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2017年3月 8日 (水)

本・海鳴りの城(2006/8)・新宮正春

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江戸初期、大胆不敵な幕府転覆計画が実行されようとしていた。
幕府により呂宋に流され、客死した内藤如安の息子・采女は、絵師の求甫と名を変え、九州各地の城を探っていた。その情報をもとに、明石掃部、大矢野忠右衛門は、倒幕の策を具体化する。
イスパニア無敵艦隊の日本派遣、オランダ船の拿捕、長崎の制圧などを含む、壮大綿密な構想だった。
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著者の伝奇小説は大好きである。
陰流愛洲移香斎を書く予定だったようだ、亡くなられた。
隆慶一郎、戸部新十郎と共に、もっと読みたかった作家である。
登場人物が多岐にわたる。
著者の大好きな、明石全登が登場する。よく登場する。良い役回りである!
壮大な伝奇小説、謀略小説である。
登場人物が多岐に渡る。
イスパニア・オランダ・フィリピン・明?にも舞台がある。
日本は九州と加賀である。
戦国時代の生き残り、細川幽斎も登場する。
スペイン無敵艦隊の生き残りと言うか、現役の戦艦が登場する。
これが主役の一人である。
ヨーロッパのカトリックとプロテスタントの対立も持ち込まれる。
日本のキリスタンの残党?
キリスタンがキリスタンで生きれる国を造ろうとする。
この謀略に、内藤如安の息子、高山右近の息子、そして加賀前田家も参加する。
内藤如安の遺言がある。幕府転覆の計画である。
これを息子が実行に移す。
内藤如安の息子が九州の城を観察する。
そして籠城に適した城を探す。
それが 「原城!」
籠城と一揆のシンボルがいる。 「天草四郎!」
キリスタン大名小西行長の家臣が参加する。
率いるは、明石全登!
順調に推移する。
ここに著者お得意の剣客、剣豪が登場する。
幕府方は当然、柳生流だ。珍しく疋田陰流の使い手が登場する。
対するは厳流に富田流の使い手。富田流は加賀から派遣される。
籠城に成功したら、イスパニアの艦隊が艦砲射撃の応援を行う。
それにも成功したら、加賀藩が兵を挙げる!
明石全登は宇喜多秀家の家臣である。
八丈島に秀家を迎えに行き、江戸城攻撃の指揮を取らせたい!
イスパニアも確かな情報が無ければ動かない。
連絡要員が頼りである。
が柳生の画策に陥れられる。
このあたりで、柳生と富田流の対決がある。
やはり著者は読ませる。迫力がある!
柳生十兵衛が柳生宗矩の命を受けて指揮をとっている。
著者の表現。
人に命令するのに慣れきっている!
要は傲慢な人間なんだろう・・・・・・
一つの事にこだわり過ぎる。
偏執症、パラノイアとも言うべき病気みたいなものか????
著者の短編、「少林寺殺法」
これに登場するが、相手は明の陳元贇!少林寺殺法である。これは面白かった。
史実通りに乱は収まる。
イスパニア艦隊に死んだと思われている、山田長政がいる。
最後は連絡が来なくて、薄々失敗を悟り先に手を打つ。
イスパニアも確かな情報も無くては出撃できない。
下手すれば置き去りにされかねない。
この辺の結末は確かではないが救いがある。
そして明石全登の娘の(孫のような)消息もホッとする!
大変面白い本でした。
隆慶一郎、戸部新十郎と共にもっと書いて欲しかった作家です!
又他の本も読み返してみたい!
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