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2016年12月11日 (日)

本・米海軍から見た太平洋戦争情報戦 ーハワイ無線暗号解読機関長と太平洋艦隊情報参謀の活躍(2016/9)・谷光 太郎

本・米海軍から見た太平洋戦争情報戦 ーハワイ無線暗号解読機関長と太平洋艦隊情報参謀の活躍(2016/9)・谷光 太郎

日本はなぜ「情報戦」に敗れたのか。米国側の動静を詳しく分析したノンフィクション。ミッドウエー海戦で日本海軍敗戦の端緒を作ったハワイの無線暗号解読機関長ロシュフォート中佐、ニミッツ太平洋艦隊長官を支えた情報参謀レイトンの二人の「日本通」軍人を軸に、日本人には知られていない米国海軍情報機関の実像を生々しく描く。

Photo_2

面白い本である。
太平洋戦争開戦前からミッドウエー海戦までのアメリカの暗号解読を著している。
最初に思ったのは、アメリカも縄張り争いが激しかったようだ!
機関同士で足を引っ張っている感じである。
妬みもありそうである!

暗号解読できる人間なんか変わっている??
どちらかと言えば変人タイプが多い!
秋山真之も変っていた??
『映画イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』 がある。
実在したイギリス人の天才数学者アラン・チューリングだが、かなり変わっていた!
ロシュフォードがいる。
日本の作戦参謀黒島亀人もかなり変人と言われている。
ロシュフォードもそのようである。

情報をどう扱うのか??
日本は単一民族国家で島国であり、同じ民族同士であるので情報をそれほど重視しない!
例外は織田信長が桶狭間で今川義元の位置を知らせた簗田政綱を評価した!
毛利元就の「能や芸や慰め、何事も要らず。武略、計略、調略こそが肝要にて候。謀多きは勝ち、少なきは負ける」

他にもあると思うが少ないようだ!

日本は諜報にもロジェステックにも力を入れない。
「輜重兵が兵隊ならば、とんぼも鳥のうち」
結核で肺を患った者が通信部門へ行かされる。 
どうでも良いデスクワークにと思われている。

その中でも頭脳明晰な人はいる。 暗号解読の重要性を理解している。
有名な日露戦争時に、ロシアに言われていたようだ。
日本は暗号と思っているが、あんなものは普通に読める???
第2次世界大戦の大島駐独大使の報告も読まれていた!

アメリカも通信部門なんか砲術、航海術の下の考えられていたようだ!

日本海軍善玉説がある。
開明的であると言われているがそうでもなさそうである!
特務士官がある。 特務と言うのは兵学校を出ていない。 無学歴と言う事である。
藤原正彦の大叔父は例外的に特務大尉まで昇進した。
4等水兵、3等水兵、2等水兵、1等水兵と分けている。
著者言う、兵卒から士官になれなくする為の制度か??

アメリカ海軍は戦意不足と思われると更迭される。
ミニッツも29人と思うがごぼう抜きの人事である。

孫子である。
「彼を知り己を知れば百戦殆からず。彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し」

「上兵は謀を伐つ、其の次は交を伐つ、其の次は兵を伐つ、其の下は城を伐つ」
「この故に、勝兵は先ず勝ちて、しかる後に戦いを求め、負兵は先ず戦いて、しかる後に
勝を求む」

この本は日米の暗号解読が描かれている。
真珠湾攻撃、サンゴ海海戦、運命のミッドウエー海戦の暗号解読の解説になる。
日本語は難しいと言われる。
微妙なニュアンスとかは日本語が分からなければならないし、日本人の性格も理解しなければならない!
日本語研修で日本に派遣する! その派遣した士官が活躍する!
ロシュフォードにレイトンがいる。
レイトンはミニッツに評価されている。 山本五十六になったつもりで考えよ!
実際に日本で山本五十六に会っている!

真珠湾攻撃での陰謀説がある。 ルーズベルトは知っていた???
攻撃はあるのは想定していたようだがハワイとは思っていなかった???
ハイポ!暗号解読機関!
当時は13名程度だったようだ………
誰もハワイが攻撃されると思っていない!
赤城・加賀・飛龍・蒼龍・瑞鶴・翔鶴の位置を掴んでいない!

ネガト、ベルコンネン、ハイポとあるが仲は良くない!
主導権を握りたがる人間が必ずいる。
この暗闘(?)は読んでいて面白いが、嫌になる!
暗号解読が出来なくとも、通信解析は出来る。
電波の発信地と方向と発信量をみて判断する1
余程カンが良くなければ出来ないのではない??
その為に作戦中は無線封鎖を行う!
その中で情報収集に暗号解読を行う!
ハギれた部分を想定でつなぐには、カンが必要である。
それには日本人の考え方が必要である!!

何処の国も陸海軍は仲が悪い!
情報の共有が出来ないようだ!

真珠湾攻撃後アメリカは再編される。
ミニッツが太平洋艦隊司令長官になる。
前任者キンメルの部下は出される。新しいスタッフになる。
がミニッツはレイトンを放さなかった!
サンゴ海海戦が行われる。
史上初の空母VS空母の戦いである。
両軍相手を見ずに戦っている。 日本は海戦は判定勝であるようだ!

日本の次の作戦は???
キングはチャーチルに「トラブルメーカー」と言われている。
頭脳明晰で体力もあり能力はある。 自信もある。
アメリカの対日と対独の振り向ける戦力を変えたい。
15%しか太平洋に投入していない。 せめて30%にしたい。
がチャーチルもアメリカ頼みである。
キングを気に入らない………

日本の次の作戦も限られる。
① アメリカ西海岸
② アリューシャン
③ ハワイ再攻撃
④ ミッドウエー
⑤ 豪州・ニュージーランド

それをめぐっての意見の対立がある!
暗号名 「AF」 が目標と推定される。
果たしてそれは何処なのか??

分かれる! ミニッツは日本の作戦の傾向を掴んでいる。
何処にしろ日本は機動艦隊で攻撃する。
アメリカも手持ちの空母は多くない。
サンゴ海海戦でレキシントンを沈められている。
ヨークタウンを応急修理している。
待ち受ける場所を間違えば守れない!!
ここでハイポとネガトが対立する!
ハイポはミッドウエーと推測するが、ネガトは疑問を呈する。
何処かは特定できないようだ!
要はケチを付けているだけなのか?? よくある話であるが………
キング、ミニッツも迷うが、レイトン、ロシュフォードは迷わない!!

情報部門の情報を基礎に作戦部は作戦計画を立案する。
フランス式参謀制度は両者が対等である。
これに対してドイツ式は作戦部門の力が圧倒的に強い!
日本は情報部を無視してノモンハン、ガタルカナルで負けている。
辻政信が両方にからんでいる!
「意外だった」「誰も考えなかった」「夢にも思わなかった」
そりゃ兵も死ぬだろう………

暗号解読していたとはいえ全部を解読していたわけではない!
そこで有名な 「ミッドウエーに真水が不足している」
の平文の電報を打たせる。
これに見事にひかかったのが日本。 
AFがミッドウエーと特定された!
海戦後ロシュフォードに勲章を与えようとしたが、本人は暗号解読者に勲章を与えれば解読がばれると反対した。
もっとも敵も多く反対されていたようだが………
海戦後は更迭されたようだ。
名も無き(?)戦士になるのか?

アメリカも暗号書、解読機などを奪取する作戦を実行していたようだ!
実際に作戦は行われている。
それも暗号解読に寄与しているようだ。
まったく無からの解読はどうなのかなと!!
アメリカの人事抗争も相当なものがるようだ!!
でる釘は打たれるのか?
真珠湾からミッドウエー海戦までの情報史とも言うべき内容である。
大変興味深く面白い本でした。

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米海軍から見た太平洋戦争情報戦 ーハワイ無線暗号解読機関長と

太平洋艦隊情報参謀の活躍・谷光太郎

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