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2017年5月19日 (金)

本・文明開化は長崎から 下(2014/11)・広瀬 隆

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激動の幕末。徳川幕府は倒れ、明治維新によって日本は「近代化」した。
だがそれは、いわゆる「維新の志士」だけの功績だろうか?
日本の「近代化」を可能にした本当の貢献者は、黒船来航以前から長崎経由で先進文明を導入し、
文明の花を咲かせた、知られざる先駆者たちである。著者渾身の歴史大作、ついに完結!
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下巻は幕末になる。 内容は下記の通りである。
第7章 異国船の到来と波乱の時代
第8章 高島秋帆の西洋砲術と佐賀藩の製鉄業の誕生
第9章 ペリー来航と全土の激動
第10章 化学と写真術・印刷術・電信機の誕生
第11章 造船技術と蒸気機関および種痘と最新西洋医学の普及
第12章 開国を進めた功労者と蘭癖大名 あとがき
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幕末の海外の通商がある。
ロシア、アメリカ、イギリス、オランダ、フランス………
プロシアは未だ海軍国ではない。
各国の利権がある。 争いがある。
オランダは大国から滑り落ちている??
ロシア、イギリス、フランス、アメリカの争いである。
ただペリーが来航する前から、幕府はいずれ来ると分かっている。
がオランダからの情報だけで良いのか??
ヨーロッパの情勢も分かって来る。 オランダは没落する???
ナポレオンの天下である。
尊王攘夷が始まる。 著者に言わせれば単に人殺しにしか過ぎない。
過大評価されている………
通詞の活躍がある。
オランダ語から、英語、仏語、ロシア語を取得する!!
中国語も必要である。 何種類もある??
中国からの情報も重要である。 長崎は重要だったんだろう………
これは読んでいて面白い!!
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攘夷と言っている何も知らない連中は、幕府が潰れた後自分の手柄のようにふるまった………
勝海舟もボロクソである!!
咸臨丸の艦長だったが、ほとんど部屋に閉じこもって何もせずに、実質航海を行った幕臣をおとしめいている。
それに幕府側の要人を売っている!!
回顧録と言うか、引用される資料は裏を取る必要がある??
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シーボルトがやって来る。
オランダのライデンで銅像と記念館に行っている。
だけにこの章は面白い。 ライデン大学の植物園にも行っている。
親近感があるが………
間宮林蔵、幕府隠密である。
薩摩にまで隠密で潜入している!! この間宮林蔵も問題を起す。
間宮海峡の名付けの元だった。
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高野長英、渡辺崋山らの名前は分かるが、妖怪・鳥居耀蔵も登場する。
切腹にでもなったのかと思ったが、役職ははずれたようだが生き残っている。
アヘン戦争があったのも幕府は知っている。
それで幕府も演習を行って対策を実行している………
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佐久間象山も著者に言わせれば名声頼みの人間にしか見えない!
坂本龍馬も評価されていない。 大砲もものにしていないが、そういう風に書かれる??
大言壮語した承山の砲術は役に立たなかった………
勝海舟と並んで、福沢諭吉もそうなんだろうが、著者にかかっては………
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幕末、佐賀藩は名君と言われた鍋島閑叟である。
長崎警備の任務もある。
長崎から西洋の知識を仕入れる。
蒸気船を造り、アームストロング砲まで装備している。
幕府も、反幕府のどちらも恐ろしい!!  不気味に沈黙を守り旗幟を鮮明にしない佐賀が恐ろしい!!
実際にこの武装が勝敗を決めた??
反射炉に鉄製大砲の製造に成功する。
日本に重工業が興った………
この佐賀藩が倒幕に回ったので、幕府は負けたのか??
相当数ある小銃に、アームストロング砲が帰すうを決めた………
薩摩と佐賀の出兵と戦死者、負傷者の比較がある。
圧倒的に佐賀は少ない………
佐賀藩も鍋島閑叟の死と共に、「佐賀の時代」は終わったようだ………
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水戸藩も重工業、反射炉、モチール砲の鍛造をものにしている。
新日鉄釜石の歴史も分かる………
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ペリー提督が来た対応が記述されている。
冒険心に飛んだアメリカ人、インディアンも登場する。
アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、オランダと安政五ヶ国条約を結び、ポルトガル、プロシアとも通称条約を結ぶ。
新文明が流れ込んでくる………
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化学と写真術・印刷術・電信機の誕生。
造船技術と蒸気機関および種痘と最新西洋医学の普及が記述されている。
各項目が記述されている。
蒸気機関、レンズ、ガスの実験、ヴォルタ電池の実験の絵がある。
リアルである………
これが技術を広めたんだろう………
レンズも職人の腕があってこそ造れた………
ここでも佐久間象山の名前が出て来る。
当然ペテン師扱いである………
今から思えばカメラなんて最新技術で、細心の注意が必要だったんだろうと思う!!
印刷術も高度な技術である。
電信技術も発達する。
技術史でもある。
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造船技術が発達する。 
薩摩、宇和島、幕府長崎、佐賀、幕府石川島で造られたと理解している。
長崎に造船所があるのも必然なのか??
小栗上野介が横須賀造船所を計画する。
もっと記述しても良いと思うが………
小栗上野介の事績については、群馬県高崎市の東善寺の住職・村上泰賢がインターネットで公開しているようだ。
又見てみたい!!
こう言う施設が侵略国家の武器を造る。
福沢諭吉が、「文明国日本にとって、清との戦い正義の戦い」と新聞に書いて戦争を煽った??
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種痘の歴史がある。
種痘の話は知っているがうわべだけである。
子供の命を守りたいと言う人が努力した??
ジェンナーが確立した種痘の長い歴史がある。
「人痘と牛痘」の歴史がある。
読んでいて大変面白い!!
子供の頃は腕に種痘を打っている………
いまやそんな事は無い。
昔は予防注射を良く行っている。 日本脳炎の予防接種もあった………
松本良順のなまえがある。 司馬遼太郎が良く出す名前である。
蘭学を学んでいる。 最後までオランダに対する行為があったようだ!
弟、林董がいる。 榎本武揚と共に北海道に行った。
司馬遼太郎であるが、五稜郭で英文を書いて送ったが、英国人が書いたとまで言われたほどの英語力あったようだ………
父が送り出す時に言ったようだ!
「幕府の腐敗はきわまり、滅亡は必至である。しかし人間には節操と言うものがある。
主君と仰いだ家の滅亡にあたって、主君が辱められし時には、家臣は命を捨てても武士の道を貫くべきである。
大義名分などと言う言葉の陰に隠れて我が身の危うさを避けんとするが如きは、臆病の至りにて、我卑しむところなり」
著者に言わせれば勝海舟なんか、その代表なんだろう!
関ヶ原で、家康側に走った豊臣恩顧の大名にも通じる話である。
この章の最後に、侵略主義者の明治政府に魂を売る医師がいて、『七三一部隊』が誕生したとある。
石井細菌部隊である………
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最後の章には、開国を進めた功労者と蘭癖大名が記述されている。
「文明開化の仕上げ」 を果たしている。
幕末時、幕府はこれまでにない人材を揃えている。
著者曰く、幕府崩壊で残ったどうでもよい幕臣が生き残った。
勝海舟がそうであろう………
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下巻の名も知られていない名前である。
「大砲を製造し、西洋砲術を確立した」     高島秋帆
「写真術の先駆者」                    上野彦馬
「初めて西洋の化学を体系的に紹介した」 宇田川榕庵
「蒸気機関のメカニズムを図解した」       川本幸民
「近代製鉄業の生みの親」             大島高任
「活版印刷の開祖」                    本木昌造
「初めて反射望遠鏡を製造した」        国友藤兵衛
「全国に種痘を普及して人命を救った」   日野鼎哉と笠原良策
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あとがきである。
本書に登場した天才・奇才・俊才たちの多くは、悲痛な最期を遂げ、帰らぬ旅に出て人生を閉じた。
歴史を読めば読むほど、彼らの人生を思い返すだに、無念切歯の境地に至る。
みな周囲から理解を得られず、天涯見回すも、まさに孤独の人間であった。
だが、ひとつの物事に打ちこむとは、天涯孤独のことである。
天涯孤独、なんと奥深く、気高く、人の強い意志を語るにふさわしい、端正で風格ある言葉であろう」
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