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2018年6月21日 (木)

本・会社人間上昇学 ①(1992/2)・宮城谷 昌光

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混迷する現代に問う、直木賞作家の新局面。
中国古代思想家群の見識と日本各界創始者の業績をケーススタディとした
ビジネスマンのための帝王学。
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中国古典は人間学の宝庫である!  著者の本もよく読んでいる!
いつも思うが、著者の本を読むと、神意・天命と言う言葉が素直に信じれる!
くじも信じられる???
中国古典からとっているが、よく読んでいると感心する!
長いので ① ② に分ける!!
内容は下記の通りである!!
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① 人相篇  強烈な個性をはなつ異相の人物
② 言葉篇  ことばは、過信することなく重んじる
③ 真偽篇  真偽を正しく知るは大いなる力
④ 才能篇  “努力し得る” 才能こそ天才の本質
⑤ 命名篇  時間と、人に対する命名
⑥ 創造篇  創造力を支える実現・実用
⑦ 教育篇  教育により人は立つことを得る

⑧ 死生篇  平安な時にそなえあって天命に耐える
⑨ 父子篇  先達である父の教えは道理にかなう
⑩ 人材篇  人材の登用が明暗を分ける
⑪ 先覚者篇 非凡を転じて先覚者となる
⑫ 哲理編  正しい生き方の知恵
⑬ 貧富篇  謙虚にして富のなんたるかを知る
⑭ 信用篇  窮地から救ってくれるものは信用
⑮ 観察篇  観察眼なしに人は動かせない

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著者の本にあったが、「十八史略」の話である!
これには4517人が登場する! 全部読めばおのずから人間と言うものが分かる??
絶対に読めないと思う! が、人間学の宝庫である!!
中国古典の抜粋であるが、大変面白い!
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① 人相篇 強烈な個性をはなつ異相の人物
人相や手相などは、その人の運命を予告するものではない!
その人の精神の相が変わるにしたがって、外にあらわれる相もかわってくる!
自分の顔は自分でつくるものである!
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ソロモン・グランディは、
月曜日に生れた
火曜日に洗礼をうけた
水曜日に結婚した
木曜日に病気になった
金曜日に悪化した
土曜日に死んだ
日曜日に埋葬された
それで終わりさ  ソロモン・グランディは
みな同じような人生のはずである!

(人の一生、食うて糞して死ぬだけである!!)
それなのに、強い者、弱い者、賢い者、愚かな者、成功する者、失敗する者がいるのは何故か???
その問いに答えられるのは、歴史である!!
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王道は徳により天下を治める! 覇道とは武力をもって天下を治める道である
夏の桀王  商の湯王
商の紂王  周の武王
この盛衰は何なのか?
『尚書』は王者の書である!
偏無く党無ければ王道蕩蕩党無く偏無ければ王道平平
反無く側無ければ王道正直
其の有極を会せば其の有極に帰せん
(かたよりや党派がなければ、王道はさかんな勢いの水のように広がり、
どこまでもさまたげられることはない。
そむいたりくっついたりすることがなければ、つまり中道にかなっていれば、
天下はこぞってその中道に帰一するものである!!)
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② 言葉篇 ことばは、過信することなく重んじる
言葉でも人は殺せる??
「知る者は言わず、言う者は知らず」
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東京電力の社長だった青木均一は若い頃はうるさがたであった!
左遷されてめっきり喋らなくなった! 相手は話を聞いて来るので信頼するようになった!
黙っているだけでますます信用された!!
(沈黙は金なりか??)
言葉で表現できない核心部分がある!!!
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肥前鍋島藩の藩祖直茂が息子勝茂に与えた言葉!
「物ごとは、書物に書かれている文字のまま心得ると、はずれることがある。
 書物をよく理解して、その意の深いことを知るべきである!」

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『易経』 単純なことである!!
「謙は亨る。君子は終りあり!!」
「謙虚でありつづければ、やがて願いは叶う。しかもはじめは運がよくないが、
 晩年になって運がひらける」
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著者の意見である!!
① 祈りについて  祈りは祈る姿もその内容も、決して他人に知られてはならない!
  もし知られたら、その祈りは無に帰すだろう………
② 言葉について  言葉には力があり、口にだせば力がはたらき、
  ことばで構築されたこと は将来かならず実現する!!
大いに語ればよいが、不幸や不吉を口にすれば、それも必ず実現する!!

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商の湯王と土光敏夫には生活態度で共通点がある!
『尚書』
「人に与するは、備わるを求めず。
身を検するは、及ばざるが如し。」
他人に対して完全を求めず、自分自身をつねにいたらぬもととした!!
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③  真偽篇 真偽を正しく知るは大いなる力
「まさかの友は、真の友」
(真の友は戦場で見つかる?  ゲーム・オブ・スローンズ)
リーダーに不可欠の能力は人を見抜くこと!
武田勝頼は土壇場で、小山田信茂か、真田昌幸かを迷い、小山田を信じ裏切られる!!
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『後漢書』 
「不仁にして富む、これ不幸と謂う」
ただし不忠な人間を見破れるのか??

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人相がある!
① 鴟目虎吻
鴟目とは「ふくろうのような目」を言い、虎吻とは「虎のような口もと」という!
陰険で残忍である! フクロウは不吉な鳥とされる!
② 蜂目豺声
蜂のような目つきで、山犬のような声を出す人間で残忍な性格と言う!

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小林一三は心底から偽善を嫌った!!!
『論語』
「これを知る者は、これを好む者に如かず!」
「これを好む者は、これを楽しむ者に如かず!」
これは例えば仕事に置き換える!
仕事を知ると言う段階ではまだ遠く、好んで近くなり、楽しむところまできて自己と一体化する!

『墨子』
「事に終始なくんば、多業を務ることなかれ!」
仕事がまとまっていないのに、多くの仕事に手を出してはいけない!!!
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小林一三の東京電力時代の各営業所まわりの話は面白い!
ここで木田川一郎が目にかけられる!
ただし木田川は、査察の情報を掴み、対策を考えていたと言う、オチがある………
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『明の呂坤 呻吟語』
偽りに激しく対決した!
自分自身にも厳しく、30年間努力したが、どうしても偽の一字をのどけなかった!!
チョット読んでいて清廉潔白し過ぎるのではないかと思ってしまう!!
良き行いも、少しの不満があれば偽である??
「自分だけが知っている偽であり、他人には分からないとしている」
厳しすぎるのではないか??
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民族規模の偽善は国の存亡にかかわる??
日本人も上手い事言っている!!
「正直五両、堪忍四両、思案三両、分別二両」
「商売をやる上では、分別は二両程度のものであり、それよりも思案、知恵を絞る事であるが三両ほどである!
ならぬ堪忍するが堪忍というが、思案より高い四両。

さらに大切な事があり、それは正直という事であり最高の価値を持つ。」
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④  才能篇 “努力し得る” 才能こそ天才の本質
中国古代帝王のタイプ
① 帝尭(ほとんど何もしないが業績は良い)
② 禹王(現場主義の社長)
③ 湯王(苦労人で人情家)

「非凡な人がこの世にあらわれて、そののちに、非凡の事業がなされる」
部下が納得する無理のない方法をとりながら、非凡な業績をあげるのが、
本当の天才的リーダーと言う!!
マキャベリ、ドラッカーは断定的である!
君主論は、覇道論以外何物でもない!
覇道なら、中国の古典にもごろごろ転がっている!
太公望である!
「自分で判断をくだすことができず、他人の言によって判断をくだすのがいけない」
取捨と実行、賞罰を他人任せにしない!!
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努力し得る才能には、著者は後漢の光武帝と松下幸之助を挙げている!
「努力する才」と「努力し得る才」とは天地ほどの差があるようだ??
努力しないものに真の幸福はけっしておとずれない!!
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⑤ 命名篇 時間と、人に対する命名
「ん」は「運」に通じる!
小説の題名は「ん」付く方が良い!
夏目漱石、坊ちゃん、明暗、門らがある!
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「五行」
宇宙を構成する元素。
土、木、金、火、水! それらが循環する!
王朝はそれの循環である!

ナルトの世界か????
元号の話になる!
「易経」から取る。
明治 聖人南面して天下に聴き、明にむかいて治むる
大正 大いに亨るに正を以てす。天の道なり
「書経」から取る。
昭和 百姓昭明なり、万邦を協和せしむ
平成 地平らぎ天成り、六府三事、充に治まる
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三は吉い! 三井、三菱!!
「道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず」

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人名にもちいてはならないもの!
国名
山川名
病名
六畜名(牛・馬・羊・鶏・犬・豚)
器物・玉名

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⑥ 創造篇 創造力を支える実現・実用
本当に大きな才能は責任ある立場に立って真価を見せるものである!
人間の真価を問うよい例として中国の司馬懿を挙げている!
司馬懿→司馬師→司馬昭→司馬炎
司馬炎が死に、「八王の乱」と呼ばれる後継者争いがある!
王朝が滅亡するとき、かかわった人間の真偽がよくみえる。
「計りごと己にあらず」
誰が政治をみたのか??
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頼山陽!!
「けだし、世を済うに奇術なし。ただ実見・実用、これのみ」
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⑦ 教育篇 教育により人は立つことを得る

『論語 君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず』
君子は主体性をもって、他人と組織で調和するが、小人はひたすら他人の意見に賛同し、他人の行動にならって動くだけで、主体性を持たない!!
和している組織は強いが、同じている組織はもろい??
中国だけではないと思うが、想像を絶する苦学をしている人が多い!
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著者が選んでいる例がある!
子供の頃は、気に入ったものだけ読めばよい!
歳を取ってから分かるものが多い??
自己暗示法の勧めもある!!
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会社人間上昇学 ①・宮城谷昌光
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