感謝されたが、杉原知畝と同じで日本国からは評価されない。
ユダヤ人からは感謝されている。
ゴールデンブックに名前が出ている。
内情は詳細に記述されている。

捕虜の虐待も無く、戦犯にも問われずに静かに余生を過ごしたようだ。
再軍備の自衛隊にも行っていない。  軍人としてはそうありたいと思う。
一つ知らなかったのは、陸軍が対ソ戦の為の装備は揃えていたようだ。
兵器も零下30度でも機能するように造られている。演習も満州の平原での戦いを想定して訓練している。それが灼熱のジャングルでの戦闘になる。陸軍も辛い!

そもそも陸海と海軍が仮想敵国が違うのが問題である???
色々知らない話も多く面白かったです!

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