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2019年7月10日 (水)

本・増補新装版インテリジェンスの20世紀― 情報史から見た国際政治 ①(2012/2)・中西輝政・小谷賢

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秘密のベールに覆われた一次資料へのアクセスは困難を極め、
そのため史料を重視するアカデミズムの世界では「キワモノ」扱いされることの多かった情報史研究。
しかし、情報公開に向かう世界的トレンドを受けて、日本でも少しずつ外交史料の開示と分析が進んでいます。
本書は国家と情報の関わりを世界レベルで分析する研究書であると同時に、
情報が国際政治をどのように動かしたかを知ることで新しい国際関係や安全保障の姿を垣間見せる読みものでもあります。

序章が中西輝政、終わりが小谷賢である。
内容は盛り沢山である!
第Ⅰ部は戦間期で、各国のインテリジェンスがある。
第Ⅱ部は冷戦期の、各国のインテリジェンスである。
内容は下記の通りである!

序章   中西輝政 日本におけるインテリジェンス研究のために
第Ⅰ部  戦間期・第2次大戦中のインテリジェンス・ヒストリー
第1章  小谷賢   日本陸軍の対ソ連インテリジェンス
第2章  ダグラス・フォード  東南アジア戦域におけるイギリスのインテリジェンス
第3章  大野直樹  CIAの設立
第4章  佐々木太郎 中国共産党のインテリジェンス体制
第5章  金自成   ロシア情報史
第6章  柏原竜一  戦間期におけるドイツとフランスのインテリジェンス体制
第Ⅱ部  冷戦期のンテリジェンス・ヒストリー
第7章  北岡元   戦後日本のインテリジェンス
第8章  奥田泰弘  インテリジェンスと国家運営
第9章  小島?之  CIAの情報分析とその限界
第10章  山添博史  冷戦下のソ連情報機関KGB
第11章  ポール・マドレール  見えざる内戦
第12章  マイケル・ハーマン  冷戦におけるインテリジェンス
情報史研究のための参考文献
おわりに  小谷賢

第Ⅰ部  戦間期・第2次大戦中のインテリジェンス・ヒストリー
第1章  小谷賢   日本陸軍の対ソ連インテリジェンス
日本陸軍の対ソ連インテリジェンス
日本陸軍の仮想敵国はソ連である。 米英は付録である。
なので情報収集もしていないの、アメリカの戦い方は分からないまま太平洋戦争に突入している!
しかし対ソの情報量は多かったようだ!
シギント:通信情報、ヒューミント:人的情報、オシント:公開情報、情報を収集する!
① スターリンの政治力 ② ソ連国家体制の匈奴 ③ ソ連の国民性 ④ 広大な領土の戦略的価値
⑤ ソ連の人的資源 ⑥ ソ連の物的国力 ⑦ ソ連の軍事力 ⑧ 極東ソ連の実勢力 
⑨ 日本軍とソ連軍、ドイツ軍の戦力比較 ⑩ ドイツの総合的戦争遂行能力
⑪ 英米両国とソ連との関係についての見通し ⑫ 世界情勢全般の情勢推移判断
以上についての情報を集積している!
独ソ戦の見通しも的確であった!
モスクワが陥落してもソ連は抗戦を続ける! つまり長期戦になる!
ソ連は米英からの援助も当てにできる!!
情報も分析も正しく使われなければならない!! 

第2章  ダグラス・フォード  東南アジア戦域におけるイギリスのインテリジェンス
小谷賢の本であったが、1940年に英国だけに日本が宣戦布告したらどうなるのか??
イギリスも日本軍を評価していた??
1944年夏ごろには、この膠着状態を打破出来なかった??
日本人を「狂信者」 「野蛮人」 「兵隊アリ並みの人間」
人種差別がある? 日本軍の最後の一兵まで戦う日本に集団での投降は有り得ない??
密林での戦いは英国は避けたようだ!! 火力を有効に使える場所が良い!
インパール作戦は失敗だったが、英国はこの作戦をどう思っていたのか??
英国の戦争指導者たちは、情報を効果的に利用することが出来た!!

第3章  大野直樹  CIAの設立
ウイリアム・ドノヴァンがいる! 吉田一彦が詳しく書いている!
OSSである。 戦中に相当な事をやったようだ!!
ルーズベルトとトルーマンの考えがある!
アメリカも権限の問題が多そうである!
ドノヴァンのような「他者」が出しゃばることも嫌がられていた?
OSSはトルーマンによって解体される。 が情報機関は必要である。
CIAの設立になる!
最高指導者と情報機関は、考えを共有していなければならない!
CIAはソ連の核開発時期の予測失敗。
朝鮮戦争の勃発と、中国軍の参戦の予測にも失敗している!
今日まで批判は続いている………

第4章  佐々木太郎 中国共産党のインテリジェンス体制
中共自身がソ連のインテリジェンスの一部であった。
中共はソ連型インテリジェンスを忠実に導入したようだ!
エドガー・スノウが毛沢東とインタビューしている?
宣伝効果、インテリジェンス効果はある!
国共内戦では、「軍事力」では国民党が有利であるが、共産党のほうが「インテリジェンス情報」で勝っていた!

第5章  金自成   ロシア情報史
ロシアの帝政時代から、独ソ戦までである。
ロシアと言えば残虐なイメージが強いが………
民主化と言う言葉からは程遠い??
現在も皇帝みたいなものである!
帝政期  政治警察  軍情報部  ボリシェビィキの秘密活動様式の形成
ソ連時代 内戦期   戦間期   粛清期   独ソ開戦時におけるスターリンの判断ミス

敵対組織への浸透は伝統的にロシア情報部の得意とするとこである。
内戦終了時の基本的な活動がある。
① 外国に対する戦略的情報活動の組織、管理及び制御
② 敵国後方での積極的活動
③ ディスインフォーメーション政策の組織と実施
④ 国外の刊行物、軍事関係の収集、分析
⑤ 情報活動で獲得した資料の分析
⑥ 相互支援の組織、所轄官庁からの情報収集
⑦ 軍管理・前線の偵察機関の活動の管理
もっともな活動であり、恒久的に行われている??
独ソ開戦時のスターリンの判断ミスがある。
あらゆる兆候があったにもかかわらず、ドイツの先制攻撃を受けた!
何か日本の開戦時の状況判断みたいである!「見たい現実しか見ない」
スターリンのミスは、収拾した情報の加工分析の重要性と、それを欠いた場合に生じる危険性について考えさせられる!

第6章  柏原竜一  戦間期におけるドイツとフランスのインテリジェンス体制
ナチスドイツの保安部、ラインハルト・ハイドリッヒ。 悪の権化SDである。
ドイツの警察組織は、秩序警察と公安警察に二分される。
ドイツ軍のインテリジェンス体制がある。
〇 ドイツ軍情報部(アプベーア) カナリス提督である。
〇 ドイツ陸軍総司令部  ここにライハルト・ゲーレンがいる。
〇 空軍・海軍での情報活動
ドイツのインテリジェンス体制は、警察機構を軸としてドイツ全土のナチ化が進められた?

フランスのインテリジェンスがある!
地道に活動している!
〇 仏陸軍参謀本部2部
〇 情報部(SR)
〇 仏空軍・海軍のインテリジェンス
情報部(SR)はエージェントの報告を軽視する。

フランスの情報活動は、突撃隊の粛正事件の評価、独ソ不可侵条約の交渉を探知しえなかった。
それを除いてドイツ側の意図を掴んでいた!
がフランス国内の政局も安定していない!
それにより有効な諜報活動が出来ない??
対独政策にしても、融和政策と対決姿勢とが対立していた?
英国もドイツを軽視していた。38年まではフランスの後塵を拝していた。
が、融和政策をとっている英国を、戦闘機中心の防御態勢に変更させたのは、チェンバレンと言う!
この変更がなければドイツに英国は屈していた??
英国とフランスの命運を分けたのは、政治体制の安定度と政治家や官僚のインテリジェンス・リテラシーであったようだ??


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