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2016年12月22日 (木)

本・宿神(全4巻)( 2012/9)・夢枕獏

のちの西行こと佐藤義清と平清盛。若き日の二人は北面の武士として友情をはぐくむが、
ある夜、謎の存在に窮地を救われた時からその運命が大きく狂い始める。
そして、義清は、鳥羽上皇の中宮、待賢門院璋子に心を奪われるようになる……。
巨匠が描く大河伝記絵巻。

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全四巻である。
著者は多才である???
保元、平治の乱から頼朝まで描かれる。
下手な歴史本を読むより面白いし良く分かる??

佐藤義清は西行となる経緯が描かれ、清盛との友情がある。
天皇家の内紛。
白河、近衛、崇徳、鳥羽、後白河等の名前が出て来る。
この当時のおおらかと言う。
男女関係も乱れている。
子供も沢山出来ている。 徳川将軍家もそうであるが………
天皇も子供が多い。 臣籍降下もあり源氏と平家が出来ている。

摂政関白藤原家の内紛。
ここら辺りは大変面白い!
頼長、信西の人物の描写も面白い!
平治の乱で信西も殺されるが、殺されて当然か??
そして武士、源氏に平家の争い!

この乱世を望んだのが、平清盛である。
策士である!
弟家盛を殺している??
家盛の死によって、清盛の後継者としての立場が確定した。
また家盛が存命であれば、保元の乱で平家一門が分裂していた可能性もあったと言われる。
だから清盛は、平氏をまとめる為に、自分が後継者になった方が良いと思い家盛を殺した!
そう書けば少しかっこよすぎるが………

佐藤義清、遠藤盛遠らの武士がいる。
女に対する執念がある。 この辺りは読んでみなければ分からないところである……
出家すれば許される???
歌を詠む!
本の中に沢山の歌が出て来る。
著者の博学な事は知っているが、歌まで理解しているのかと思うと………

佐藤義清は弓の名手でもある。
弓での対決の場面もある。 こいう場面を描くのは著者の得意分野である!
餓狼伝、獅子の門、魔獣狩り等を読んでいるので良く分かる………

鎌倉、東北にも行っている。
ここで那須与一の、与一と名付けた話がある。 真偽は分からないが………
ともあれ四巻を一気に読ませる。
清盛の描き方が良い!
乱世の英雄なのか??
策士策に溺れる??
乱が起こるのを待ち、みずから乱の元を作ろうとする??


保元平治の乱も読んでいて大変よく分かる。
藤原家の人物の描写も生き生きしている。

源氏では為朝が良く描かれている。
義平は簡単である。
保元の乱で源氏は死に過ぎている。
それが平治の乱に平氏に負ける元になる。
熊野に行くと触れ回って、その間に兵を挙げさせようとしてその通りになる。
悪の権化ではないか???
がそんな感じにならないのは、著者の腕か???

マア面白い本である!!

題名の「宿神」とは何か??
神は、何もしないが何処にでもいるようだ!
見える人が少ないがいる。

清盛は見えない。
事を成すのは神ではない。人である!
流石清盛である!!

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