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2019年7月 9日 (火)

本・堺屋太一が解く チンギス・ハンの世界(2006/2)・堺屋 太一

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草原に生きた男はなぜ、世界帝国を築けたのか?現地撮影の鮮やかな映像、
理解しやすい解説、歴史を読み解く鋭い視点がぎっしり。


「NHK・大モンゴル」は面白かった!!!  昔からチンギス・ハンは魅力的だった!!
草原で騎兵を率いて、世界制覇に進む!!  詳細を理解したのは20代後半で、書籍による!
特に印象的だったのは、「司馬遼太郎・坂の上の雲」である!!
秋山好古がフランスの老教官に言われる!
騎兵など無用の長物であると!!  軍事的天才のみが使用できる!!
タイミングに使用方法を間違えば全滅する!!
君の国にそのような将軍はいるのか?  と言って世界史の4人を例に出す!
チンギス・ハン、プロシアのフリードリッヒ2世、ナポレオン、モルトケ………
そこでチンギス・ハンである!!!
写真が多いが、堺屋太一が楽しそうである!!
内容は下記の通りである!!


第一章 チンギス・ハン帝国
第二章 世界を目指した騎馬軍団の強さの秘密
第三章 チンギス・ハンをめぐる女たち
第四章 チンギス・ハンをめぐる男たち
第五章 活発な交易による帝国の経済
第六章 草原に生きる遊牧民の世界
第七章 繁栄と破壊の果てに残った遺跡
第八章 大陸に広がった子孫と帝国の繁衰
付録  モンゴルの旅案内
あとがきに代えて
チンギス・ハン 年表
索引
参考文献


第一章 チンギス・ハン帝国
軽装でモンゴルの風景の中にいる!!
天は碧く澄み、羽毛のような白雲が漂う!
地は緑に蔽われ、絨毯を広げたほどに起伏する!
はるかに遠い山並みの北側斜面までは、木立と言えるほどのものはない!
ところどころに白いゲルの塊が見え、馬や羊の群れが草を食む!
その中で著者は嬉しそうである!!
「チンギス・ハンの座った石」
著者はそこで座っている!!  

スペイン・エル・エスコリアル宮殿を、フェリベ2世が、工事の進捗状態を見るための場所があると言う!
フェリベ2世が座った石の席がある!
そこへ連れて行ってもらったが、嬉しかった!!
「チンギス・ハンの座った石」にも行ってみたいが、無理だろう………

著者の偉人の尺度がある!!
チンギス・ハンは天性の政治家である??
① 斬新で効果的な理念理想を創造していたか?
② 理想を実現するための具体的な構想構図を描きえたか?
③ そのための組織を作り、実行したか?
④ 現実政治の中で他人を納得させ、よき人間関係を作れたか?
⑤ 地位と役割にふさわしい知識、技能、体力を備えていたか?
アレキサンダー大王、秦の始皇帝、漢の劉邦、カエサル、カール大王、
ウマイア朝のムアーウィア、唐の李世民、明の朱元璋、インドのアクバル………
その中で、チンギス・ハンの評価は高い!!
恵まれた環境では無かったが、困難に立ち向かう!!
遊牧民の文化を押し付けずに、モンゴルのシャーマニズムも普及しない!!

世界帝国は人口の何%を支配したのか??
ローマ帝国   23%   パルティア  ササン朝ペルシャ
漢       30%   匈奴
対外的は強力な敵がいる!!
モンゴルは征服の手を休めず負けることが無かった??
例外は日本遠征と、エジプトのマムルーク朝との戦いである!
テロ??  イランの暗殺者教団に将軍や大臣を暗殺されている!!
これを徹底的に滅ぼす!!  山の老人???
モンゴルだから出来た???

「地に境界なく、人に差別ない」 コンセプト 具体的構想がある!
① 無限無差別の取り込み主義
本土・属州、本国・植民地と差別しない!! 平等である!
モンゴル人、トルコ人、漢民族、高麗人、イラン人、ロシア人、アラブ人………
速く臣従したものが優遇される!!

② 絶対王政
統一指揮権の強化! 武力と経済を握る!!
1206年のハン就任時は、1万人の機動親衛隊がいた!!

③ 経済重視
自由な貿易を求めた?
駅伝の制度を整える!
生涯質素な生活だった!!
征服戦争でも、職人は殺さずに生産に当てた!!!
  
人類史上空前の世界帝国である!!
10万の遠征軍に、50万頭の馬と、100万以上の羊、数万の幌馬車が移動する、民族大移動である!!
人種や出身に関係なく、実績と実力で登用する!!

行政組織は、文書と印鑑を使用する!!
契丹人の耶律楚材を使う!
「一利を興すは一害を除くに如かず!」  
「一事を生やすは一事を省くに如かず!」
特に、一利を興すは一害を除くに如かずは好きな名言であり、著者に教えられた!!

自由貿易と不換紙幣!
① 相互の文化尊重
② 取引の安全と均衡
③ 信頼でき十分な量をのある通貨
基軸通貨は信用され使われた!!
インフレを起こすほど発行もせず、官僚もしっかりしていた??
海洋国家としても機能している???

「安上がり」の統治  文化不介入と大量報復戦略
モンゴルの求めるもの!
「自由にして公正なる交易の保証と低率の納税及びハーンへの尊敬」
それが守られるなら、自由と自治を任せて、干渉しない!!
干渉するのは、守られなかった時である!!
「ダルガチと60人のモンゴル兵」である!!!
地方統治官、ダルガチと60人の警備兵を置く!!
反乱が起これば、各地から大軍が駆けつけて報復、街の破壊に皆殺しを行う!!
例外はない!!
例外を作れば、期待を込めて反乱を起こすところが出て来る??
この効果は大きい!!
① 叛乱離反への抑止効果!  一定の地域の住民がみな殺しとなれば考える!
② 住民の相互監視! 通報者も出る?
③ 全員みな殺しなので、より分けせずに済む! 無駄を省いてみな殺しに出来る!!
抑止効果がある!!!

チンギス・ハンはなぜ強かったのか? 理由はある!!
① 目的の単純化 地の上に境界なく、人の間に差別はない!
② 主君に対する忠誠を重視した! 敗戦しても必ず罰する事は無かった………
③ 絶対王政的な組織! 組織をあらゆる状況で対応出来るようにしている!!
④ 命令必行の戦闘体制がある!!

命令権者は明確にただ一人とする!
命令は単純明快にする!
一度決めたことはめったに変えない!
4軍団が進行する!!
一軍団が通れば草原は食べ尽くされて、他は別ルートを取らなければならない!!
そうして同時期に戦場に着かなければならないと!!!

⑤ 鉄の利用と物量作戦!!
鉄により、鏃が強力になる!
2,3日の戦いなら100万本の矢がいる! これを補給する体制が出来ている?
日本陸軍とは大違いである!!
まして投石器まで運搬している!!

馬はモンゴル馬である!!
アラブ馬とは違う!! 耐久力がある??
これに適した戦術を取る!!

⑥ 世界に広がる情報網
モンゴルは情報収集に長けている?
相手側は知らない! だからプレスター・ジョン伝説がある!
白人のキリスト教徒の王がいる!
イスラム教徒から助けに来てくれる!!
キリスト教ネストリウス派の人間もチンギス・ハンの近くにいる!!
キリスト教もヨーロッパも自分勝手である?????
この話も「NHK・大モンゴル」が詳しかったが………

後継者!!
二代目 オゴディ・ハン
三代目 グユク・ハン
四代目 モンケ・ハン
フビライが超大国を築く!!!
大都である!!  これも「NHK・大モンゴル」で見た!!!

崩壊するする序曲は、小さなことなのか???
宗教による差別と、文化介入がある!!!
その後内紛と分裂を繰り返す!!
初代の緊張感が無くなってくる!!!
「国の興るは一瞬にして、国の滅ぶは一瞬なり」
ここで著者の持論、「創業と守成はどちらが難しいか?」
この話は出て来ないが………
「コピー(後継者)はオリジナルに及ばない」


第二章 世界を目指した騎馬軍団の強さの秘密
「ダルガチと60人のモンゴル兵」
少数の騎馬民族で、世界を制覇した??
一、 厳格な軍隊組織
二、 自由な商業活動
三、 信仰の自由 (キリスト教もである!)

「他人より体力にすぐれ、飢えや渇きを感じない者は、部下の困苦を理解できず、戦闘力を浪費してしまう!
 このような人物は指揮官には向かない!!!」
「攻めるときは自分で考えよ。それができない者は死ぬべし」

大軍をまとめ上げる組織力
兵站品を運ぶ輸送能力
作戦を把握する情報力
敵をあざむく奇抜な戦法
恐るべき騎馬軍団?  騎兵集団!!!

武器の解説がある!
弓、槍、剣、投石器………

騎兵の解説がある! 馬は小ぶりである………
20~30キロは全力で走れた???
軍団は200キロを2日、単騎で1000キロを9日で走った記録がある!
山内昌之が書いていたが、チンギス・ハン死亡の連絡の使者がいる!
替え馬を連れて、さらしを撒いて何処にいるか分からない軍団を探す!
使命を果たした後は死亡しているだろうと!!!

弓、兜、鏃の写真がある! 騎兵が一斉に弓をひく!!
創造するだけで恐ろしいが………

① ボルテ奪還の戦い  セレンゲ川の戦い
② 十三翼の戦い
③ 1195年  タタル族との戦い
④ 1199年  キジル・バシュの戦い 置き去りにされたテムジン
⑤ 1200年  タイチウト族との戦い
⑥ 1202年  コイテンの戦い
⑦ 1203年  カラカジト砂漠の戦い
⑧ 1204年  ラクダ原の戦い
⑨ 1205年  西夏攻略
⑩ 1211年  第一次金国攻略戦争
⑪ 1218年  クチュルク討伐 西遼征伐
⑫ 1218年  大西征(中央アジア征服戦争)
⑬ 1221年  インダス川の戦い
⑭ カルカ川の戦い
⑮ 1226年  西夏再攻略(チンギス・ハン死す)
戦いに明け暮れている………


第三章 チンギス・ハンをめぐる女たち
母    ホエルン
妻    ボルテ
第二后妃 クラン
第三后妃 イェスイ
第四后妃 金のグンジュ
第五后妃 イェスケン

妻・ボルテは略奪され、子供の出生に疑問が投げかけられたが………
后妃はもっといたのか???


第四章 チンギス・ハンをめぐる男たち
父の盟友  トオリル・ハン
親友    ボオルチユ
弟     カサル
宿敵    ジャムカ
商人    アサン
吟遊詩人  コルコスン

他にも文官、軍人ら沢山いあっと思うが………
ジャムカが面白い!!!
かっての盟友であり、宿敵に変わった………


第五章 活発な交易による帝国の経済
経済の繁栄は平和にある!
モンゴルの支配がユーラシア大陸に広まって、治安と交通の便が良くなり、
共通の文明とルールが出来る!!
関税を取らずに、世界的ルールが出来る!!!

ただ海洋交易は失敗する!!
手に入れていたらどうなっていたが??
それが大陸国の限界だった???


第六章 草原に生きる遊牧民の世界
草原での生活、ゲルを体験している!!
モンゴルは肉食に偏っている? 野菜は食べない??
草原に無いからか……… ビタミンの補給はお茶で行う!
食事があるが、シンプルで美味しそうである!
乳製品は沢山ありそうである!!
肉は塩のみの味付けである??
「大モンゴル」では保存食があった! それを作っていた!!

武田邦彦が書いていることとダブルが、メス30頭に対してオスは1棟で良い!
中東では残りは殺して食料にする!
がモングルは殺さず、去勢して使う! 砂漠ではなく大草原があるからか?
四季の生活がある………
春  新しい命に喜びと緊張が入り交じる
夏  放牧に、乳製品作りに多忙な日々
秋  長く厳しい冬への準備
冬  寒さを耐え忍び、家畜を守る


第七章 繁栄と破壊の果てに残った遺跡
各地に遺跡が残る!! モンゴル巡礼には行けないが………
遺跡は下記の通りである!!

〇 アウラガ遺跡(モンゴル)
〇 西夏陵
〇 アフラシャブ遺跡(ウズベキスタン)
〇 アレッポ(シリア)
〇 サライチュク(カザフスタン)
〇 地のキリスト教会(トルコ・イスタンブール)
〇 ブラハの城壁跡(ウズベキスタン)
〇 アラーム城砦跡(イラン)
  アサッシン 暗殺教団!!  山の老人か????
  サラディンさえも脅迫したと言うが……… 
  これを滅ぼすのは、外国勢力である?? モンゴルだから出来たのか???
〇 オルジェイトゥ募廟(イラン・スルターニーヤ)
〇 アリー・シャーの城砦(イラン・タブリーズ)
〇 大都
行ってみたいと思うが無理だろう………
中国、中央アジア、中近東はほとんど知らない!!
特に、アサッシン・暗殺教団のアラーム城砦跡には行きたいが………
それより、騎兵が疾走する大草原か?


第八章 大陸に広がった子孫と帝国の繁衰
モンゴルは末子相続である!!!
チンギス・ハンは三男オゴディを後継者に指名する!
オゴディ・ハンは、古都・旧都カラコルムにいた………
意味は「黒い石」
契丹人・耶律楚材、ウイグル人・鎮海を重用する!

後継者争いにフビライは勝つ!
が、この内乱で各地に君主が誕生して中央集権は崩れる??
大都がある!!!
明に中国から追い出される???
モンゴル草原で最後の遊牧帝国が出来る!!
「北元」 清朝成立まで存続する!!

モンゴル帝国の後継国………
インド  ムガル帝国はモンゴル帝国
イラン  イル・ハン国からの流れ
中国   清も中華人民共和国もチンギス・ハンの天命を継承した
ロシア  モンゴル侵攻後、発展する!!
トルコ  地中海沿岸にはモンゴルの末裔がいる


堺屋太一が解く チンギス・ハンの世界・堺屋太一

 

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