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2017年2月24日 (金)

本・新・戦争学(2000/8)・松村 劭

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世界の紛争に目をやれば分るように、戦争の危機は身近なところにたえず潜んでいる。本書は、在日米軍との共同作戦計画にも携わった自衛隊の元作戦幕僚が、第二次世界大戦から朝鮮戦争やベトナム戦争、中東戦争や湾岸戦争などに至る近・現代の戦闘を検証し、戦争のテクノロジーを明快に説いた、類書のない画期的な戦略・戦術読本。前著『戦争学』同様、経営戦略や人生の知嚢としても、おおいに役立ちます。負けられないあなたのための、この一冊。
著者の本もよく読んでいる。
大変面白い。
最近はこう言うかって読んだ本をブックオフで108円で良く買う。
そんな本が一杯ある。奥さんと揉める元である!
まず戦争学を読んだ続きである。
この本も面白かった。著者の本は、格言めいた言葉がちりばめられている!
第一次世界大戦以降の戦いがある。
大陸国家と海洋国家がある。
海洋国家が大陸に領土を持つと、両棲国家になる。
つまり日本が朝鮮半島を併合した事を言う。
著者は最大の失敗と言う。
「大陸に深入りするな。港湾都市で稼げ」
日本は仮想敵国が陸軍と海軍では異なる。両棲国家になり戦略が統一できない??
「英国は大陸とのかかわりを控え目にすべきだ。歴史的に見て、安全保障の点で英国が欧州大陸から得たものは少ない。大陸に戦略の選択を縛られるような不動産を持つな」
リデル・ハート。
日本も隣国とかかわるなと言う事なんだろうと思う!!
第一次世界大戦は、海洋国家イギリスと、大陸国家ドイツの争いである。
第二次世界大戦は、海洋国家アメリカと、日本の争いになる。
冷戦下では、海洋国家アメリカと、大陸国家ソ連の争いだった。
現在は海洋国家アメリカと、大陸国家中国の争い??
ドイツもソ連も海軍を充実させた。
が挫折している。
空母(ポンコツと言われている)を持つ、今の中国はどうなのか??
アメリカへの挑戦は成功するのか??
(個人的には無理と思うが………)
原則を並べていけばキリがない!
戦いの9原則
第一 目標の確立:目的に適合する目標を選び徹頭徹尾追及せよ
第二 主導の獲得:不動の心で機先を制して攻撃せよ
第三 機動の発揮:弱点を攻めて敵の精神的均衡を破壊せよ
第四 戦力の結集:決勝点に一挙に戦力を集中せよ 
第五 奇     襲:実行を予期させるな 対応の暇を与えるな
第六 不断の警戒:察知せよ 対処にぬかるな
第七 指揮の統一:決断は一人でやれ(衆智は足し算では無く、掛け算)
第八 簡明な計画:明快・奇抜・大胆・新鮮であれ
第九 戦力の節約:恐怖と欲張りで無駄を作るな
原則をいかに現実の状況に適応させるかにより、名将と凡将に分かれる!
100%の確率で勝てる戦争は無い。
「やむ得ない決断である」
戦争の主たる原因は政治的理由でも経済的理由でもなく、心理的理由・恐怖と言う!
「指揮官の決断力と統率力」
これは生来の才能に基礎をおいている。
人材である。
 頭が良くて、きまじめなものは参謀向きの人材
 頭が良くて、横着なものは指揮官向きの人材
 頭が悪くて、横着なもの何かに使える
 頭が悪くて、きまじめなものは戦闘に害を与える
読んでいて面白い。
当てはまると、思う人も多い!!
戦史を例に出しての格言がある。
「利してこれを誘い、乱してこれを取る」孫子。
(皮を切らせて肉を切り、肉を切らせて骨を切、骨を切らせて命を奪う)
「先入観は転機を見失わせるが、先入観を捨てられる人は天才」
「現場判断尊重の原則」
(日露戦争で最前線に出れば兵士の損傷を見て冷静な作戦が得られない。
 と言って後方で情報だけ聞いて作戦を立てる??
 司馬遼太郎、旅順攻撃の乃木司令部を批判している児玉源太郎!)
「指揮官にエリートを選ぶな!敗北の味を知っている人材を選べ!」
「二者択一の決断ができない指揮官は、折衷案を採用して失敗する」
(まるで自分の事を言われている??)
開戦奇襲は軍事の常識と言う。
宣戦布告無しの攻撃の事例は多いと言う。
ソ連にイギリスはお家芸と言う!(これは納得する!)
日露戦争では宣戦布告無しで旅順を攻撃して、西欧に褒められている??
冷戦下に戦争があったのは、インドシナ半島と朝鮮半島、中東である。
バルカン半島も入るのか?
これらの戦いの解説がある。
日本の状況と重ねあわせている。
現在の中国の海軍の増強をについての解説が聞きたいが………
中国海軍は失敗する。
虎の子の空母もウクライナから買ったポンコツである。
と言っても、カルタゴに挑戦したローマは、地中海とは言え制海権を物にした??
どの国も兵士の犠牲を恐れて空爆に走る。
が誤爆も付きものである。
陸上部隊を最初から投入していれば破壊も少ない。
ゲリラについても記述しているが、現在のイスラム国についてはどのように記述するのか??
シリアの混迷も地上軍でないと掃討出来ない??
情報資料化時代にあっても、軍隊指揮の要領は変わりない。
「構想は中央集、実行は第一線部隊に分権」
政治家の要求にこたえて、損害最小をを期して「リスク最小」を選択すれば、
「最小果実(非決定的勝利)」しか獲得できない。
日本の識者には推薦されない本であると思うが………

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